2023年5月29日(月)~6月4日(日)のTwitter(https://twitter.com/yumananahori)の記録です。
■5月29日(月)「外国人のいのちも大切」
#入管法改悪反対 です。 多くの人が「いのちは大切」と考えていると思います。私もそう思います。「外国人のいのちも大切」です。しかし、政府はそれを否定する。なぜ「いのちの大切さ」を国籍で分けるのか。「国籍が違うから」は理由になりません。そこにあるのは差別や人種主義です。
■5月30日(火)「料理している時は色んなこと忘れる」
今日は事務所で作業していたらシェルターに暮らす仮放免状態に置かれている難民の方がいらして難民認定申請のお話。一緒に色々と考えました。彼から「大澤さん、うちに来てよ、ご飯食べてってよ」とのことだったので、夜にお邪魔しました。アフリカの料理、本当に美味しかったです。「料理している時は色んなこと忘れる」とのこと。本国でも日本でも辛いことを沢山経験しました。 この料理を是非多くの方に味わっていただきたいと思いました。そういうイベントがしたいです。
帰り道、彼と一緒にいる時、偶然、近所に暮らす別の難民の女性と会って挨拶。フランス語でしか会話ができないので覚えたての「サバ Ça va」。使い方が合ってたかわかりませんが、お元気そうでよかったです。彼も笑顔でした。
■5月31日(水)「誠意」
今日は朝イチで難民のご家族のお母さんからLINE。手術が必要になったがお金がなくできないとのこと。手術代はどれくらいかかるのか。まずは聞きに行きます。
他の外国籍の方からもLINE。胸にしこりがあり、検査をしたいとのこと。病院の方からも電話がありました。全額自己負担なので、検査費用をどうにかして集めないといけません。必要最低限の検査のみお願いできるか医師の方に相談します。
小さいお子さんのいる難民のシングルマザーの方からもメッセージ。家賃が払えないそうです。ホームレスにはされられません。どうにかしないと。
お昼頃には支援者の方と一緒に入国間もない難民の方の将来について、ご本人たちと共にお話合い。皆さま、ありがとうございました。「No hope」と彼女はお話していました。私もこの日本では本当にそうだなと思いつつ、しかし、この日本で生きていくほかないので、色々と考えお伝えしました。お伝えするだけでは誠意は見せられないので、私も負える責任は負って行動を共にすることもお伝えしました。私の胸のうちは「こんなこと言って自分は大丈夫なのか」と思っていましたが、彼女たちには頼るべき人は私たち支援者以外はいないし、私たちが放棄したら心が折れてしまう。心を折らないように、言うしかなかったという感じでしょうか。期待を持たせるようなことは言えません。現実を伝えないといけません。その中でも一緒にできることは私もやると誠意を見せなければなりません。彼女たちがよりよい方向に進むことを願っています。頑張ります。
他の仮放免状態に置かれている難民のの難民認定申請書類の作成準備も支援者の方としました。とてもとても時間がかかります。ご本人単独で行うのはほぼ不可能だと思います。こんな苦労をして作成しても10分かそこらで読み飛ばされてしまってはガックリきてしまいます。でも、作成して提出しないと何もなかったことにされてしまうので、ご本人と一緒に頑張って提出します。
夜は食料を送った仮放免状態に置かれている難民の方から「ポストに不在票が入っていたんだけどどうすればいいかわからない」とメッセージ。運送会社の営業時間は終わっているので明日電話します。段ボールに入れた野菜、傷んでいないといいのですが。栄養のあるものを食べていただきたいですが、暑くなってきたので、野菜はなかなか送りづらくなってきました。
■5月31日(水)「生活保護水際作戦」
東京のある区。生活保護(準用措置)を利用できる外国籍の方に「外国人は受けられない」などと虚偽の説明をし、追い返されたという相談を支援者の方から受けました。厚労省からそのような対応はあってはならない事務連絡が各自治体に出ており(https://www.mhlw.go.jp/content/12201000/001074494.pdf)、それに反する対応です。色々と落ち着いたら、そしてご本人の了解を得られれば、厚労省の事務連絡をこの福祉事務所に持っていき、適切な運用をすべきことを話に行きたいです。これは氷山の一角。目に見えないところで苦しんでいる人が多いことを予想しています。
2000年代前半以前に行われていた路上生活者に生活保護は認めない運用を思い出しています。水際作戦。その根底には意識的・無意識的な外国人や困窮者への差別があるのではないでしょうか。ちなみに、この区の困窮者自立支援窓口にも行かれたそうですが、支援を断られたそうです。
