2022年8月8日(月)~8月14日(日)のTwitterの記録です。
■8月8日(月)「公営住宅」
公営住宅の申込用紙を見ました。色々な物件がありますが、その中に倍率246.0倍というのを見つけました。これだとこの物件への入居はなかなか大変ですね…。
■8月9日(火)「ガン疑いの難民に2倍の医療費」
ガンの疑いのある難民の仮放免の方がいます。
大きい病院に行って精密検査をしなければなりません。仮放免者は国民健康保険への加入が認められていないので全額自己負担です。大きい病院に電話しました。無保険の人は通常の150%だそうです。国立のある病院は200%。ガンの疑いがあるのに精密検査すら受けられません。
タダにしてほしいとは言っていません。100%の自己負担で受けさせてほしい。でも、お金のない無保険の人には150%だったり200%だったり。過去、ある国立病院で300%請求されたこともありました。お金のない人からさらに医療費をとるのはやめてください。普通に医療費を請求してください。
仮放免の方は「ゆうまさんは忙しいのはよくわかってる。ありがとう。だから急がなくていいよ」と言ってくれています。でも、早く探さなければなりません。命は待ってくれません。
■8月10日(水)「ゆうまさん、家賃払えない。追い出されてしまう」
難民で仮放免の方から電話がありました。「ゆうまさん、家賃払えない。追い出されてしまう」。
とても優しく皆から愛されている人です。でも、生活は極めて困難。以前も家賃が払えずホームレス状態になったことがあります。障害があり、歩行に困難さもあります。ホームレス状態にはさせられない。どうにかしてお金を集めなければなりません。
難民、仮放免の方は本当に「生きていけない」状況です。 仮放免者には就労を認めるべきです。法改正も必要ありません。運用だけでどうにかなります。
■8月10日(水)「励まし」
今日はある電気関係の会社の方から「大澤さんも大変だね。NHKで(見た)。色んな人に。頑張ってね」。励まされました。ありがとうございます。
■8月10日(水)「ソーシャルワーカーは命を救う仕事」
前に大学の講義で学生さんが「医師は命を救うのが仕事。ソーシャルワーカーも形は違うけど命を救える仕事」という趣旨の話をされていて素敵な表現だなと感じました。
■8月11日(木)「外国人と『有用性』」
外国人が日本に滞在できるかどうかという議論の時に「有用性」「生産性」というものが強調されるように感じています。しかし、それを基盤にして考えを進めていくと諸々の矛盾に直面していきます。「有用性」「生産性」という軸ではない軸はあって、それをどのように語れるか考えています。
■8月12日(金)「保護せず就労も認めないということは死を宣告していることと同義」
今日は支援者の方経由で、難民で家族全員仮放免の家族から相談がありました。家賃払えず滞納しているとのことでした。
かなり過酷な状況から逃れてきた家族。就労ビザも認められていましたが、理由なく切られました。子どもは病気がちです。医療は全額自己負担(場合によって2倍3倍)。働けず、食べ物に事欠き、家賃払えず、辛くても病院に行けない。「生きていけない」生活。なんでこんな状況にならないといけないのか。
日本の難民認定率は1%未満。諸外国は二桁台です。日本は保護すべき人を保護しない。国のかわりに保護しているのは市民や支援団体など。支援しないと「生きていけない」から支援します。でも、私たちは国の下請けではない。都合のいいように使われるべきではない。本来は私たちがやるべきことではないし、やりきれない。 仮放免者を保護せず、就労も認めないということは死を宣告していることと同義です。この意味を理解してほしい。
「国に帰れ」というかもしれませんが、帰れないから日本にいるわけです。 まずは就労を認めるなどして生きていけるようにする。「難民」を適切に難民として認める。日本に「定住」している人は日本社会の一員として認める。 それらがこの日本社会を支え、共に創っていく基盤になるのだと思います。
■8月14日(日)「貧困と戦争」
明日は終戦の日です。
故・杉村宏先生は公的扶助のテキストの中で「貧困と戦争」について言及されています。こうしたことがテキストで言及されるのはあまりないかなと思います。
本来社会保障が解決しなければならない失業や貧困などの問題を、戦争がカギ括弧つきの『解決』をするということがあり、社会的に解決しなければならない問題をめぐって、戦争と社会保障はせめぎあっているという関係にある
p.53
「生きる価値のない」人間の存在を意識するとき、社会保障を支える理念がゆらぎ、戦争国家の亡霊が暗躍し始める
p.67
戦争が身近になっている今、戦争に抗するためにすべきことを考えたいです。 生活保護や他のセーフティネットは日本に暮らす人々が共に日本社会を創り上げていくために必要なものだと感じています。