ミスタードーナツ/りんじんハウスにご入居/「日本じゃない国に行けるなら1分1秒でも早く行きたい」

2023年1月30日(月)~2月5日(日)のTwitterの記録です。

■2月1日(水)「殺到」
家賃が払えなかったり家を失った難民・仮放免の方が殺到しています。連日、夜まで対応していますが、終わりが見えません。今日もどっと増えました。どこの支援団体も同じだと思います。 新規の相談を受けるのはもう限界かなと思っています。止められるものでもないのですが。

■2月1日(水)「移動するものたち」
昨年、小学館集英社プロダクションの方からいただきました。 内から色々な気持ちが出てきます。今、皆さんでサポートしているアフリカ難民の妊婦さんと小さなお子さんのことが頭に浮かびます。村の男は殺され、夫から「生きてくれ」とお金を持たされ来日。その後、夫は消息不明日本に逃れてきたのは良いが何の支援もない。一時は駅で寝泊まりをしていた。家もないし、病院にもいけない。支援者や個人がなんとかしているが限界も。 「移動するものたち」に想いをはせられる絵本です。

出所:大澤優真撮影
移動するものたち | ShoPro Books(小学館集英社プロダクション)|一般書籍・翻訳絵本
木の葉がなくなってしまった黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち。さまざまな脅威に直面しながら国境を越える彼らの旅には、常に死の影がつきまとう――。 世界的な問題となっている「移民」「難民」の現実を、擬人化した動物たちの姿に寄せてイラストのみで描き出したサイレント絵本。

■2月1日(水)「私はアパートに入りたいです」
今日は、朝イチで路上生活をしている外国籍の方のところに行きました。「大澤さん、いつもありがとうございます。私はアパートに入りたいです」。もう入れる家はないので、防寒着や食べ物を持ってくるから路上で頑張ってくださいとお伝えしています。できないことばかりです。ごめんなさい。
そのあとは、路上生活を脱することのできた方のところに行きました。お金がないので医療のサポート、また行政関係のサポートもしました。日本語話者でない人が行政関係の手続きをすることは大変だなと感じました。行政の方も頑張っているのだと思います。翻って、私はどうかというと多言語対応なんてできていませんし、いつも仮放免の方を困らせています。上手く仕組みづくりができるといいのですが。
その間にシェルター入居中の外国籍の方にトラブルがあったと電話。つくろい東京ファンドスタッフの方に対応していただきました。多大なご負担をおかけしています。
その間に弁護士の方から大変な経験をされしんどい思いをしている外国籍の方の精神科受診について相談がありました。お金がないので大変です。対応します。
その間に家賃を払えない難民の方のサポートをしました。家族です。妊婦さんもいます。落ち着いて出産でき、母子ともに健康であることを願っています。
その後は役所に行き、制度利用のお話。仮放免者のことはご存知なかったので概要をお伝えしました。仮放免者のことを知っている人はまだまだ稀です。

■2月1日(水)「ミスタードーナツ」
月曜日は命からがら逃げてきたアフリカ難民の妊婦さんの小さいお子さんのところに行きました。ホテルで保護しています。公的保障が皆無なので一般の人たちが支えています。ミスタードーナツを持っていきました。とても喜んでいて、通訳の方経由で「また食べたいです!」とのこと。よかったです。前にカンボジア難民が逃げた先のアメリカでドーナッツ店を始めて苦労もありつつ成功したというドキュメントを見ました。難民の厳しさとともに「たくましさ」を感じました。ドーナッツはいいですよね。

出所:大澤優真撮影
「ドーナツ王のアメリカンドリーム 前編 難民から億万長者へ」 - BS世界のドキュメンタリー
難民としてアメリカに渡り、無一文からドーナツ店を立ち上げ大金持ちになったカンボジア男性の波乱万丈の一代記を前後編で放送。製作総指揮は、巨匠リドリー・スコット。 カンボジア内戦を逃れ難民となり、妻と3人の子どもとともにカリフォルニアに渡ったテッド・ノイ。初めて口にしたドーナツのおいしさに感動し、修行ののちに自分の店を持...

