2024年9月16日(月)~9月22日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
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今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計90件の相談を受けました。
食料関係×4/住居関係×25/医療関係×15/入管関係×3/教育関係×9/その他×34
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■9月16日(月)「当面は頑張る」
今日は外国人支援団体のミーティングでした。沢山の支援者の方のお話を聞くことができました。 いつも思いますが、お金にもならないことにお金と時間と体力気力を割いて頑張る人がいることに胸を打たれています。 頑張らないでも済むように制度と社会が変わっていくことを願っています。当面は頑張る。
■9月16日(月)「日本語検定5級に合格」
外国籍のシングルマザーの方から連絡。日本語検定5級に合格したとのこと。よかったです。子育てしながら働きながら検定をパスするのは本当に凄いことです。
■9月17日(火)「仮放免のシングルマザー」
今日は仮放免のシングルマザーの方のところへ。日本生まれのお子さんがいます。食べ物ない、医療費払えない、家賃払えない、学校のお金払えないというSOSで向かいました。「本当難しい」と日本語で話していました。 この困窮する家族をどう支えられるか。少なくとも子供ぐらいはどうにかしてほしい。
■9月17日(火)「セネガルパーティー」
今日はつくろい東京ファンドでセネガルパーティーでした。料理おいしかったです。お椀すりきりいっぱいのクスクスを食べました。 私はただ参加しただけ。準備してくださった皆さま大変ありがとうございました。 次回は出張編で料理を教会のチャリティーバザーで出す予定です。オススメです。
■9月17日(火)「食料支援」
今日はつくろい東京ファンドの食料支援。困窮する難民や仮放免の方々に食べ物を送りました。ご寄付を下さった皆様、野菜を下さった農家の方、ボランティアの皆様に感謝申し上げます。 母子家庭から「食べ物のサポートほんと助かる」と話がありました。明日の食べ物に困らなくて済む社会を願います。
■9月19日(木)「無料低額診療事業からみる困窮外国人の医療保障の現実と葛藤」
雑誌『民医連医療』に連載を寄稿しました。タイトルは「無料低額診療事業からみる困窮外国人の医療保障の現実と葛藤」です。 医療関係者の読者の皆様に医療関係のことを伝えるのはドキドキしますが、ご覧いただければ幸いです。次号ではさらに突っ込んで書いています。
■9月19日(木)「生活困窮者自立支援全国研究交流大会のお知らせ」
愛知県東海市で開催される「生活困窮者自立支援全国研究交流大会」の分科会に登壇します。 困窮者自立支援窓口からの問い合わせも増えてきました。困窮窓口の方を中心に、多くの方に現状を知って動いていただければと考えています。よろしければご参加ください。
■9月19日(木)「『外国人と生活保護』に関するデマが急増」
「外国人と生活保護」に関するデマが急増しているようです。 ネットに出回っているネガティブな情報にはご注意ください。デマに加担しないようにお願いできれば幸いです。 ファクトはこちらの本でご確認できます。何らかの形で手軽にファクトを確認できるようにしたいです。
さらに深く知りたい方は拙著を御参照ください。「生活保護と外国人」の歴史について史料をもとに詳細に書いています。外国人への保護は特権だという発言がありますが、歴史的にも運用上においても特権ではないです。むしろ蔑ろにされ続けています。
■9月19日(木)「訪問看護ステーションでお話」
今日は訪問看護ステーションの皆様に呼んでいただいて「生きていけない」難民・仮放免の方々の状況についてお話ししました。ご尽力されている医師と弁護士の方とご一緒です。お集まりいただいた皆様、大変ありがとうございました。
「知らなかった」「○○しようと思います」とご感想いただきました。ありがたいですし、嬉しいです。私の目標は、数年以内に、3分の1の人が「難民のために何かしらの行動を起こしました!」と言えるようにすることです。 独力では困難ですが、多くの人の力で目標に近づきます。無理のない範囲内で、できる範囲内でご一緒できれば幸いです。
■9月20日(金)「『貧困になることは罪あるいは自己責任、だから罰してもよい』という価値観」
私が講義や講演会で生活保護における不正受給の割合を聞くと30%くらいと答える人が多いです。1%未満と統計的事実をお伝えすると驚く人が多いです。その一方で、その話を踏まえて「不正受給を減らす取り組みをすべき」という感想をいただくことも多くあります。なぜそういう考えになるのか。統計が正しくないと考えているのでしょうか。「私の知り合いは生活保護の人がいい車に乗っていたと言っていた」のような話も聞きます。やはり、生活に困窮した人への偏見や差別がその基礎にあるのかなと感じます。私にもそれがありました。また、生活保護法上、不正受給と見なされていないものを不正受給としていることもあるかもしれません。そこにも困窮者への偏見と差別、「貧困になることは罪あるいは自己責任、だから罰してもよい」という価値観が見え隠れします。
統計がすべてではありませんが、現時点で把握できている統計的事実をその限界も含めて踏まえて、生活保護の役割である生存権保障を達成するためにどうすべきかという軸で制度政策を考える必要があるのだと考えます。
■9月20日(金)「社会政策学会のご案内」
社会政策学会の第149回大会(大分大学)で拙著の書評をしていただけることになりました。 研究の実力不足に正直恥ずかしさを感じますが、やりたい・やらねばという気持ちでいます。
■9月22日(日)「見捨てられたと感じた時のこと」
台風で被災した時に、情報が入ってこず、入ってきたら内閣改造後の燕尾服姿でした。見捨てられたのかなと感じましたが、ボランティアの方や地域の方がご尽力してくださっている姿を見て少しほっとしたことを思い出しています。
■9月22日(日)「絵本の会」
日曜日は2ヶ月に1回の絵本と紙芝居の会。近くの子供や大人が参加して、プロの皆さんが読んでくれます。今回も楽しかったです。皆さま大変ありがとうございました。 ある外国籍のお母さんは絵本の朗読の準備をしてくれていましたが、大雨で来れなくなってしまいました。残念。また次回が楽しみです。