俺はいいんだけど子どもの医療費が心配で/難民・仮放免者を「ホームレス」にさせない/前橋

2023年11月6日(月)~19日(日)の記録(https://twitter.com/yumananahori)です。

■11月7日(火)「俺はいいんだけど子どもの医療費が心配で」
今日は朝早くに仮放免状態にある方から電話。医療費が高くて払えないとのこと。5万円だそうです。厳しいです。それに続いて別の方からも連絡。家賃が払えないとのこと。困りました。本人が一番困っていると思いますが。そのあとに仮放免家族の父親から連絡。「俺はいいんだけど子どもの医療費が心配で。保険には入れますか?」とのこと。基本的には入れないと答えました。お互いに「厳しいですね」と言い、電話は終わりました。本当に厳しいです。

■11月7日(火)「難民・仮放免者を『ホームレス』にさせない」
今日はある団体の方に呼んでいただきました。「難民・仮放免者を『ホームレス』にさせない」です。 現状や課題などをお話しました。報告の場を与えてくださった皆様、大変ありがとうございました。 現実にはタイトルのようにはいっていません。自分を奮い立たせるためのタイトルでもあります。

出所:大澤優真作成資料

■11月7日(火)「慢性疾患の医療支援」
今晩は夫が仮放免状態にあるご夫妻のご自宅に行きました。医療費が払えないというSOSがあったからです。 生活にご苦労されている様子がよくわかりました。しかし、慢性疾患の医療支援をできるかどうかは別問題であって、私たちにもお金がないので悩ましい状況です。良い方向に進むことを願います。

■11月9日(木)「現代の身分制」
仮放免のご家族の父から連絡。子どもの医療費が払えないとのこと。6万円。私にもその支援は厳しいです。親が仮放免状態であると子どもも仮放免になります。現代の身分制は早急に廃止していただきたいです。

■11月9日(木)「帰りたいけど帰れない。本国にいる子どもに会いたい」
11月末までに現住居を出ないといけない仮放免状態の方。行き先はありません。「私はどうすればいいですか?昨日は眠れませんでした」 「帰りたいけど帰れない。本国にいる子どもに会いたい」と言い、涙した彼に何ができるか。逼迫化する支援現場の状況下では助けの手を差し伸べることは困難です。

■11月9日(木)「マーク・ゴードンさん 東京入管での職員による暴力の実態」
入管職員から暴行の被害を受けたマークさんの動画が公開されました。暴れずに口で抗議しただけで急に「制圧」(11分30秒あたり)。喘息の発作が出ているマークさんを放置。見続けるのが苦しいほどです。

出所:YouTube「マーク・ゴードンさん 東京入管での職員による暴力の実態」より転載
出所:YouTube「マーク・ゴードンさん 東京入管での職員による暴力の実態」より転載
マーク・ゴードンさん 東京入管での職員による暴力の実態

■11月10日(金)「耳鼻科」
今日は仮放免状態にある難民の方の通院同行でした。耳鼻科です。寒暖差とアレルギーで少し症状が悪化しましたが、治療開始時よりは遥かに良くなっています。1回の受診で約1万5000円。彼と楽しい話をしている時にも「いつまで続けられるだろうか」と頭をよぎります。健康であることを願います。

■11月14日(火)「省庁交渉」
今日は移住連の省庁交渉でした。私は「貧困」と「医療・福祉・社会保障」のブロックに参加、発言をしてきました。ありがとうございました。 詳細は報告が出るかと思いますが、一歩前進、数歩後退という状況でした。省庁の皆さんには協力できることは一緒にやっていきましょうとお伝えしました。

出所:大澤優真撮影

■11月14日(火)「私は頑張る、一緒に頑張る」
昨日は来日まもない難民の方5人とミーティングをしました。なんとか保護してこれました。しかし「財政が逼迫し、これ以上の支援は困難になるかもしれない。ホームレスになるかもしれない。そうさせたくないし、私は頑張る。一緒に頑張る」とお伝えしました。彼らも頑張ってくれます。私も頑張ります。今日の省庁交渉でも仮放免や難民の方々のホームレス化について官僚の皆さまにお伝えしました。現状はわかっていただけたのかなと思います。 「ホームレス化する難民・仮放免者」については記者会見などのアクションも考えています。ご関心を寄せていただければ幸いです。

