RHQの保護費/本人・医療機関・支援団体の困難/困窮外国人と医療機関の歴史・現在

2024年4月15日(月)~21日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
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今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計?件の相談を受けました。
集計し忘れました。
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■4月16日(火)「頭の中の算盤」
仮放免の方。糖尿病と高血圧など。医療費と薬代が約5万円でした。困りました。頭の中で算盤をはじいていますが、とても厳しいです。

■4月16日(火)「RHQの保護費」
難民事業本部(RHQ)の保護費のうち、4月から生活費が増額しました。よかったです。
住居費は下がりました。残念です。
医療費は変わらず一度立替えて、領収書をRHQに渡して給付を受けます。しかし、立替えるお金のない人は結局受診できず。また、裁量的な判断なのでいくら給付を受けられるのかは不明です。

■4月17日(水)「『外国人と貧困』の現在」
雑誌『民医連医療』に連載9回目を寄稿しました。今号は「『外国人と貧困』の現在」です。 コロナの特例貸付と生活保護について事例を基に書きました。よろしければご覧ください。

民医連医療 2024年5月号 – 全日本民医連

■4月19日(金)「本人・医療機関・支援団体の困難」
ここ最近は様々な医療機関の人と医療費の話をしています。
難民や仮放免者は払えないし、払えたとしても全額は困難。無料低額診療の医療機関にお願いしがちだけど経営が火の車。民間支援団体も払うように努めるが厳しい。仮放免の方も本国に帰れるわけでもなく
誰かだけに負担がいくのはよくない。痛み分け?Win-Win?にならないと潰れてしまう。工夫が必要だけれども工夫だけでは乗り切れない。 結局、苦しくても病院に行けない人は行けないままで、そんな人たちを受け入れた医療機関も間に立つ支援団体も苦しむまま
仮放免者については制限的であっても就労を認めること。国保や被用者保険への加入を認めること。未払い補填事業の拡充を進めることが解決に繋がると考えています。

■4月19日(金)「交通費がなく病院に行けない」
難民認定申請中の方複数人から家賃が払えないという相談。今日までに払わないと行けません。
仮放免で母子家庭のお母さんからお子さんが咳をし続けて病院に行きたいが、交通費も何もなくて行けないという相談。 看護士と薬剤師の方に相談をして、できるだけ経済的負担を減らせる対応を模索中です。

■4月19日(金)「困窮外国人と医療機関の歴史・現状」
無料低額診療事業を行う医療機関の方から、ある困窮する外国籍の方の無料低額診療の免除申請が通りませんでしたとご連絡ありました。医療機関による善意の負担は限界を迎え厳しい状況です。いくつかの医療関係団体ではその現状を踏まえて国や自治体に適切な対応を求める行動を起こしています。当事者による声が一番強いと感じています。
1990年代に医療を受けられない外国籍者が病院をたらい回しにあって亡くなることが頻発していたときには、各地の医療関係者や医師会などが具体的対応を国などに求めていました。93年に群馬で未払い補填事業が制定され、その後も関東の自治体を中心に同事業が制定されました。
残念ながら、同事業は使いづらく、適切に人の健康といのちを救いきれていません。自治体によっては廃止にするところも出てきました。群馬は一度廃止になりましたが、支援者、医療関係者、政治家から復活の声が挙げられ復活しました。しかし、それはより制限的な状態での復活でした。
時代状況としては、90年代の焼き直し、あるいは悪化していると感じています。私は部外者なので何かできるわけではないのですが、医療機関間で連帯してこの問題の解決を国や自治体に求めていただけることを願っています。

■4月20日(土)「ヨーロッパの極右の人々が『日本への憧れ』を抱いている…その意外な理由」
2022年の記事。欧州の排外的な人々が見習う国が日本とのことです。
日本での支援活動は厳しいものがあるのかもしれません。だからこそこの日本でやり抜いて方向性を示すことが大事だと感じています。

ヨーロッパの極右の人々が「日本への憧れ」を抱いている…その意外な理由(河辺 一郎) @gendai_biz
ヨーロッパの「極右」とされる政治家(やその候補)は、ときおり日本への憧れを吐露することがある。彼らは日本のどこに憧れているのか、そして、そうした憧れは日本社会にどのような問いを投げかけているのか。愛知大学教授の河辺一郎氏が解説する。

■4月20日(土)「永住許可の取消しについての Q&A」
永住権取消し法案、生活困窮で税金などの滞納をした場合も取消対象となっています。これは貧困の自己責任化です。署名はまだ募集中とのこと。もうすぐ2万5000筆。まだの方はよろしければ是非。

出所:移住者と連帯する全国ネットワーク ウェブサイトより転載
https://migrants.jp/news/voice/2024qa.html

■4月21日(日)「自転車」
今日はサポーターの方から自転車のご寄付をいただき、入国まもない難民申請中の方と一緒に受け取りに行きました。 難民の方、皆さん移動にご苦労されているので、とても助かります。大変ありがとうございました。可能性が広がります

出所:大澤優真撮影

■4月21日(日)「厳しさが次の段階に進んでいます」
コロナ禍を契機に入管に収容されていた方が多く仮放免されるようになって3~4年ほど経ちます。引き続き日常を過ごせることを願う一方で、仮放免状態の人を支えてきた人たちにも限界が出てきています。 仮放免の方を個人で支えてきた人からもう限界というSOSを複数受け取っています。帰国することもできず、働くことも社会保障もない。心身の健康が害され、ケアが必要だけれども困難。家賃を払わないといけないけれどもそれも困難。一般の人たちが支えてきました。でももう共助は限界です。進退窮まる。国や自治体に伝えてきた具体的な対応策を求めます。
厳しさが次の段階に進んでいます。

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