同日、支援団体から紹介のあった南アジア難民の方にも会いに行きました。ホテルで保護しています。ホテル代が大変なことになっています。行き先はまったく見つかりません。内臓の疾患があります。どうにかなるんでしょうか。誰かが動かないとどうにもなりません
この日は来日まもない若いアフリカ難民のお二人からフランス語のレッスンを受けました。お一人は法学の修士号を持っています。 通訳の方が作って下さったテキストで勉強です。語学は苦手です。でも、褒めてくれるので今のところヤル気があります。毎週レッスンを受けることになりました。

出所:大澤優真撮影

夜はイベントのミーティング。 こちら是非ご参加ください。

その後、アフリカ難民の妊婦さんと小さいお子さんを支える人とミーティング。本当に助かります。ありがとうございます。 公的保障が皆無。みなさんのサポートがなければ路上生活をしていたのではないでしょうか。人知れず出産、そして逮捕。そんな未来もあったのではお母さんは悪くないです。

■2月1日(水)「りんじんハウスにご入居」
火曜日はりんじんハウス(https://congrant.com/project/umbrellafund/5794)に難民の方を迎え入れました。南アジアの方、来日30年を超えます明らかに難民の方ですが、仮放免状態です。少しでも生活が楽になることを願っています。
そのあと、支援者の方と家賃が払えずに「ホームレス化の危機にある難民・仮放免者」の対応について検討しました。40人くらいを支えないといけません。放っておいたらホームレスになってしまいます。未成年のお子さんもいます。お金もないし、サポートを担う人も少ないしで頭が痛いです。
夜は困窮外国人の医療を支える皆さんとミーティング。助け合いを「普通」にされている方々で、ミーティング中に重度の疾患で苦しんでいる方のサポート体制が整っていきました。ああいうふうにサクッと動けるような人になりたいです。

出所:大澤優真撮影

■2月2日(木)「働くことができれば」
仮放免の難民の方から電話。 「お金がない、なにも買えない」 ごめんなさいとしか言えません。 働くことさえできればどうにでもなるのに。

■2月3日(金)「スリランカの『ワレイ』」
スリランカの難民の方から「ワレイ」をいただきました。豆のコロッケという感じでしょうか。美味しかったです。 スリランカ版「食べるラー油」もいただきました。辛いものが好きな人にはクセになると思います。ご一緒した方から「これは売れますね」とのお話。代わりと言ったらなんですが、近所の野菜(さつまいもと人参)をお渡ししました。規格外品だけれども味の遜色はありません。我が家でも料理します。これだけ大きいと大変ですが。SDGsという感じでしょうか。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■2月3日(金)「バーンアウト」
働き過ぎでバーンアウトが心配というお声がけをいただいています。本当にありがたいです。 「相談者や支援者の方々に申し訳ない」という気持ちはありますが、ほどほどに無理なく動こうと思います。 「まだやれる」という気持ちがひょこっと出てきますが、自分の状況を把握できてない可能性が大です。

■2月3日(金)「日本じゃない国に行けるなら1分1秒でも早く行きたい」
敵対する政治組織の構成員から銃を頭に突きつけられ命からがら逃げてきた難民の方。在留資格を失い仮放免に。 支援者への感謝の言葉を述べたうえで「帰れない。もう何年も日本にいる。死ぬまでこういう感じなのか。日本にいたくない。日本じゃない国に行けるなら1分1秒でも早く行きたい」。第三国に行ける可能性があるか模索します。ある種「入管行政」が「機能」しているのかもしれません。それが「普通」と化しているかもしれませんが、健全だとは思えません。

■2月4日(土)「多くの方に支えられて」
今日はりんじんハウスの大家さんがご入居されている難民の方にご挨拶。大家さん、難民の方それぞれの国の状況についてしっかり聞いていらっしゃいました。服の提供まで。こんな人がいるんだと率直に感動しています。さらに、ボランティアでペンキを塗ってくださる職人の方までいらっしゃいました。改めて多くの方に支えられて初めてこの活動ができていることを実感しました。「りんじんハウス」にご協力くださっている皆さま、ありがとうございます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。現場は毎日が緊急事態ですが、勇気付けられています。

https://congrant.com/project/umbrellafund/5794/report/986
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