外国人生活保護バッシング/ソーシャルワーカーと非正規滞在者/お金のない人はより病院に行けなくなっている

9月5日(月)~9月11日(日)のTwitterの記録です。

■9月5日(月)「練馬区議とのお話」
今日は朝イチで支援者の方とご一緒に自治体議員の方に仮放免の皆さんの状況についてお話&ご相談をしてきました。特に家のことです。 私からは「ホームレス化する難民が相次いでいる」「過去には末期ガンのままホームレス状態を送っていた女性がいる」「もうこれ以上ホームレス化する難民を出したくない」とお伝えしました。議員の方は熱心に聴いてくださいました。
支援者の方、議員の方、ありがとうございました。引き続きできることを探してやっていきます。

■9月5日(月)「ベストセラー」
Amazonを見たら「ベストセラー」となっていました。購入してくださった皆様、ありがとうございます。

出所:amazon(https://www.amazon.co.jp/ref=nav_logo)のHPより

■9月6日(火)「生きていけない」
今日は知らない電話番号から電話がかかってきました。出ると「仮放免になりました。食べ物に困っています」とのこと。食べ物を送ります。
そのあとは医療費を払えないという仮放免の方からメール。そのあとは家賃が払えない仮放免家族の対応。 今すぐに就労許可を。もう「生きていけない」。

■9月6日(火)「アイディア」
今日は仮放免状態にある方の存在をどう知ってもらうか等々の話し合いをしました。一人だとわからない・できないことだらけです。多くのアイディアをいただきました。ありがとうございました。
「仮放免」ということが圧倒的に知られていないと感じています。ご本人の安全を第一に、何ができるか模索。

■9月8日(木)「外国人生活保護バッシング」
「外国人生活保護バッシング」が行われているようです。
色んな方が色んなことをお話されているようですが、そこにあるのは差別と偏見。自分より立場が低い人を叩くことでの憂さ晴らし。「叩いても大丈夫だ」と思っているのでしょうか。
外国人保護を廃止にしたら死ぬ人が出てきます。亡くなっていく外国人の方々を支援の現場で見てきました。あなたは無邪気に「外国人生活保護廃止!」と言っているが、それによって人が亡くなったときにあなたはどう責任をとるのか。とれないでしょう。それは「人の命を奪うべき」と高らかに宣言するのと同じ行為。今すぐにやめるべき。
そもそも外国人には生活保護を受ける権利は認められていません。国からの「お恵み」として、日本人よりも制限されている保護が行われているにすぎません。 かつ、日本に暮らす外国人の約半数がその「お恵み」さえも利用できません。お伝えしたいことは沢山あります。この問題にご関心のある方はこの本をご覧ください。
「外国人生活保護廃止」という言葉は「人の命を奪うべき」と高らかに宣言していることと同じです。

出所:大澤優真作成資料

■9月9日(金)「ジャンル委員会特賞」
明日、9月10日(土)13:00~14:00 Eテレで再放送されます。NHK局内「ジャンル委員会特賞」を受賞されたとのことです。ぜひご覧ください。 またよろしければ、放送されるよということを周囲の方にもお伝えください。 仮放免の方々が置かれている状況を知ってほしいです。

■9月9日(金)「報道と信頼」
放送を見ました。デマと言われてもしょうがないようなことが放映されていました。
以前、NHKで戦時下のウクライナ公共放送の記者が「戦時下に置いても裏取りをして『事実』を報道することに努める。そうしなければ信頼を失うからだ」という趣旨のお話をされていました。私自身も仮放免の方のことなどについてお伝えする際には裏取りをします。ありもしないことを言うと、話題にはなるかもしれませんが、のちに信頼を失くすからです。もし誤った情報を流してしまった場合には訂正しなければならないといつも緊張しています。
私はお世話になってきた多くのNHKの記者やディレクターの方々のことを信頼しています。 NHK「国際報道」の方には放送内容の訂正をお願いしたいです。

国際報道2022「強制送還の限界〜入管の苦悩〜」に対する抗議声明
移住連は、今ここにある移民社会のために多様性を豊かさと捉える社会を目指して活動するNGOです。在日外国人人口は324万人を超え、日本には、多くの移民が暮らし外国にルーツをもつ日本国籍者も増えました。日本人の定義も変化し移住連の活動の場も増加しています。

■9月10日(土)「ソーシャルワーカーと非正規滞在者」
昨日は貧困関係の研究や支援をしている方々の研究会に参加しました。多くの刺激を受けました。ありがとうございました。
研究会の中でソーシャルワークの研究者の方が「そうなってはいないが、ソーシャルワーカーこそ仮放免者など在留資格のない人たちを支援するべき」という趣旨のお話をお話をされていました。北米の大学院で長年使われているソーシャルワークの基本図書では一番はじめに「(非正規)移民」のことが書かれています。ソーシャルワークを行うにあたって示さなければいけない存在なのだと思います。またその研究者の方は「ソーシャルワーカーにこのことを知ってもらう努力をする」とお話してくださいました。ありがとうございます。私も努力します。

■9月10日(土)「お金のない人はより病院に行けなくなっている」
昨日は200%の請求をしている国立病院のソーシャルワーカーの方とお話しました。「組織の問題で変えるのはなかなか難しい」という趣旨のお話でした。この問題はどこに訴えればいいのでしょうか。病院の方に言おうとしても「責任者に会わせられません」だったり、「決まりなので変えられません」と言われてしまうことが多いです。 その一方で厚労省の方に言っても「自由診療は各病院の判断なので国から何か言うことはできません」と言われています。国が旗振りもとになって行っている取組の結果このようになっています。意図せざる制度の不備だと思うので、やはり厚労省が是正するということが筋だと感じています。
このままだと無保険の人に2倍3倍の医療費を請求する病院は増えてしまいます(現に増えています)。ある病院は日本人無保険者に対して通常の1.5倍の請求をしていました。お金のない人はより病院に行けなくなる将来が来つつあります。

■9月10日(土)「感想」
ご覧くださった皆様、ありがとうございました。お見逃した方は「NHKプラス」でもご覧いただけますので是非。 NHKに簡単にですが「よかったです!」とメールしようと思います(https://nhk.or.jp/css/contact/)。これからも骨太な放送をしてほしいからです。皆様もよろしければ是非。
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こころの時代「私のガリラヤを生きる」を拝見いたしました。 社会から排除され不可視化され続ける在留資格のない外国人たちに光を当てる稀有かつ骨太なドキュメントでした。 長澤さんの支援に向ける想いもありありと感じ取ることができました。外国人に向けられる差別的な眼差しは変わることなくこの日本にあり続けています。だからこそ、この番組は必要なのだと思います。 この番組を通して、外国人であっても命は大切なのだという「当たり前」のことを理解してくださる方が増えることを信じています
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