対応しきれない/トルコの地震/逼迫

2023年2月6日(月)~12日(日)のTwitterの記録です。

■2月6日(月)「『愛する自由を』同性愛に終身刑も タンザニア人カップルが難民申請」
昨年9月の記事。セクシャリティの自由を奪われ迫害された人たちを保護する日本であってほしいし、そうしたいです。

「愛する自由を」同性愛に終身刑も タンザニア人カップルが難民申請 | 毎日新聞
 パートナーと愛し合う自由を――。同性愛を理由にタンザニアで逮捕された男性(29)が、交際相手(45)とともに日本に逃れてきた。帰国すれば終身刑を科される可能性もあるとして難民認定を申請したが、出入国在留管理庁は迫害による身の危険について「信ぴょう性が認められない」と退けた。在留期限が18日に迫り、

■2月6日(月)「対応きれない
赤ちゃんとお子さんのいる難民の仮放免家族から「医療費が払えない」という相談。DVを受けている外国籍女性の精神科受診の関係調整。家を失いホームレスになりホテル保護をしている難民の方の行き先探し。難民の妊婦さんの出産準備の関係調整。電気代が払えない仮放免の方の相談対応ふたり。エアコンが故障して寒い状況に置かれている難民の方の関係調整。家賃が払えない難民・仮放免者の対応複数。
今日一日に舞い込んだ相談です。すべてに対応できていません。やってもやっても終わりません。それほどに現場は逼迫しています。

■2月7日()「学生のパワー」
今日はある難民支援学生グループの方々とお話しました。すごいです。食料支援、日本語支援、カフェ、面会支援、啓発活動などを定期的にやってらっしゃっています。なかなか真似できません。私の活動はまもなく物理的な限界を迎えるかなと思います。学生の皆さまのパワーを頂きたいなと感じています。
私が皆さんと話していた間は、アパートに転宅した方、仮放免状態の方に事務所の整理整頓を行っていただきました。定期的にお願いしています。支援でバタバタしているので事務所の中がごちゃごちゃです。助かっています。
その後は仮放免状態の女性の呼吸器内科受診。喘息です。彼女は「クスリ高いから」とできるだけクスリを減らそうとされていました。先生は「全額自費で大変だよね。それならこのクスリを使えば…」とご本人の経済状況を配慮していただきながら、丁寧かつ適切な診療をしてくださいました。ありがとうございます。 彼女のもとには他の仮放免の方から「死にたい」と電話があるそうです。どんな状況かわかりませんが、しんどいんだと思います。

■2月7日(火)「カレンダー」
誕生日にもらった猫カレンダー。勝手に事務所に飾っています。「失敗は勝利の道標」 ありきたりな言葉かもしれませんが、染みますね。

出所:「ワル猫カレンダー」を大澤優真が撮影

■2月8日(水)「難民の子どもに社会の負担を押し付けるということ」
今日は朝イチで路上生活中の外国籍の方のところに行きました。お元気そうでした。よかったです。でも公的制度がないのでアパートに入れません。ずっと路上のままです。
その後、アフリカの仮放免の方のところに行きました。家賃のこと、医療費のこと。アパートが建て壊しになるので出ていかなければなりません。行き先を見つけることはとても困難です。仮放免者は在留カードや住民票を持つことを禁じられているからです。この方からは「銀行口座もつくりたいです」とお話ありましたが、同じ理由で困難です。
その後は北関東医療相談会の事務所に行き、南アジア出身難民の方とお話。弟が殺されたそうです。家賃や医療費の支払いが困難。ずっと私たちに「ありがとうございます」とお話されていました。早く難民認定してほしいです。
その後、中東出身難民の家族のところに行きました。ずっと在留資格があり、仕事をして働いてきましたが、難民申請却下をきっかけに在留資格を剥奪され、全員仮放免に。帰れないのに働く自由を奪う小さいお子さんがいるのにおかしいと思います。小さいお子さんが怪我をしました。でも、お金がなくて医療を受けられませんでした。お金をかき集めて何とか払いましたが満足に受診できません。一番上のお子さんも体を痛めています。「お金なくて病院に行けないです」とお話していました。お母さんは「本当は人に頼りたくない。恥ずかしい」とお話していました。一番上のお子さんが通訳をしてくれました。お金がないこと、病院に行けないこと、家賃が払えないこと、食べ物がないこと。厳しい話をこのお子さんを通してしました。これは本当によくないことです。反省しています。社会がもたらす負担を子どもに押し付けてはいけない。

