住まい提供のお申し出/Soccer is my life/あいまいな喪失

2025年4月21日(月)~5月4日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
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◇4月21日~27日は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計118件の相談を受けました。
食料関係×5/住居関係×29/医療関係×10/入管関係×21/教育関係×14/その他×39
◆4月(3月31日~4月27日)は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計357件の相談を受けました。
食料関係×12/住居関係×84/医療関係×31/入管関係×27/教育関係×32/その他×171

◇4月28日~5月4日は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計98件の相談を受けました。
食料関係×5/住居関係×28/医療関係×5/入管関係×15/教育関係×9/その他×36
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■4月24日(木)「食料支援」
火曜日は、月1つくろい東京ファンドの食料支援の日でした。50世帯の難民・仮放免の方に米や野菜、おかず類をお送りしました。 米、野菜、食品をご寄付くださった皆様、ボランティアの皆様、大変ありがとうございました。
仮放免の方々から感謝の連絡が届いています。4人の子供が届いた段ボールを開けている写真も届きました。仮放免の母子家庭です。 正直なところ、食料支援の継続はとても困難で、米はあと2ヶ月おかず類はスッカラカンになりました。でもご尽力いただき今月も送ることができ、ホッとしています。 どうにか続けていきたい。明日の食べ物のことを心配しないで済む社会を望みます。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■4月24日(木)「住まい提供のお申し出」
今日は地域で支援活動をされている方、一般の方とお話しました。難民のためにと住まいの提供・利用をお申し出いただきました。心より感謝申し上げます。これで、路上生活だったり、まもなくそうなる人が救われます。私も救われます。

■4月25日(金)「仮放免の子供」
今日は支援者の方と一緒に群馬。仮放免のご家族のご自宅に行き、お子さんの教育、ご家族の在留資格や医療についての相談。厳しい状況。やれることはやって、良い方向に進むことを願います。

出所:大澤優真撮影

■4月27日(日)「Soccer is my life」
今日は難民申請者の方とサッカーの練習に行きました。私は見ているだけ。お誘いいただき大変ありがとうございました。 彼は本国でサッカーチームに所属していました。上手いです。日本ではホームレスでしたが、なんとか3ヵ月は保護できます。その後はわからないし、食費もなにもないですが、今日、楽しくサッカーをされていたのを見て嬉しかったです。彼は「Soccer is my life」と主催者の方に話していたそうです。私は途中で会場を後にしてしまったのですが、練習後、彼から「本当にありがとう」とメッセージがありました。彼が幸せになれることを願っています。私ができることを模索します。

出所:大澤優真撮影

■4月28日(月)「中野夜回り」
今晩は中野夜回りでした。雨が降っています。夜は少し冷えます。カイロが欲しいとお話されていた方もいました。支援者の方がコンビニでスープを買ってお渡ししていました。お子さんも親御さんと一緒に夜回りに参加してくださいました。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■4月30日(水)「今月の鍋会」
火曜夜はつくろい東京ファンドの鍋会(食事会)。毎月1回、シェルターの方や地域の方と一緒にワイワイしています。 今月は「2025年 春の中華フェア」。麻婆豆腐・春雨、春雨サラダ、餃子、たまごスープ、フルーツ(いただきました)。私は準備任せっきりで食べていただけ。楽しかったです。来月は5月的料理。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■4月30日(水)「できることを」
今日は役所でホームレス寸前の方の手続き支援。担当の方が親切に対応してくださいました。 LINE、WhatsApp、メール、電話には「食べ物がないです」「努力しましたが家賃が払えません」といった相談が複数。特に食料関係の相談が増えている印象です。
すべてに対応したいですが、限界もあります。この現状を多くの方と共有したいですし、色々とお伝えしたいです。ただ、どうしても時間と体力とお金が足りません。歯がゆいですが、落ち着いて、身体を休めつつ、できることをやっていければと思います。

■5月1日(木)「『POSSE』最終回」
雑誌『POSSE』に連載を寄稿しました。タイトルは「『外国人生活保護』バッシングへの応答と生存権保障」です。ぜひご一読ください。
連載は最終回です。読者の皆様、編集出版の皆様、大変ありがとうございました。場を与えてくださったことに強く感謝申し上げます。

■5月1日(木)「会いに行くことと責任」
今日は群馬でした。支援者の方と一緒に仮放免のご家族のところに行き、お子さんの教育、在留資格のことについて話しました。 会いに行って、話を聞くこととても大事です。それに伴いより大きな責任も生じます。しんどさも共有します。絶対的な困難さの中、私はかれらにどう向き合えばいいのか。自問。

■5月2日(金)「あいまいな喪失」
雑誌『M-net』に寄稿しました。タイトルは「公的制度から閉め出される難民・移民・仮放免者-ホームレス支援の現場から-」です。現場で起きていることをぎゅっと詰め込みました。 「移民と公営住宅」特集の他の記事、大変参考になりました。ぜひご一読ください。
私の記事に雪が降り積もる公園の写真があります。キャプションにも本文にも書かなかったのですが、これは路上に暮らしていたある外国籍の方を訪れた時の写真です。彼は路上で亡くなりました。会えない日が続いたので行政に連絡をしたら、こっそり教えてくれました。でも、私は親族ではないので結局最後まで会えませんでした。誰も彼の行く末を知りません
アルコールの苦労があったりなど大変な生活をしていましたが、楽しい人で多くの方が彼を気にかけていました。 彼は難民でもありました。在留資格もありました。素面の時に本国の厳しい状況を聞かせてくれました。いま思うと私にできることはもっとあったのではないかなと思います。
「あいまいな喪失」という言葉があります。支援をやっている上では避けがたいのですが、その現実を見つめ受けとめながら、できることを模索します。

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■5月2日(金)「集団はなぜ残酷にまた慈悲深くなるのか」
結論部分を読んでマイノリティ支援が困難な理由を考えました。また、下記もそういうこともあるのかと。
「場合によっては立派な行いをする人の行動に対して、嫌悪感を抱き、立腹する…。なぜなら、自分が道徳的にそのレベルに達していないという負い目を持っているから」

出所:『集団はなぜ残酷にまた慈悲深くなるのか』より転載
出所:『集団はなぜ残酷にまた慈悲深くなるのか』より転載
集団はなぜ残酷にまた慈悲深くなるのか 理不尽な服従と自発的人助けの心理学 -釘原直樹 著|中公新書|中央公論新社
組織の不祥事が報道されると「自分なら絶対にやらない」と思う。だが、いざ当事者になると、個人ならしない悪事でも多くの人は不承不承、あるいは平気でしてしまう。なぜ集団になると、簡単に同調・迎合し、服従してしまうのか。著者は同調や服従に関する有名な実験の日本版を実施し、その心理を探る。一方でタイタニック遭難など、緊急時に助け...

■5月4日(日)「ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレード」
先日はこちらに行ってきました。楽しい絵本、考えさせられる絵本が沢山ありました。なかには戦争や難民に関する絵本もありました。 専門家でもなんでもないですが、絵本には絵本にしかできないことがあると感じています。

ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレード | 企画展 | 千葉市美術館

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