ホームレス化の危機にある母子家庭/ミャンマーのこと、知ってほしい/国連で「仮放免者」について言及

2022年10月10日(月)~16日(日)のTwitterの記録です。

■10月11日(火)「ホームレス化の危機にある母子家庭」
今日も困窮する外国籍の方から相談がありました。支援者の方経由です。
母子家庭。知人宅に身を寄せていますが、今後、家を失いホームレス化する可能性。 在留資格はありますが、生活保護は利用できない在留資格です。家もありませんし、確保できる見通しもありません

■10月11日(火)「国連でのスピーチ」
月曜日は国連自由権規約委員会で北関東医療相談会のスピーチの日でした。一緒に支援してくださっている方が英語で仮放免者の「生きていけない」実態についてスピーチしてくれました。関係者の皆様、本当にありがとうございました。世界にこの実態を知ってもらいたいです。
https://tbinternet.ohchr.org/_layouts/15/treatybodyexternal/Download.aspx?symbolno=INT%2fCCPR%2fCSS%2fJPN%2f50137&Lang=en

出所:国連HPより転載
出所:国連HPより転載

■10月11日(火)「人生で初めての路上生活」
月曜日はホームレス化している難民で仮放免の高齢の方のサポートをしました。支援団体の方が一時滞在施設を提供してくださいました。本当にありがとうございます。感謝しかありません。
この方は先日、人生で初めて路上生活をしました。「仮放免や難民の書類を書かなければいけなかったんだけど明日の生活のことで頭がいっぱいで何も書けなかった。でも、ここにはしばらくはいられる。やっとで落ち着いて書類を書くことができる。本当にありがとうございます」とお話されていました。
一定期間後は次の場所に行かなければなりません。しかし住居は見つかっていません。体調にも不安があるので病院にも行かなければなりません。しかし医療保険を持てないので病院に行けません。生活保護も利用できません。
命と健康は待ってくれません。何とかなるようにしなければなりません。

■10月12日(水)「『傷つけられた』仮放免の方のケア」
今日は研究者、精神科医療関係者、支援者の方々と仮放免の方の支援について対話をしました。その対話の中で、いま目の前で苦しむ仮放免の方のことをどう考え、どのようにケアをし、関わっていくのか、ということが深められていきました。 
私は普段は制度論について考えることが多いのですが、この対話では「傷つけられた」仮放免の方のケアのことをとことん考えることができて、とてもよかったですし、自分自身の行動指針を持つことができるようになりました。 併せて、こんなに仮放免の方のことを真剣に必死に考えてくれる人がいるんだととても感動しました。ありがとうございました。

■10月13日(木)「ミャンマーのこと、知ってほしい」
日本に長く暮らすミャンマーの難民で仮放免の方とお話しました。
「軍事政権のもと日本では考えられないことが起きている」「腐敗と暴力」「ありもしないことで裁判にかけられて有罪にされている」「未成年の子がレイプされ殺害され証拠隠滅のために燃やされている。遺体は見つからない」「ミャンマー国内では若い人たちが文字通り命を懸けて闘っている。銃で撃たれて殺されている。戦争」「ミャンマーが民主化されるのは何十年も先かもしれない」「この事実を多くの人に知ってもらうために今まで努力をしてきた。知ってほしい
2007年には日本人ジャーナリストの長井健司さんがヤンゴンで銃弾に倒れ、亡くなっています。カメラはご遺族に返還されていません。https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000271240.html?display=full
最近では日本人ジャーナリストの久保田徹さんに計10年間の有罪判決が言い渡されています。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221012/k10013856751000.html
この方は身体がボロボロ。でも、満足に病院に行くことはできないし、栄養をとることもできていません。「もう無理かなと気持ちが落ちてしまうこともある」とお話されていました。

「私ができることに何があるのか」と自問すると落ち込んでしまいますが、まずは、今日のお話を皆様にお伝えすること、この方の法的地位の安定や生活のサポートをできる範囲内ですること。やっていかねばと考えています。歯がゆいです。

出所:テレ朝newsホームページより転載

■10月13日(木)「国連 日本審査 1日目」
委員「日本政府はLGBTの自殺者の統計がないということだが、とった方が良いのではないか?」
自由権規約委員会 日本審査

3925th Meeting, 136th Session, Human Rights Committee (CCPR)
Consideration of Japan

■10月14日(金)「国連 日本審査 2日目」
法務省からウィシュマさんについて見解。
「ウィシュマさんの件がDVの問題かどうかは意見が分かれている。しかし、この問題について真剣に考えるべきだと考えている」
この間の動きを見ていると、ネガティブな方向に真剣に考えているのではないかと言わざるを得ません。 自由権規約委員会 日本審査

3926th Meeting, 136th Session, Human Rights Committee (CCPR)
Consideration of Japan (cont'd)

■10月14日(金)「国連で『仮放免者』について言及!」
自由権規約委員の方が仮放免者の状況について言及してくださいました。これに対して日本政府は返答していません(私が聞き逃してなければ)。 日本政府への勧告に盛り込んでいただくことを強く願っています。
SANCIN委員は「難民や難民申請者」に「なんらかのメカニズムで仕事をするということを認めるということはいかがでしょうか?」という趣旨の発言もしていました。本当にその通りだと思います。これを勧告に明記してほしいです。

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