人の命・健康・人生の不平等さ/スーツケースはボロボロ、ガラガラ引けません

2025年11月17日(月)~23日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。

■11月17日(月)「人の命・健康・人生の不平等さ」
20代前半の若者が父親を殺され、自身も狙われ逃げたが、行き先なく路上生活。公的機関に相談したが、何も支援せず。公園で寝ていたらそこにいてはいけないと警察から言われ、夜通し歩き続け寝られる場所を探す食べ物もないし、シャワーも浴びられない声をかけてくれる人もいない
もしこれが日本国籍者だったら報道され、公的機関の責任問題になるのではないでしょうか。しかし、彼は外国籍者で難民申請者だからそうであっても許されてしまうのでしょうか。不条理さ、人の命・健康・人生の不平等さを強く感じます。

■11月17日(月)「移住連省庁交渉:難民と住居」
今日は移住連の省庁交渉でした。私からは、路上生活を強いられる入国まもない難民申請者の現実をお伝えしました。
命からがら逃げてきて、しかし路上生活になり、RHQの保護費を申請しても支援を受けられず、薄着で凍え、スマホの充電は道行く人のバッテリーを借り、私への連絡は駅のフリーWi-Fiを使い、食べ物はレストランの人に物乞いをしている青年がいること、そういう人は珍しくないことをお伝えしました。私が官僚の皆さんに実態についてお話した時、多くの人が顔を上げて聞いてくださっていたことが印象的でした。RHQの担当の入管の方も正面から受け止めた上で、課題はあると返答いただきました。実態は知られていません。支援者である私は現場の実態を丁寧にお伝えしていかねばと感じています。
厚労省の担当の方には、ホームレス化する難民申請者がいるので調査をお願いしますとお話しました。ご担当者の方からは、毎年行っている路上生活者の概数調査では目視調査なので国籍の把握はできないとのことでした。私からは、数年ごとに行われている路上生活者の生活実態調査の方で、既存の大規模調査かつ民間調査でも「国籍」やエスニシティを問う項目はないので、是非次回調査にはそれら項目を入れていただきたいとお伝えしました。調査は来年度です。調査関係者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
実態を知っていただき、運用や制度が変わることを願っています。

出所:大澤優真撮影

■11月18日(火)「相次ぐ医療費相談」
仮放免状態の方から連絡。お金がなく病院に行けず助けてほしい。糖尿病と心臓の疾患。長く日本にいる方です。
支援者の方から電話。椎間板ヘルニアの仮放免の方の相談を受けた。手術等で100万円。サポートできない。本人にそう伝えるしかないとのお話でした。

■11月18日(火)「大学での講演会」
今日は都内の大学の講義に呼んでいただき、支援現場からみる「生きていけない」難民申請者や仮放免者の現実をお話しました。先生、学生の皆様、大変ありがとうございました。
難民の存在を知ってもらうためにどのようなことをすべきかご意見いただきました。さらに、別の方はすでに自主的に難民に関する上映会もされるとのこと。ぜひ多くの方にこの現実を知っていただきたいです。努力されている方がすでにいます

出所:大澤優真作成資料

■11月19日(水)「スーツケースはボロボロ、ガラガラ引けません」
講演会のあと、夜、都内で10月から路上生活をしている入国まもない難民申請者の方のところに行きました。支援者の方が電話で通訳してくれました。スーツケースはボロボロで壊れているのでガラガラ引けません。公園と駅で寝ていたとのことで「とても寒いです」と話していました。とりあえずネットカフェで保護しましたが、今後はどうなるのか。厳しい。頑張りたいが、どこまでできるか。

出所:大澤優真撮影

■11月19日(水)「困窮支援団体の私としてすべきこと」
昨晩はまたホームレス状態の難民申請者の方からSOSのメール。ほぼ毎日連絡が来ています
詳しい関係者に聞いていますが、かれらの出身国はとても情勢が悪くなっているとのこと。私は難民やアフリカ地域の専門家ではないのでよくわかりませんが、かれらの話と一致します。
困窮支援団体の私としてすべきことをします。ただ、公的支援がなく、民間支援もほぼなく、お金もマンパワーもほぼない状況下での支援は非常に厳しい。 しかし、この寒空の下、命がけで逃げてきて、助けを懇願しながら路上生活を強いられる人がいる

