2023年4月17日(月)~23日(日)のTwitter(https://twitter.com/yumananahori)の記録です。
■4月17日(月)「自己責任論」
外国人への「帰れ!」という言説は困難な状況に至った複雑な背景を無視して、その状況に至ったことをすべて自己責任にすげ替えることかなと思います。これは他のマイノリティや「日本人」でも同様です。例えば、生活保護を利用すると「困窮したのは自己責任」と言われることがあります。その背景に如何なる理由があろうとも自己責任論はそれは本人の自己責任だとします。「自己責任なのだから自己責任なんだ」ということでしょうか。そう考えるのだとすれば、外国人への自己責任論も他のマイノリティや「日本人」への自己責任論も根っこは同じなのかなと思います。しかし、自己責任論とは違う論理、価値観、内から出てくる「衝動」があるわけです。自己責任論だけではないものもあるんだろうなということを考え、行動していきたいです。
■4月17日(月)「こども医療費と自治体」
今日は市役所の子育て課に行きました。この自治体には「こども医療費制度」という医療費サポート制度があります。他の自治体にもあるんではないでしょうか。仮放免状態に置かれているお子さんにもそれを適用してほしいという相談です。
結果は「受けられません」とのことでした。想定してはいましたが、ガックリ来てしまいました。病気がちなAちゃん、Bちゃんはどうなってしまうのでしょうか。多くの医療費がかかります。お母さんからは子を心配する連絡が来ます。担当の方と少しお話しました。聞いてみると、そういう状況に置かれている子どもがいることは把握はしていらっしゃるとのこと。この問題を国などへの要望事項として上げたことはないとのことだったので是非お願いしますとお伝えしました。行政だけでやれることには限界があるかもしれませんが、ぜひ行政内部から課題を発信していただきたいです。その一方で、目の前で苦しんでいる親と子がいる事実は変わらないので、その対応をしなければなりません。医療費をどうにかする必要があります。
■4月19日(水)「お金のことはねえ、きびしいですよねえ」
火曜日はつくろい東京ファンドのシェルターの掃除をしました。シェルターからアパートに移った方、仮放免状態の方、ボランティアの方など地域で暮らしている皆さんに毎週手伝っていただいています。しばらく一緒にやっているので業者のような仕事ぶりです。とてもありがたいです。
その後は取材を受けました。多くの方に難民や仮放免者の「生きていけない」現状を知ってほしいです。「知ればきっと多くの方が『どうにかしなきゃ』と思ってくれると思います」とお言葉いただき、本当にそうだなと感じました。
その後は仮放免状態に置かれている南アジア難民の方から家賃の相談。最近、泥棒に入られて物を盗まれてしまったそうです。ガックリきたのではないかなと思います。
その後は仮放免状態に置かれているアフリカ難民の方から家賃の相談。更新のタイミングで家賃が上がってとてもしんどいとのこと。正直なにもできず打つ手なしです。そうお伝えしたところ、ご本人は 「そうですよねえ、お金のことはねえ、きびしいですよねえ」とお話されていました。できないことばかりでどうしようもないのですが、その一方でホームレス化する危険性大という事実は変わりません。困っている人は困ったままです。ホームレス化を防ぐために何か行動をするほかありません。
■4月20日(木)「入管法の改悪に反対する大集会」
明日はこちらに参加する予定です(https://stopthebill2023.com/)。 詳しい方に聞いたら、21日(金)に入管法が可決されてしまう可能性があるとのことでした。それは命からがら逃げてきて日本に助けを求めてきた人をそこへ送り返すということです。非情です。 ご都合の良い方はご参加いただければ幸いです。
■4月20日(木)「私の隣人、人権はどこに」
最新号のビッグイシューに取り上げていただきました。何人かの販売者の方から「大澤さん、すごいもんだねー」とか「見ました!お客さんから説明を求められたので説明しておきました!」とお声がけいただきました。ありがたいです。 購入についてはこちら(https://www.bigissue.jp/buy/)。よろしければ是非。
■4月20日「」
