無保険外国人に医療費2倍3倍請求/日本で初めてまともに眠れる

2025年12月1日(月)~7日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。

■12月1日(月)「国籍で線引きしない困窮者支援活動にご協力ください」
食品、冬服、カイロなど沢山のご寄付をいただきました。大変ありがとうございます。
早速、困窮している方、ホームレス状態の入国まもない難民申請者の方、仮放免状態の方にお渡ししました。感謝申し上げます。

出所:大澤優真撮影
【物品・活動資金寄付のお願い】国籍で線引きしない困窮者支援活動にご協力ください。 | つくろい東京ファンド
一般社団法人つくろい東京ファンドは、国籍を問わず、生活に困窮している人々の住まいと暮らしを支える活動を展開しています。 2022年以降は新規に日本に来られた難民の方からの相談も増えています。 ジャーナリストの安田菜津紀さんに当団体の難民支援

■12月2日(火)「携帯の思い出」
昨日の朝イチ、ネカフェで保護していた入国まもない難民申請者の方をシェアハウスにお連れしました。安い金額なのでとても助かります。今晩もお一人そこにお連れしました。しかしもういっぱいで受け入れはできないとお話。お金の問題、建物の問題。続けていけるのか。厳しい。前途多難。
駅で待ち合わせをしましたが、上手く行きませんでした。スマホがなかったり、ネットに繋がっていないので連絡がとれません。国籍とわず困窮者支援でよくあることです。
私が小さいときは携帯は存在していましたが、持っていませんでした。周りの多くもそうでしたので、会えないのはしょうがないという割り切りも私自身にはありました。公園で会った同年代の子に「来週も会おうね」と言って、しかし公園に行けず、また連絡もできず、会えなかったのを思い出します。申し訳ないことをしました。
誰もがスマホを持っている現代で連絡が取れないのはなかなか厳しいです。今日の彼のように会えないと路上生活という生活に直結するならなおさらです。仕事も探せません。相談もできません。NPO法人トイミッケの佐々木さんが「通信は人権」と話していましたが、そう思います。最後は彼に会えました。別の出口にいらっしゃいました。よかった。

■12月2日(火)「A案件の難民、路上生活」
今晩は、ホステル、モスク前や公園で路上などホームレス生活をしていた入国まもない難民申請者の方のところに行きました。公園に行き、寒いのでマックへ。ピアサポーターの方に通訳をしてもらいました。
この方は入国まもなく6ヶ月のビザが出た「A案件」の方です。入管によると、「A案件」とは「難民である可能性が高いと思われる案件」などの人たちのことです(令和6年における難民認定者数等について:https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/07_00054.html)。つまり、入管が難民該当性が高いと認めた人あるいは人道的な配慮が必要な人ですが、しかし、どこにも保護されず路上生活となっていました。民間支援は限界ですし、そもそも出来ることが限られています。たぶん現場で起きていることを国の方で知らない・理解されていないと感じています。
ホームレス化する入国まもなく難民申請者の調査を行うべく準備をしています。既存調査ではなかった調査です。その結果や、個々のケースをお伝えするあるいはメディアの方に報じていただくなどして、国や自治体、関心を寄せてくださりそうな方に、この問題を知っていただくための努力をします。

■12月3日(水)「排除アート」
支援のためにフラフラと歩いていたところ、綺麗な景色と「排除アート」らしきものを見かけました。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■12月3日(水)「無保険外国人に医療費2倍3倍請求」
これと似た話で、それなりの数の医療機関が保険のない外国籍者について医療費を全額自己負担100%の2倍や3倍にしています(厚労省調査で示されています)。
理由として通訳などのコストがかかるからというお話をいただいたことがあります。コストがかかるなら何かしらの対応をしなければならないのはわかります。しかし、私が関わったケースには通訳者はいませんでした日本国籍者と同等の医療的対応がされていますが、値段だけ3倍。納得がいきませんでした。
お金持ちの医療ツーリスト(制度的に無保険になる)を対象とするならまだわかりますが、日本に暮らす生活者である外国籍者に2倍3倍を機械的に適用することは、結果としてかれらを医療から遠ざけることになります。最終的には救急搬送です。それは本人の健康的にも経済的(高額になる)にもよくありません。受け入れ医療機関にとっても無保険の重病者の受け入れは負担になるでしょう。
また、無保険である背景には制度的排除や困窮があります。厚労省の調査では「未収金を防ぐため」に2倍3倍にしているとする回答が少なくありませんでした。しかし、お金のない人がどうにかして100%自己負担で払えたとしても、200%300%になったら払えません。つまり、増やさなくて良い未収金を医療機関みずから増やすことに繋がり得ます。また、あるワーカーの方は「お金がない人を事前に来なくさせるための値段設定」と率直に語っていました。
外国人は診察時間が長いからという話も聞きました。私が同行するケースは数分で終わる人、時間がかかる人、それぞれです。日本人も人それぞれなのではないでしょうか。そもそも診療時間が長い人には追加料金を取って良いものなのでしょうか短い人は割り引いてもいいのでしょうか
なぜ外国籍者だけにさらなる費用負担を課すのか丁寧な議論が必要です。その際、「外国人」は受け入れコストがかかるからと「外国人」をひと括りにして議論したり、「外国人」とコストの関係性を抽象的に捉えるだけの議論は避けた方が良いのではないかと考えます。学費の件も同じかもしれません。

外国人留学生の学費値上げ 国内最多の早稲田大も検討 | NHKニュース
【NHK】国内最多の外国人留学生が在籍する早稲田大学が、受け入れに伴うコストを理由に、留学生に限って学費の値上げを検討していることが分かりました。一部の国立大学が値上げの方針を決めていますが、国内最多の早稲田大

■12月4日(木)「日本で初めてまともに眠れる」
今日はネカフェで保護していた方をシェアハウスにお連れしました。管理会社の方が彼の厳しい状況を踏まえて割引してくださいました。強く感謝申し上げます。とても助かります。
夏から路上。2週間前からネカフェ。背が高いので小さいブースで足が痛かったようです。日本で初めてまともに眠れます。

■12月5日(金)「『だまされた』外国人青年を違法に働かせたこの国のひずみ」
サポートしている方で、スポーツ選手として招聘されたのに、早朝の鶏のお世話と募金活動などの仕事をさせられ、練習は週に数時間しかさせてもらえなかった人がいました。月給数十万円以上の保証と言われて、借金までして来日しましたが、月に数万円しか出してくれない。そのうちビザの期限が切れ、オーバーステイになりました。ホームレス状態になっていたところを保護しました。

移民と社会:「だまされた」外国人青年を違法に働かせたこの国のひずみ | 毎日新聞
 20歳の青年は、日本の農家で働きたかった。そのために日本語を学んだ。しかし、与えられた職場は過酷なクリーニング工場だった。  「大丈夫だから」  そう言われたが、そこでの仕事は違法だった。

■12月5日(金)「今日も殺到するSOS」
今日も複数の難民申請者の方々からSOS。路上だったり、友人宅に身を寄せるももういられずホームレス寸前だったり。少しお金はあるが入居できる家が見つからないという相談も。
支援をする人の人数を増やしたいのですが、人件費ないですし、厳しい支援で二次受傷も心配なのでなかなかお願いできません。

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