赤ひげ先生/なかったこと/包摂のための運用

2022年8月29日(月)~9月4日(日)のTwitterの記録です。

■8月29日(月)「おはよう日本」
NHK「おはよう日本」で難民・仮放免者の方々のことを取り上げていただきました。ありがとうございました。国は「帰れ」と言うけれども、帰れないから日本にいるわけです働くことも許されず、国民健康保険の対象外にすることで皆さん苦しみ続けています。変わる時です。https://npo-amigos.org

出所:NHK「おはよう日本」より転載


■8月30日(火)「困窮する母子家庭」
今日も支援者の方経由で仮放免の方から相談がありました。
母子家庭。もともと在留資格を持っていたが、よくあることですが、理由よくわからないまま取り上げられ仮放免。電気代払えず、いつ止まるかわからない状況とのこと。法整備が必要ですが、今はとにかく家賃と低廉家賃住宅の確保が必要です。

■8月31日(水)「故郷の料理」
今日は仮放免状態の方が故郷の料理を作ってくれました。コクがあり、ほどよい辛さでとても美味しかったです。昔は在留資格を持って長年働けていました。お店を複数持つコック兼オーナー。日本には20年以上暮らされていて定住されています。この方の特技が活かされる社会になってほしい。

出所:大澤優真撮影

■8月31日(水)「赤ひげ先生」
日本にも困窮する外国人の方々の健康と命を救い、現状改善を訴える「赤ひげ先生・看護士・ソーシャルワーカー・支援者」がいます。今日も外国人支援者の皆さんとお話しましたが尊敬の念しかありません。

「ベトナムの赤ひげ先生」無報酬診療、服部匡志さんにマグサイサイ賞:朝日新聞デジタル
 アジア地域で平和や社会の発展に尽くした個人や団体をたたえ、「アジアのノーベル賞」といわれる「マグサイサイ賞」の今年の受賞者に眼科医の服部匡志さんが選ばれた。フィリピンの同賞財団が31日、服部さんら4…

■9月1日(木)「マリ」
マリの難民で仮放免者の方を知っています。とても生活に苦労されています。今すぐに在留資格が必要です。
「拘束された人のうち…2人が拷問で死亡した」

マリ軍と「外国人」部隊、市民50人殺害 ロシア関与か
【9月1日 AFP】マリ中部で4月、政府軍と「外国人」部隊による軍事作戦で女性と子どもを含む民間人少なくとも50人が殺害され、数百人が拘束されていたことが、国連(UN)の平和維持活動(PKO)が8月31日に公表した報告書で明らかになった。

■9月1日(木)「頭が下がります」
今日は仮放免の方が発熱されたということなのですが、支援者やソーシャルワーカーの方、医師や看護士の方々が迅速な対応をしてくださりました。私は何もしていません。 多くの方が支援に取り組んでおられます。頭が下がります。

■9月1日(木)「善意ある病院の努力だけではどうにもならない」
難民で仮放免状態の方から「○○が腫れていて痛くて辛い。病院に行きたい」という連絡がありました。お世話になっている病院の方に連絡して調整していただいています。本当に助かります。ありがとうございます。
その一方で、こうした善意ある病院の努力だけではどうにもならない状況があります。困ったら「無料低額診療の病院にお願いすればいいよ」では限界です。これ以上は頑張れません。

■9月2日(金)「なかったこと」
在日コリアン2.5世のFUNIさんの書評。ぐっときました。
あなたの隣人が今、差別されていると感じるなら、あなたがそれを声にすることは未来の貴重な歴史資料になりうる。本当に傷んでいる人は私のようには声が出せず、なかったことにされているからだ
「週刊金曜日」(第1384号、2022年07月08日発行/FUNI氏・評)

■9月2日(金)「『あの時はおかしかった』と言われる日」
今日は難民で仮放免状態に置かれている方の通院同行でした。同じく仮放免の方に通訳をお願いしています。来日6年程度で流暢な日本語。私には到底マネできません。
その通訳の方から「私は働ける人。本当は大澤さんに頼みたくない。いっぱい稼ぎたいというわけじゃない。生活のために働きたい」。
何度考えてもおかしい仕組みです。国に帰れない。難民として認めない。働かせない。なんの公的支援も行わない。「生きていけない」のは明らかです。そして、実際にそうです。今すぐに就労可能な在留資格を出すべきです。取り返しがつかなくなります。将来、「あの時はおかしかった」と言われる日が来ると確信しています。

■9月2日(金)「在留資格がない子どもは大学にいけない」
入学を認めない理由があるとすれば、それは差別だと感じています。
「在留資格がないことから仮放免中の子どもの入学を認めない対応を取る大学もあるという」

エラー

■9月4日(日)「包摂のための運用」
厚労省から出ている通知を踏まえれば、扶養照会をやらなくてもいいケースが多数あります。相談者の方から「親族に連絡が行くぐらいなら首を吊る」と言われたことがあります。法制度的に扶養照会しなくてもよいケースは扶養照会しないでほしい。それは今すぐにできるわけです。
「貧困はあってはならない」という観点に基づいて、「排除のための運用」ではなく「包摂のための運用」を

生活保護の大きな壁「扶養照会」 都内28市区、実施10%弱~90%強と格差 「ばらつくなら廃止を」:東京新聞 TOKYO Web
 生活保護を申請すると、自治体の福祉事務所が申請者の親族に援助できないかを確認する「扶養照会」について、本紙が東京都内の28自治体...
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