■2月8日(水)「トルコの地震」
今日はクルド難民の方のところに行きました。トルコの地震が心配だとのことです。トルコに暮らす親御さんは家を失ったクルド人のために衣服などを提供。その一方で、被災したクルド人に嫌がらせをする人もいる。「クルド人がこうなって清々した」と言う人もいるそうです。彼女は泣いていました。なんでこんなことをするんでしょうか。まさに「差別」。日本でも似たようなことがあると思います。そう意味において私は明確に「反差別」です。
この方は「日本人がクルド人の多い場所に救援に行っている」ともお話していました。私も自分のできることをします。

■2月8日(水)「トルコ地震への寄付はこちら」
こちらに寄付しました。わずかですが。
日本クルド文化協会の新聞記事はこちら(https://www.tokyo-np.co.jp/article/230078)。

■2月9日(木)「逼迫」
先日ある大きい外国人支援団体に電話をしたら「相談が増え逼迫している」というお話がありました。別の大きな外国人支援団体も同様な状況だそうです。小さい支援団体にも相談が殺到しています。これから増えても減ることはないと思います。色々と難しい状況です。

■2月9日(木)「願うばかり」
今日は仮放免状態の難民の方の整形外科通院。早く難民認定してほしいです。診療費は病院で負担してくださいました。ありがとうございます。
その後は仮放免状態の方の精神科通院。少しずつ良くなってきたでしょうか。診療費と薬代はけっこう高いです。ご本人も気にされています。その間に、病院の方と相談して失明の危機にある仮放免の方の手術代調整、DVを受けた外国籍女性の通院調整、難民で仮放免の子どもたちの通院調整などをしました。病院と支援団体でなんとかお金を出せればいいのですが。お金は足りません。
外国籍のご家族のお父さんから電話がありました。「食べ物送ってくれてありがとうございます」「子どもの教育のお金が心配」「家賃も心配」 どうしましょうか。なんとかなることを願っています。

■2月9日(木)「家賃が払えない」
難民で仮放免の方から「家賃が払えない」とメールがありました。赤ちゃんと小さなお子さんがいます。

■2月10日(金)「ホームレスになるかも」
お世話になっている病院の先生から仮放免状態の方の医療費の相談がありました。なんとかなるといいですが。
家賃が払えない難民の方の相談もありました。言葉の問題でコミュニケーションがなかなか取れず。遠いですが会いに行くしかなさそうです。外出するのは好きなので問題なしなのですが、相談が殺到していて逼迫しているので時間の確保が困難です。でも、家賃が払えなくてホームレスになるかもとのことなので対応しないといけません。
在留資格を安定的な在留資格に変更するための書類も作成しました。かなり困難な道であることは理解していますが、良い方向に進めることを願っています。

■2月10日(金)「【全労連事務局長談話】「入管法改正案」再提出に反対する」
「昨年11月には国連自由権規約委員会が国際基準に則った包括的な難民保護法制の確立をはじめ、仮放免中の外国人への就労支援、収容期間の上限設定など、入管制度の全面的改善を日本政府に勧告している」

【全労連事務局長談話】「入管法改正案」再提出に反対する

■2月11日(土)「緊急対応
家賃が払えなくて大変な仮放免のご家族の方からメール。重度の疾患で入院していたが、退院後、お金がなく治療できていない外国籍の方の友人からLINE。
来週火曜は研究会、土曜はJYCフォーラムでお話。報告の準備をしようと思うと緊急対応で出来ず。そんな現状も踏まえてお話できればと思います。ぜひご参加ください。 様々な状況下に置かれている外国に繋がる人々の生活や教育を如何にして支えるのか、支えているのか。ご一緒に登壇される「NPO法人青少年自立援助センターYSCグローバル・スクール」、「学校法人自由学園」の皆さまのお話が楽しみです。

JYCフォーラム分科会 「居ること」の阻害を超えて~外国人支援の現場から~|JYCフォーラム分科会 「居ること」の阻害を超えて~外国人支援の現場から~
一般社団法人若者協同実践全国フォーラム主催 第17回全国若者・ひきこもり協同実践交流会in東京三多摩 分科会 「居ること」の阻害を超えて~外国人支援の現場から~ 開催日 2023年2月18日(土)13時20分~16時45分 会 場 東京経済大学 国分寺キャンパス     〒185-0021 東京都国分寺市南町1丁目...
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