2022年5月23日(月)~5月29日(日)のTwitterの記録です。
■5月25日(水)「すみません、ありがとう」
昨日は仮放免状態の方から医療相談が相次ぎました。いずれも緊急性高く、ドキドキしましたがなんとかなりそうです。
仮放免状態の方は国民健康保険なく生活保護も利用できないので一人で病院に行くことができません。そのため支援者である私に連絡があり、どうにかして医療を提供できないか模索するというような状況です。ご本人も支援者も苦労します。そうした中、ご本人から「すみません、ありがとう」と言われるととても複雑な気持ちになります。かれらは本当は私に頼りたくないはずです。自分自身でどうにかしたいと思っています。しかし、制度がそれを許しません。私に頼ることで自尊心を削っていくのだろうと感じています。でも、頼らなければならない。辛いだろうなと思います。仮放免者の支援をしていて「いいことをしたなあ」と思えることはあまりないなと感じています。
仮放免者に就労可の在留資格なりなんなりを出して、国保加入を認めるというのが筋です。
■5月25日(水)「入管収容のトラウマ」
今日は仮放免状態の方お二人の精神科通院に同行しました。
仮放免の方の精神科通院によく同行するのですが、皆さん本当に同じことを訴えています。
「怖い」「入管職員が家や道にいる気がする」「常に緊張していてリラックスできない」「眠れない」「身体が痛い」「死にたい」「入管に入るまではこんなことなかった」
一言でいえばトラウマケアが必要な状態です。入管収容のトラウマです。日本国内の入管収容とトラウマの関係性についての学術論文は、管見の限り見当たりませんが、収容ートラウマの因果関係を説明できる論文は書けるんではないかなと感じています。
こういう状況に対して、加害者である入管はなにもしません。トラウマケアは本人、医療機関、支援者の持ち出しです。限界があります。加害者である入管が医療生活補償を行うのが筋です。 かつ、就労可の在留資格を出したり、国保や生保の適用、仮放免者を受け入れた医療機関へのサポートが必要です。
■5月25日(水)「あと数ヶ月で家を失う」
今日は仮放免状態の方から「あと数ヶ月で家を失う」と相談がありました。次の行き先はありません。
■5月26日(木)「しょうがなくない」
仮放免の方でホームレスになった、まもなくホームレスになるという相談が相次いでいます。
今日は医療ソーシャルワーカーの方から相談がありました。「仮放免の方が6月末で今のアパートを退去しなければならない。でも行き先がない。ホームレスになってしまう」とのことでした。 このままだとホームレスになってしまいます。どうにかできるんでしょうか。どうにかしたいけど、どうにもならないかもしれません。やれることは色々としなければなりません。同時に、国や自治体にも働きかけていかないといけません。
仮放免者の住居保障の在り方をどのようにしていけば良いのか。「仮放免者はしょうがないよね」では済まされない。いま、ハウジングプアの最前線にいる人たちの住居保障を整備する時期なのだと思います。 住居問題に詳しい方々と協同して考えアクションを起こしていく必要性を感じています。
■5月27日(金)「自分の人生を人に委ねて任せるしかない」
「眼が痛い」と緊急で連絡のあった難民で仮放免の方。ご一緒に病院に行きました。近所の眼科にも相談したそうですが、「3万円かかる」とお話があり断念したそうです。眼の状況はひとまずなんとかなりそうです。ホッとしました。よかったです。受け入れてくださった病院には感謝しかありません。
仮放免状態に置かれている方がひとりで通院することは極めて困難です。就労が認められず、かつ、国民健康保険からも排除されているからです。痛いのに我慢するしかありません。あるいは人に頭を下げて病院に連れていってもらうしかありません。自分の健康を、自分の人生を人に委ねて任せるしかない。自己決定はできません。
まずは仮放免者に就労可の在留資格を出すこと。加えて、働いて保険料を納めて国民健康保険に加入すること。それらを速やかに認める必要があります。 人として生きるための改善が急務です。
■5月27日(金)「すべての難民に生活保障をすべき理由」
なぜ、すべての難民の生活を保障し、困窮状態に陥らせないようにする必要があるのか。その答えのひとつがこれです。すべての難民に生活保障をすべきです。