I have a fever/またホームレスに/私はここにいる

2023年8月28日(月)~9月3日(日)の記録(https://twitter.com/yumananahori)です。

■8月28日(月)「夜回り」
今日は中野夜回り。 初めての方含む7人でホームレス状態にある方のご様子を聞いて回りました。いくらかマシにはなりましたが、まだまだ暑いです。

出所:大澤優真撮影

■9月1日(金)「アンケート調査」
火曜日は仮放免状態に置かれている方の調査の準備でした。 2022年3月に北関東医療相談会で「仮放免者生活実態調査(https://npo-amigos.org/post-1399/)」を行い、仮放免者が「生きていけない」状況にあることを統計的に明らかにし、国連で報告し、その結果が勧告文に反映されることになりました。今回の調査はその第2段。仮放免状態に置かれている方の住居に関する調査です。関係機関・個人の皆さまにご協力をいただいて頑張って準備しています。ありがとうございます。
多くの方に仮放免状態に置かれている方々の消されがちな無かったことにされがちな「声」を届けたいです。調査が上手く進んだら、ご報告いたします。よろしくお願いいたします。

出所:大澤優真撮影

■9月1日(金)「I have a fever」
難民の人から「I have a fever」と相談。熱を測ったら39.4度。解熱剤を買い、事務所にストックされていた抗原検査で確認。検査結果が出るまでの間、つくろい東京ファンドの皆さんが受診可能な医療機関を探してくれました。緊急対応に明るい北関東医療相談会の看護師の方にも相談し助言をいただく。結果は陰性。コロナの可能性は否定はできないが、状況から見て可能性は低いだろうと。熱も下がってきた。諸々調整し帰宅。その後の経過は良好。ホッとしました。支援者の皆さまのご協力に強く感謝申し上げます。ありがとうございました。
外国籍の方で日本語が難しい方の医療アクセスというのは大変だなと感じていましたが、やはり大変です。でも、私のもとを訪ねてきてくれてよかったです。

■9月1日(金)「精神科」
水曜日は仮放免状態に置かれている方の通院同行でした。精神科です。 お一人で頑張っていましたが、それを見た看護師の方が私に電話。お手伝いすることになりました。繋いでいただいてありがとうございました。ご本人はよくできる方で私は不必要かなと思いましたが、細かいお話は私がサポートした方がいいのだろうと感じました。言葉のこともありますが、ご本人と医療機関のパイプというか橋渡し的なもの、クッションのような双方ともに安心できる存在は必要かもしれません。
この方は私に「ゆうまさん、ごめんね」「ありがとうね」「支援の人にお願いできてすごい助かる。でも、支援の人はぜんぶはできないから、自分で頑張らないとね」とお話されていました。私は「そうですね、私ができることは一緒にやっていきましょう」とお伝えしました。本人の人生なので本人が頑張ることはとても大事です。その上で、仮放免という人生を破綻させるようなルール、この方をここまでに追いやった社会の問題を直視する必要があると感じています。

■9月1日(金)「またホームレスに」
また入国間もない難民の方がホームレスになっているという相談。同じく難民の方から連絡がありました。もう珍しいことではないです。

■9月1日(金)「つくろい東京ファンド報告会」
木曜日はこちらでした。 木曜夜にもかかわらず、しっかり数えていないのですが、会場に80名程度、オンラインで200名程度の方にご参加いただきました。大変ありがとうございました。また、会場の設営や運営をしてくださった皆様、登壇者の皆様も大変ありがとうございました。
ご参加いただいた皆様がどうお感じになったのか気になるところですが、私は言いたいことを話せた気がします。また、一緒に支援しているつくろい東京ファンドの皆さんの話も改めてじっくり聞けてよかったです。「それぞれにセーフティネットの綻びを見つけて修繕しに行くつくろい東京ファンドの人たち」という趣旨の話を代表の稲葉さんがお話していて、そうだなと感じました。私の場合はそれがたまたま外国籍の方とくに難民・仮放免の方でした。引き続き皆さんから学び助けてもらい助け返し(?)ていきたいと感じています。
報告会でもお伝えいたしましたが、私がこのように考え、活動できているのは、私にかかわってくださるすべての方々のご尽力があってはじめてなしえることです。心から感謝申し上げます。 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