■11月16日(木)「お米が欲しいです」
仮放免状態の方から連絡。「本当は大澤さんに言いたくないのですが、お米がほしいです。いただけませんか?」 食べ物に事欠く人たちがいます。食べ物と家ぐらいは心配しないで生活できるようになることを願います。

■11月16日(木)「より良く生きるためのサポート」
難民や仮放免状態の方々から精神的に辛いという趣旨のご連絡をいただきます。寄り添うようなより良く生きるためのサポートをしたいですが、私がまずすべきは生活や健康に直結する生存の支援なので、そこまではできません。居場所的な支援、各地で行われています。ありがたいです。

■11月16日(木)「入国まもない難民認定申請者が路上生活をしている」
支援者の方から入国まもない難民認定申請者の方が路上生活をしているとの相談。制度がない或いは機能していません。「ホームレス化する難民」はもう珍しいことではありません。冬が来ます。悲劇的な事件が起きる前の対応が急務です。

■11月16日(木)「『生きていけない』仮放免者の現実 ―働くことが禁止されるということ―」
『民医連医療』の連載です。今月は 「『生きていけない』仮放免者の現実(3)―働くことが禁止されるということ―」です。 よろしければご一読ください。

出所:『民医連医療』より転載
民医連医療 2023年12月号 - 全日本民医連
撮影地:栃木・那須どうぶつ王国 「那須どうぶつ王国」は、スナネコで有名になった檻のないガラス越しの動物園で、猫

■11月17日(金)「武力衝突で市民75人死亡 国連報告、20万人避難―ミャンマー」
仮放免状態にあるミャンマー人の方を支援しています。帰れないことは明確なのでとにかく早く在留資格を付与していただきたい。まともな生活ができません。

武力衝突で市民75人死亡 国連報告、20万人避難―ミャンマー:時事ドットコム
国連人道問題調整事務所(OCHA)は15日に公表した報告書で、ミャンマーで10月下旬に勃発した国軍と少数民族武装勢力の衝突により、子供を含む市民75人が死亡、100人近くが負傷したと明らかにした。20万人以上が避難を余儀なくされているという。

■11月17日(金)「『中野区健康福祉総合推進計画』への意見募集」
中野区で2028年度までの地域福祉の指針の作成&意見募集をしています。計画案に「多文化共生」の項目があったので意見を送ってみました。 HPに意見書を掲載しました。中野区に関係する皆様もよろしければお送りください。

■11月17日(金)「グローバル難民フォーラム」
今年12月にスイス・ジュネーブで「第2回グローバル難民フォーラム」が開催、日本は共同議長国を務めるとのことです。皮肉的な意味ではなく本当に議長国として難民保護を打ち出していただきたいです。「生きていけない」現実を変えるための具体的な行動を願います。

Just a moment...

■11月18日(土)「前橋」
今日は前橋で外国人医療関係のミーティングでした。関係者の皆さま大変ありがとうございました。 お金にもならないし、むしろ持ち出すことが多いけれども、時間をかけて困窮し医療を受けられない人たちのことについて真剣に考える人たちがいることに、敬意と驚きと安心をいつも感じます。

出所:大澤優真撮影

■11月18日(土)「難民・仮放免者から相次ぐ相談」
今日もまた入国まもない難民認定申請者の方についての相談。支援者の方からお電話をいただいていましたが、私はタイミング悪く応答できず。寒くなってきました。無事を願います。
仮放免状態の家族の母からも連絡。2万円の医療費が払えないとのことでした。喘息です。別の仮放免状態の方からも電話。何か起きたのかと思いましたが、「お元気ですか?近くにきたら遊びに来てくださいね」とのことでした。ありがたいです。
別の仮放免状態の方とは医療のことで相談。善意ある病院の方が受け入れてくださり何とかなりました。とてもありがたいです。とはいえ、一部の病院にだけ負担のいく構造は変えていくべきです。具体的なアクションを起こしていきます。

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