「パパ、入管の人くるの?」/今後考え得る「貧困」対策と支援/正論めいたことを言っても目の前から困っている人はいなくならない

2023年2月19日(日)~26日(日)のTwitterの記録です。

■2月19日(日)「パパ、入管の人くるの?」
今日は関東の地方に暮らす困窮する外国籍ご家族のところに来ています。来日35年を超えていて、その地域の訛りの日本語でお話されています。小学生のお子さんもいます。
入管で、4人の職員の方がこのご家族を囲み、お子さんがいる前で「帰れ!捕まえるぞ!」などと大声で言ったそうです。帰宅後、お子さんはとても疲れてしまって「学校に行きたくない」と3日間塞ぎ混んでしまったそうです。今は元気になったとのこと。友達と楽しそうに遊んでいました。今日、私がお邪魔する旨お父さんにお伝えしていたのですが、お子さんは「パパ、入管の人くるの?」と言っていたそうです。トラウマになっています。子どもにトラウマを植え付けるようなやり方はしてはいけません。少なくともそこは配慮してほしい。いいことは何もありません。

■2月20日(月)「外国籍ヤングケアラーの支援強化 親の通訳負担を軽減する事業開始」
とても大事な取り組みだと思います。私もお子さんに過度な負担を強いている時があります。通訳の方を探しますが、いないお金がないという問題に直面します。悩んでいたので嬉しいです。

エラー

■2月21日(火)「『社会に光を灯すこと』〜「りんじんハウス』の大家さんのインタビュー」
ほとんど見ず知らずの団体に家を提供する大家の高橋さん。お願いした立場ですが「なぜこんな人がいるんだろう?」と思っていました。 高橋さんのインタビュー、ぜひご一読ください。

「社会に光を灯すこと」〜「りんじんハウス」の大家さん、高橋さんのインタビュー | つくろい東京ファンド
12月1日から開始したこのクラウドファンディングも、残すところあと1週間となりました。これまで、623名の方々に、700万円を超えるご支援をいただきました。本当にありがとうございます。最終的には、4世帯の住居を提供する予定の「りん

■2月21日(火)「難民への在留資格変更・取得のあり方」
難民の方の在留資格変更・取得はご本人がいくら「優秀」で「能力」があっても至難の技、極めて困難だと感じています。 日本語教育と職業教育を早期の段階で行い、ご本人とその周りが働き生活しやすい環境を整えるべきであって、それは合理的であり、副次的に社会の多様化や活性化に繋がると思います。

■2月22日(水)「断るしかありませんでした」
難民や仮放免の方など困窮されている外国籍の方からの相談が殺到。家賃、病院、生活費、難民申請、生活の困りごと。対応しきれません。「難民です。家を失います」「子どもがいます。お金がありません。助けてください」の相談。断るしかありませんでした。どの支援団体もそうです。パンクしています。

■2月22日(水)「無理する必要はなしです」
私は私の目の前で起きている難民や仮放免の方の状況についてTwitterでお伝えしています。これは現実に起きていることで、とてもしんどいことです。 心を痛めている方もいらっしゃると思います。是非、ハードルを下げて、頑張りすぎず、心を寄せ続けてくだされば嬉しいです。無理する必要はなしです。

■2月23日(木)「“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~」
こうなっていくのも必然かなと思います。日本の経済が良くならない状況が続くのであれば、今後の困窮者支援は「安心安全な海外出稼ぎ支援・帰国支援」ということをすることになるかもしれません。

“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~ - NHK クローズアップ現代 全記録
【NHK】安定した職をも捨てて、若者たちが続々と海外に出稼ぎに向かう!オーストラリアの農場で働く男性は1日6時間の作業で月収50万円。介護施設で働く女性はアルバイトを掛け持ちして9か月で270万円貯金、念願の大学院進学の準備が整いました。背景には経済成長と同時に賃金を上昇させる先進国のトレンドに日本だけが取り残される現...

■2月23日(木)「今後考え得る『貧困』対策と支援」
生活保護費は「食う寝る」はできるけど人として暮らせない水準。生活保護を受けると諸々の制限を受けるし、スティグマ(恥の烙印)もある。生活保護を受けられない・受けたくない人の貧困は解決されないまま。現状では日本国内の労働でそれが改善されるイメージもない。ご本人のニーズに沿って考えた時に、海外に出ていく力のある人はそれが「解決策」になるのだなと感じています。もちろん日本で技能実習生の方がされてきたような仕打ちを受ける可能性もあります。そこは何かしらのサポートが必要だと思われます。
その一方で、このままだと日本社会に活力がなくなっていく気もします。それもありなのかもしれませんが、そうでない方向性もあるのではないかとも思います。その時の手段は様々あるはずです。しかし、現時点ではあまり手が打たれていない。そうなると、やはり海外に出稼ぎに行った方が良いのでは

