難民申請の「リアル」/尊厳/もう待てません

2022年10月24日(月)~30日(日)のTwitterの記録です。

■10月25日(火)「夜回り」
昨日は中野夜回りでした。初めての方も多く参加されました。 寒くなってきました。皆さんが安心安全な住まいで暮らせることを願います。 https://tsukuroi.tokyo

出所:大澤優真撮影

■10月25日(火)「難民申請の『リアル』」
今日は入管に行きました。仮放免の保証人になりました。
事前に記入した申請書類を準備。加えて、私の運転免許証、住民票、資産証明書(私の年収がわかります)、銀行の通帳(私の貯金がわかります)も持参しました。保証料も納めました。とても高い金額でした私も余裕のある生活をしていないので、正直、これ以上は保証人にはなれません。この金額を仮放免を希望する方が払うのは困難だと思います。
この保証金は入管内では納められません。入管の6F→4F、その後バスに乗り、さらに電車に乗り、2駅後の最寄り駅の銀行で納入します。そのあとは電車とバスに乗って入管に戻り、4F→6F→1Fという流れです。複雑な理由は私にはわかりません
その後、別件で難民申請の担当フロアに行きました。何人か親切に(というよりも普通に)対応してくださる職員の方がいらっしゃる一方で、極めて高圧的に対応している方も多くいました。難民申請に来た中東出身と思われるご家族。男性職員の方が「なんであなたは難民申請したんですか」と語気強めに言っています。日本語があまり得意なご家族ではないらしく受け答えが難しそうです。
男性職員「全然申請書書けてないじゃないですか!日本語できます?できないんですか?今日は申請できません。日本語を話せる友達を連れてまた申請しに来てください」
家族「大丈夫…申請したいです…」
男性職員「無理です。申請書書けていませんよね。後日、日本語を話せる友達と来てください!」
家族は帰っていきました。家族の中には10代の方もいました。なぜわかったかというと全員がいるフロアの中で大声で難民となった理由や個人情報を聞いていたからです。
女性職員の方は日本語が苦手なアジア出身と思われる方に日本語で申請書の不備を捲し立てていました。言われても理解できないと思います。男性職員の方もアジア出身の方に怒鳴り付けていました。しかし、皆さん、言い返すことはしていませんでした。それを見ている難民申請者の方はその様子をチラチラ見ていました。何か不備を起こしたら(起こしていなくても)高圧的に抑え込まれ、怒鳴られるということが「学習」される空間でした。
これが難民申請の「リアル」です。皆さんにも経験していただきたいぐらいです。いい接客はしなくてもいいから、普通に接してほしいと感じました。

■10月26日(水)「相次ぐ相談」
月曜日は、お昼頃「食べ物がないです」と仮放免状態の方から相談を受けました。
そのあと、仮放免の友人をサポートしている仮放免の方から電話。「○○さんが熱が出て咳が出て倦怠感がある。病院に行きたいがお金がないから行けない」 。仮放免者は働けず、国民健康保険も生活保護も利用できないので、病院に行くのが困難な状況です。
その対応をしていたら、無料低額診療事業を行っている病院から電話。「お金のない外国籍の方を受け入れているが、持ち出しで大変な状況になっている」とのこと。 善意のある一部の病院が外国人の命と健康を守っています。そして負担が集中しています。もう限界です。 https://yumaosawa.com/?p=413
そのお話の後、仮放免の方から電話がありました。「家賃3ヶ月払えていない。大澤さん、ホームレスになってしまう私をどうか助けてください

■10月27日(木)「尊厳」
アダムズ市長「食事と住まいといった必要な物を提供するのは市の『務めだ』と発言。就労年齢にある2万1000人に働く資格がないと伝えながら、働き手が不足している現状は皮肉だと強調した」
食事支援の非営利団体マスビア・スープキッチン・ネットワークのアレクサンダー・ラパポート氏 「『尊厳が重要だ』と話す。『尊厳というのは、移民が自力で生計を立て、お金を稼ぐことだ』と説明した」

NY地下経済、2万人の移民は歓迎すべき「緊急事態」-衣食住を提供
早朝のニューヨーク市ブロンクス地区。洗車場近くの高速道路沿いには、建設現場での職を求めて男たちが列を作る。4月以降にニューヨーク市に到着した移民の数は、不法入国者の急増に揺れる南部の州からバスで送られてきた人々を含め約2万人。アダムズ市長は「緊急事態」を宣言し、テント村を設置するなど一時しのぎの住まいを提供した。

■10月28日(金)「ワガママ」
昨日は難民で仮放免状態の方の通院同行でした。この方は原因不明の腰痛に悩んでおられます。医師の方もソーシャルワーカーの方も一緒に悩んでくれています。感謝しかありません。ありがとうございます。今日も仮放免状態の方の通院同行でした。心臓病があります。同じく仮放免の方が流暢な日本語で通訳をしてくださいました。ありがとうございます。受け入れてくださる医療機関の皆さまにも感謝しかありません。

■10月29日(土)「もう待てません」
今日は北関東医療相談会の理事会でした。各々の日頃の支援活動について共有しました。
家族を全員目の前で殺された。ご本人もお腹を刺され赤ちゃんは死にました。日本政府は難民として認めません。仮放免です。 仮放免者に対して国は「この人たちは帰るべき人。だから何もしない」と言っています。それは「仮放免者は死んでもいい」と言っていることと同義です。でも、この人たちは帰れません。今、ここにいます。今、ここにいて苦しんでいます。そんな人たちに「帰ればいい」。もう現実を直視してほしい。今、目の前で命と健康が消えようとしている。もう待てません。

■10月29日(土)「見えない人・いない人」
今日は若者や教育分野でご活躍されている方々と仮放免の子どもたちのことについてお話しました。研究者の方が「国は帰れというけれども、帰れないし、今ここにいる人たちだ」という趣旨のお話をされていました。 もう仮放免者を「見えない人・いない人」とするのはやめるべきです。現実を見てほしい。

■10月30日(日)「院内集会」
仮放免の方々の「生きていけない」現状についてお話します。
私が言いたいことは、
①国は帰れと言うけれども帰れない人たち。今ここにいる人たち。建前の話はもうやめてほしい
②今は在留資格が「命と健康の切符」になっている。でも、それはおかしい。では、どうすればいいのか。
ということです。 詳細は当日お話いたします。 多くの方に関心を持っていただければ幸いです。

■10月30日(日)「コロナと格差」
低所得層、中所得層、高所得層で、コロナと物価高の影響が異なること。 加えて、そこでの格差がこどもの教育にも格差を及ぼしていて、固定的な格差へと繋がる可能性があるという指摘。
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