■11月19日(水)「生活保護や難民をめぐるデマがもたらす被害とは―大澤優真さんインタビュー|Dialogue for People」
Youtubeでお話した内容を記事にしていただきました。デマとその被害。現状とファクトチェック。是非ご一読ください。
「私は、国は明確な対処をしないのではないかと懸念しています。もし明確な対処をせずに済むという前例ができてしまったら、社会が壊れてしまいます。今後の生活保護行政、あるいは日本社会のためにも、引き下げをめぐって何が起きたのかをきちんと検証するべきだと思います」
「まさに生存権のない世界ですよね。生きる権利を認められない世界だなといつも感じます」
「政治の責任も大きいです。不安や憎悪を煽れば票を取れるのだとしても、それはやってはいけないことです。現実をふまえて、地道に政策を立案している政治家をもっと評価してほしいと思います」

生活保護や難民をめぐるデマがもたらす被害とは―大澤優真さんインタビュー - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)
インタビュー 今年6月、生活保護基準の大幅引き下げを違法とする判決が最高裁で出されました。基準引き下げの背景には、政治家によ

■11月20日(木)「食料支援」
今日はつくろい東京ファンドの食料支援の日。52世帯の難民申請者・仮放免者の方々に米や野菜を送りました。野菜や米など食品をご寄付くださった皆様、ボランティアの皆様、大変ありがとうございました。
物価高で辛いですが、明日の食べ物に心配しないで済む社会を願います。

【物品・活動資金寄付のお願い】国籍で線引きしない困窮者支援活動にご協力ください。 | つくろい東京ファンド
一般社団法人つくろい東京ファンドは、国籍を問わず、生活に困窮している人々の住まいと暮らしを支える活動を展開しています。 2022年以降は新規に日本に来られた難民の方からの相談も増えています。 ジャーナリストの安田菜津紀さんに当団体の難民支援
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■2025年11月21日(金)「外国人の在留更新、手数料5倍の3万円台に 政府が法改正へ」
難民申請者や支援者にとってこれは極めて厳しい対応です。
難民申請者の多くは2~6ヶ月起きに6000円を払って在留資格を更新しています。お金のない人は本当にキツい。家族がいるならさらにキツいこれが3万円になったら5倍になるわけで、お金を準備できずにオーバーステイになってしまう人が出てきてしまうのでは。支援団体で支援するもの困難。
難民認定申請の手続き的保障の観点からみても対応が再考されるべきです。困った。

外国人の在留更新、手数料5倍の3万円台に 政府が法改正へ - 日本経済新聞
政府は外国人の在留資格の更新や変更といった手続きの手数料を引き上げる方針だ。手数料の上限を定める入管法を改正し、2026年度中の引き上げを目指す。在留外国人は増加しており、審査にかかる人件費やシステム構築の費用などに充てる。在留の更新手数料は窓口で手続きすると6000円かかるが、これを5〜6倍に引き上げ3万円台とする方...

■11月22日(土)「御礼届く」
難民申請者や仮放免の方に木曜日に送った野菜・米などの食品のお礼の連絡が私のところに沢山届いています。ご協力くださった皆様、大変ありがとうございました。来月もお渡しできるように私も頑張ります。

■11月23日(日)「絵本・紙芝居の会」
今日は地域の絵本・紙芝居の会でした。よく参加されているお子さんたちは軒並み風邪でダウン。流行っていますね。私は幸いにも元気だったので参加。楽しく過ごさせていただきました。
そのあと、外国籍女性のところに行きました。風邪を引いてしまいました。薬と体温計をお持ちでなかったのでお渡し。早く治ると良いのですが。
そのあと、ネットカフェで保護している若い入国まもない難民申請者の方とお話。行き先の目処が立たず大変です。どうしたもんか。

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