ということになります。かつて日本は移民送り出し国だったわけなので、そのような状況になるのは何ら不思議なことではありません
政治状況によってどちらの道に進んでいくのかが変わっていく。その中で困窮者支援は何ができるのか、何を伝えられるのかを考えたいです。

■2月23日(木)「ストレス抱えるウクライナ避難民、メンタルケアも課題 プライバシー保護が障壁に」
ウクライナの方もそれ以外の難民の方も経済的・心理的ケアが必要です。
「専門家への相談が必要となる中程度以上の不安状態は109人(84・6%)に上った」

ストレス抱えるウクライナ避難民、メンタルケアも課題 プライバシー保護が障壁に
ロシアによる軍事侵攻から24日で1年となり、ウクライナから避難してきた人たちの日本での生活も長期化している。慣れない異国の環境にストレスを感じ、心身が不調に陥…

■2月23日(木)「IMADER通信」
IMADER通信をいただきました。生田志織さんの論考では仮放免者についても示されています。国連でも問題視されている仮放免者の「生きていけない」状況があります。

出所:IMADER通信より転載
出所:IMADER通信より転載

■2月23日(木)「ブラディとトマ」
ふしみみさをさん訳『ブラディとトマ』をいただきました。 子どもにも大人にも、多くの方に読んでほしい本です。
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「たたかい」「ふね」 同じ言葉でも、思い描くのはまったく違った世界。
目の前の相手のことをわかろうとする気持ちが大切
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出所:『ブラディとトマ』より転載
出所:『ブラディとトマ』より転載
難民について子どもたちに伝えるー絵本『ブラディとトマ』に寄せて 訳者ふしみみさをさん・安田菜津紀さん|BL出版
『ブラディとトマ ーふたりのおとこのこ ふたつの国 それぞれの目にうつるもの』が発売になりました! 子どもの目線でみえること 遠い国から家族とやってきたブラディと、むかえいれるトマと家族。ふたりの家族はいっしょにすむことになりました。言葉も通じず、おたがいのことがわからないふたり。はじめはけげんに思っていた...

■2月25日(土)「悲しい事件が起こる前に対策が必要」
火曜日は朝イチで路上生活中の外国籍の方のところへ。とりあえずお元気そうでよかった。寒いと思います。
その後は、つくろい東京ファンドから難民や仮放免の方々に野菜やお米などを送りました。ご支援いただいた皆さまありがとうございました。今月もなんとか送れました。来月のお米がもうありません。自転車操業です。
その後は通訳の方と一緒に弁護士事務所にうかがい、難民の方の在留資格の相談をしました。まだ在留資格はあります。でも、就労活動も社会保障も認められていません。なので、彼は路上生活をせざるを得ませんでした。ホテルで保護しています。毎日何千円も払っています。これは続けていけません。難民の方の在留資格は↑のようになることが多いです。だからこんな状況に追われて方ばかりです。「ホームレス化する難民」が止まりません。近い内に日本にも難民キャンプができるのではないでしょうか。搾取される方もいるのでは。男性も女性も子どもも。悲しい事件が起こる前に対策が必要です。
その後は、困窮する外国籍の家族のところへ行きました。中学生と高校生のお子さんがいます。数日中に家賃を払わないとホームレスになります。日本には20年以上います。でも、働くことも社会保障も認められていません。日本語ペラペラです。
その後は日本人の方でアパートで暮らしていたのですが失踪してしまった方を探しに公園や商業施設に行きました。結局見つからず心配でしたが、後日見つかりました。ホッとしました。よかった。コロナ以降は定期的なイベントができていません。それも原因のひとつなのかもしれません。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■2月25日(土)「正論めいたことを言っても目の前で困っている人はいなくならない」
今週はほぼ毎日「家を失う」「家を失った」という難民や仮放免の方の相談を受けました。正直もう限界です。支援団体のリソースは枯渇しています。自助も共助ももうダメ。帰ればいいと無邪気に言われますが帰れないし、そんな正論めいたことを言っても目の前で困っている人はいなくなりません。もう公助しかないです。日本には難民保護政策や移民政策がないです。その歪みが現場に現れ出ています

■2月25日(土)「お手紙」
金曜日に精神科にご一緒した来日20年を超える仮放免状態の方は「入管に収容されたら自殺する」とお話されていました。この方のご体調をみると本当にそうなると思います。それは誰にとっても良くないことなので入管の方に再収容はしないでほしい旨のお手紙を書きました。

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