■5月31日(水)「光熱費が払えません。助けてください」
仮放免状態に置かれている方から「光熱費が払えません。助けてください」とメッセージあり。数千円の光熱費です。とても困窮しているのだと思います。
■5月31日(水)「本気です」
#入管法改悪反対 です。 文字通り人のいのちと生活がかかっています。概念上の問題ではなく、現実的実際的な危機感です。本気です。
■6月1日(木)「大袈裟ではなく」
仮放免状態にある難民の方から電話。体調が良くないです。医師からも言われているように専門的な治療が必要ですが、医療保険に加入できないので、十分な治療ができません。彼と同じような状況に置かれている難民の方には在留資格が出ています。なぜ彼には出ないのか。わかりません。
入管法のことについてもお話あり。「ネットで見て、よくわからないんですけど、3回目、無理やり送り返すことができるとか」。彼のことはよく知っていますが、送り返されると逮捕され命の危険があります。 本当に入管法改悪はやめてほしい。大袈裟ではなく人を殺してしまう制度です。#入管法改悪反対
■6月1日(木)「また生活保護水際作戦」
別の外国籍の方に関する生活保護の相談を受けました。都内のある区役所。明らかに保護を利用できるのに受けられないと追い返したそうです。きっと見えないところで苦しんでいる人が沢山いるのだと思います。まずは、決められた運用を改変せずそのまま対応していただきたい。「生活保護と外国人」の講習会やQ&Aを作らねばと感じています。生活保護分野で日頃からご尽力いただいている支援者の皆様にこの点をご理解いただき、ともに「水際作戦」に抗していただければ幸いです。50年代のリバイバルのような感じがしています。詳しくは本で示しました。
■6月2日(金)「相次ぐ相談」
外国籍の方の出産費用。ホームレス化した外国籍の方の住居と家賃。ホームレス化寸前の仮放免状態に置かれている難民の方の滞納光熱費・家賃。今日も相談が相次いでいます。 私たちもお金がなく、相談を受けてから金策に走ります。そのため、歯切れの悪い返答ばかりしています。申し訳ありません。しかし、どうにか命や健康を確保しなければなりません。多くの支援者が苦労しています。なによりも大変なのはご本人であることはいうまでもありません。
できないことばかりで、関係者の皆様には御迷惑をかけっぱなしですが、なんとか命や健康、生活を繋ぐことができればと願います。
■6月2日(金)「入管法改悪反対」
悲劇的な事件が起きてからでは遅い。このまま突き進めばそのようなことが起きるのは明白。その時、誰が責任をとるのか、とれるのか。命や健康を失わせてしまった責任は誰もとれないはずです。まずは改悪しなければいいわけです。改悪してはいけません。 #入管法改悪反対 です。
■6月2日(金)「記者会見」
今週日曜日の医療相談会開催に際して記者会見を行いました。前回の川口でボランティアをしてくださった方がまた来てくださるという話もいただいています。ありがとうございます。
■6月2日(金)「医療相談会のご案内」
今週日曜日です。 必要な方にお伝えいただければ幸いです。当日は暑いとのことなのでお気をつけてお越しください。また、医療相談会開催に150万円ほどかかっております。こちらもご協力いただければ幸いです。 医療を受けられず苦しむ方がひとりでも減ることを願っています。
■6月3日(土)「外国メディア」
問題自体はずっと前からあって、それを知っている人もいたけれども、昔の政治家の事件も今回のジャニーズの事件も、一部国内メディアを除き外国メディアが先行して取り上げて、その後、多くの国内メディアが取り上げ、事態が動いていったように感じています。入管問題は? ぜひ取り上げてほしいです。
■6月4日(日)「高田馬場スタンディング」
北関東医療相談会の相談会が終わり、用事があり高田馬場に行ったところ、このチラシをいただきました。恥ずかしながらスタンディングをされていることを知りませんでした。ご尽力を強く感謝申し上げます。最後の数分だけ参加させてもらいました。#入管法改悪反対 です。
スタンディングの場所から少し離れたところに見知った顔の人が座っていました。路上生活を強いられている難民の方でした。足が痛いそうですが、それ以外は元気そうでホッとしました。スタンディングを見て「refugee welcomeね。いっぱいいるね」とのことでした。この入管法改悪は、無知、差別、人種主義のかたまりように感じてしまいます。本当に心から可決させてないでほしい。
その後、「相談会のあとに来ました」とだけ言ってほとんど何もできていない自分を恥じ、何かできないかと考え、小心者なので大したことはできないし、役に立つかわからないのですが、いただいたチラシを帰りの電車内で見せびらかせながら帰っています。なにもしないよりはいいかも。