外国人人権法連絡会編『日本における外国人・民族的マイノリティ人権白書』に寄稿しました。「生きていけない」仮放免者の現状です。 最先端の外国人の人権状況について示されています。よろしければ是非ご覧ください(https://gjhr.net/hakusho/)。
■4月21日(金)「4.21 入管法の改悪に反対する大集会 ーあきらめないー」
始まりました。多くの方が集まっています。#入管法改悪反対 #入管法改悪法案は廃案一択
足の踏み場のないほどです。 #入管法改悪反対 #入管法改悪法案は廃案一択
どんどん人が増えています。 今はウィシュマさんのご家族がお話されています。 #入管法改悪反対 #入管法改悪法案は廃案一択
小説家の中島京子さん「このままだとウィシュマさんの悲劇が繰り返される。廃案しかありません」
以前、ある支援者の方が「支援者が諦めたら終わりだから勝手に諦められない」と言っていました。そうだなと感じています。 #入管法改悪反対 #入管法改悪法案は廃案一択
雨が降ってきました。 せやろがいおじさんが沖縄からやってきました。とても盛り上がっています。 #入管法改悪反対 #入管法改悪法案は廃案一択
最後は反貧困ネットワークのみなさん。難民のミョーさんから「日本政府へ難民条約を守れ!」 今日の参加者は2000人とのこと。 #入管法改悪反対 #入管法改悪法案は廃案一択
今日の集会で「諦めないこと」を学びました。この法案が通れば難民の方は文字通り「命の危機」に瀕します。それはあってはなりません。死ななくていい人が死ぬことになるからです。 私ができることを探して行動していく。思いを新たにしました。 #入管法改悪反対 #入管法改悪法案は廃案一択
■4月22日(土)「『外国人の命ないがしろ』入管難民法改正案に国会前で抗議の声 『国連勧告を踏まえた法律を制定すべきだ』」
「入管も仮放免の人たちが生きていけないことは知っている。法案をみると、仮放免の人たちの生活を保障することが書かれてない。国連勧告を踏まえた法律を制定すべきだ。今回の法案は廃案しかない」
■4月22日(土)「入管法改悪 世論の力で廃案に/市民有志、集会」
「送還ではなく保護を!」 「まだ遅くありません。私たちは絶望に歯止めをかけ、みんなで生きられる未来を」 「まともな医療すら受けられない実態を、政府は分かっていない。百害あって一利もない法案は、廃案しかありません」
■4月22日(土)「私のガリラヤを生きる」
ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。お見逃しの方はNHKプラスで視聴できるそうです。リンク先より是非ご覧ください。 外国人の「生」は常に奪われてきました。今もそうです。そうではない社会を強く望みます。
■4月23日(日)「家を失った仮放免者」
土曜、家を失ったと思われる仮放免状態の方からSOSのメール。現在、情報収集中です。シェルターはもうありません。何ができるのか。 金曜も支援者の方からホームレス化の危機にある難民の方の相談。別の支援者の方からは生活困窮状態の難民のご家族の相談。支援の現場は連日緊急事態です。
■4月23日(日)「人として生きていけない」
水曜日は仮放免状態に置かれている方の通院同行が2つありました。精神科です。日本に30年以上暮らしている方。泣いていました。「どこでも本当の気持ちを言えなくて…。ここでは言えて…。本当にありがとうございます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません…」
金曜日も仮放免状態に置かれている方の精神科同行でしたが、集合時間になってもご本人は現れません。しばらくしたら電話あり。「朝まで寝られなくて気がついたらこの時間になってた。ごめんなさい」。体調が悪いんだと思います。以前この方は「収容されたら自殺する」と言っていました。心配です。この方も20年以上日本で暮らしています。
そしてその間に、DVを受けたことで苦しんでいる外国籍女性の通院調整。ホームレス化の危機にある難民の方の対応。光熱費が払えず苦しんでいる難民の方の対応。
この日の夜は国会前で入管法改悪反対大集会でした。スピーチをさせていただけるとのことだったので、こうした難民や仮放免者の方々の「人として生きていけない」ほどの苦境について伝えたいなと思いながら何を話すか考えていました。2000人を超える多くの方にお伝えできてよかったです。ありがとうございました。