https://x.com/yumananahori/status/1693889205200630049?s=20

■9月2日(土)「銀行口座」
元々在留資格があって、難民認定申請が不受理にされて在留資格を失った方幼少期から日本で暮らしています。もともと銀行口座を持っていましたが、急に使えなくなったそうです。支援者の方からもそういう人が増えていると聞きました。どんどん排除され社会の周縁に追いやられています。

■9月2日「ドイツ、二重国籍を容認へ 国際競争力低下に危機感」
「最大の狙いは競争力の確保だ。ドイツでは高齢化を背景に医療介護や建設などの分野で技能労働者が慢性的に不足」 「何らかの形で複数国籍を認める国は世界の8割…韓国も11年に国籍法を改正し…転換」

ドイツ、二重国籍を容認へ 国際競争力低下に危機感 - 日本経済新聞
厳格な国籍管理を敷いてきたドイツが二重国籍の容認にカジを切る。これまで欧州連合(EU)加盟国の出身者らに絞っていた二重国籍を全面解禁し、外国人が最短3年でドイツ国籍を追加取得できるようにする。複数国籍を認める国が増えており、国際競争力低下への危機感から門戸を開く。「ドイツは多様性に富む。だからこそ法律を現実に適応させる...

■9月2日(土)「『ビル・ゲイツもシリア難民も使う』語学アプリDuolingo、CEOが語る誕生秘話」
「貧しい人は決していい教育を受けられないので、貧しいままです。…平等な教育へのアクセス手段としては、『無料の教育』を提供する方法をローンチすることが一番と考え、Duolingoを創業」

「ビル・ゲイツもシリア難民も使う」語学アプリDuolingo、CEOが語る誕生秘話(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース
世界でもっともダウンロードされている無料語学学習アプリがある。「Duolingo」だ。「世界最高の教育を目指す」という本アプリの全世界の月間アクティブユーザー数は実に7400万人以上。日本には202

■9月2日(土)「“アジアのノーベル賞”マグサイサイ賞 インドの医師など4人に」
「貧困のため適切な治療を受けられないがん患者…15年にわたって無料で患者を治療」 「誰もが尊重される必要があり、誰もに尊厳がある。貧しい人たちに大きな変化をもたらす力が私たち人間には備わっている」

“アジアのノーベル賞”マグサイサイ賞 インドの医師など4人に | NHK
【NHK】「アジアのノーベル賞」とも呼ばれるマグサイサイ賞に、ことしは、がん患者のための病院を運営するインドの医師など、4か国から…

■9月3日(日)「私はここにいる、いないことにしないで下さい」
今日はこちらでお話をしました。エリザベスさんとご一緒です。 お話あり歌あり演奏ありでとてもハートフルな会、心が暖まりました。資料を120部用意されたそうですが、足りなくなってしまったとのことです。
エリザベスさんの「私はここにいる、いないことにしないで下さい」という趣旨のお話にグッときていました。会場には仮放免状態に置かれている方も参加されていました。流暢な日本語で苦しい胸のうちを聞きました。近日中に手術があるとのこと。医療費は支援者が出します。会の終了後は「何かしたい」とお声がけしてくださった方も。エリザベスさんの声が届いたのだと思います。本日お会いしたすべての皆さまに改めて強く感謝申し上げます。ご尽力をありがとうございます。
主催者の方が「地域で生活をし続けていくことが大事」という趣旨のことをお話されていました。そう思います。難民や仮放免の方もすでに地域で生活しています。いまここにいます地域で共に生きるための実践を模索します。

出所:第26回あびこ母親大会資料
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
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