加速する「ホームレス化する難民・仮放免者」/我慢するしかない/平和であること

2023年1月2日(月)~8日(日)のTwitterの記録です。

■1月3日(火)「今年も逼迫」
新年、外国籍の方から相談。私にできることはほとんどなく、その方にとって頼りになりそうな場所をご紹介するということに留まりました。良い方向に進むことを願っています。
今年も支援の現場は逼迫します。近いうちに、ボランティアの方向けの困窮外国人支援セミナーを開きたいと考えています。

■1月3日(火)「加速する『ホームレス化する難民・仮放免者』」
支援者の方から家賃が払えず「ホームレス化」の危機にある難民や仮放免状態にある方の相談が来ています。 2023年、この「ホームレス化する難民・仮放免者」の問題は加速していくと思われます。対策を打たないと人が死んでしまいます事が起きてからでは遅いです。できることを探して動く必要がある。

■1月4日(水)「我慢するしかない」
今日は仮放免の方のご自宅に行き、相談を受けました。膝が大きく腫れて痛みが出ています。歩行が困難になりつつあります。医療費をサポートして、受診してもらったところ、医師から「手術が必要で全額自己負担なら100万円くらい」との話がありました。困りました。どうにかしたいですが、困難な状況です。
その後、別の仮放免の方の精神科受診でしたが、本人から電話。「ごめんなさい、体調が悪くて行けません。コロナかも」とのこと。 コロナ検査キットをお持ちでなかったので、薬局で購入してご自宅まで届けに行きました。薬局で「市民の方は安くできます」とのことなので、本人の住所地が書いてある仮放免許可証の写真をお見せしたら「これだと難しいですね…」とのことで安く購入できませんでした。 風邪薬は市販薬がまだあるようなので、ひとまず買わず。仮放免の方が病院に行くと、ただの風邪で2~4万円ぐらいしてしまいます。 仮放免者は我慢するしかありません。でも、我慢しきれるわけはないので、誰かが何とかするしかありません。それでも、できないことばかりですが。
病院に行けず、苦しみ続ける仮放免者がすぐ隣にいます

■1月5日(木)「『日本人なら生きられたはず』困窮外国人にのしかかる高額医療費 保険未加入で法外な治療費も」
記事にしていただきました。ありがとうございました。ぜひご一読ください。 お伝えしたいことは、タイトルの通りです。もう「命・健康の差別」は終わりにしなければなりません

「日本人なら生きられたはず」困窮外国人にのしかかる高額医療費 保険未加入で法外な治療費も:東京新聞 TOKYO Web
<それ、変えませんか?~Change it~>④ 「先週、おなかが痛いと言っていましたが、今は痛いところはないですか」 全国的に冷え込...

■1月6日(金)「エスノグラフィーは貧困ポルノか?」
「ジャーナリストや社会学者・人類学者が人の苦しみを自分の仕事にしているのは事実である。しかし他方では、これらの本がなければ…警察による暴力的な取り締まりや、…強制立ち退きの暴力は広く世に知られることはなかっただろう」
重要な指摘です。お世話になったトルコの文化人類学者の方も同じようなことをお話されていました。 こうした事実を踏まえて、研究を行う者は何を考えるのか、何をするのか。私も博士課程に在籍していた時にグルグル考えていました。今も結論は出ていませんが、フワフワと考えていることはあります。

エスノグラフィーは貧困ポルノか?
ハワイの社会学者見習いのあまり役にはたたない非日常記録。

■1月6日(金)「平和であること」
今日は朝イチで、ホームレス状態になり現在はホテルに泊まってもらっている難民で仮放免の方のところに行きました。笑顔が増えてきたかなと思います。よかったです。少しだけホッとしています。この方の本国は数十年前までは綺麗な場所でした。しかし、政治的な状況から治安が悪化。人が多く殺される場所になりました。この方の家族も殺されました。経済も悪化の一途を辿っています。数十年間で難民が発生する国になっていきました「平和」が続くことは当たり前ではありません
その後、ホテルを出たら、たまたま来日間もない難民の母子家庭の方に遭遇しました。道がよくわからないとのことで、ホテルに泊まっている方が通訳をしてくださいました。駅の方も丁寧に対応してくださいました。無事にたどり着けているといいのですが。
その後は入管に行き、仮放免の担当部署で諸々書類の確認をしました。職員の方、私だけでなく、いらしてた方に丁寧に対応していたように見えました。少し前に難民審査部門に行った時には怒鳴っていたりしたので、今日はホッとしました。
その後、北関東医療相談会の事務所に行き、仮放免の方々をはじめとした困窮状態にある方の食料送付のお手伝いをしました。最近はバタバタしすぎて参加できていなかったのでよかったです。ボランティアの皆さんがテキパキと作業されていました。ありがとうございました。
その後、家賃が払えず「ホームレス化」の危険性がある難民で仮放免の方のご自宅に行きました。以前、この方から「ゆうまさん、これ私の国。帰れないよ」と、この方の本国で人が殺され、多くの死体が転がっている動画を見せてもらいました。私は難民の方から「人が殺される」ということの「現実感」を教えてもらっています。教えてもらったなら何かの形でお返ししたいです。 併せて、日本を「人が殺される」ような社会にしたくもないです。日本の良いところは「銃で撃たれない」「殺されない」「平和なこと」とよく難民の方々が言っています。この「平和」を維持していきたい。でも、最近の空気感からは真逆の方向に進んでいるのではないかとも危惧しています。「平和」であり続けたい。できることを探して動きます。

■1月7日(土)「尊敬」
昨日は入管での事務処理後、近くでお昼を食べていたら支援者の方に遭遇。定期的に面会支援をされているとのこと。なかなかできないことです。頭が下がります。 有名無名問わず、多くの方々が社会の片隅に置かれ小さくされている方々の支援をしています。尊敬しかありません。

■1月7日(土)「赤ちゃんとコロナ」
外国籍の方から電話。家族がコロナにかかり、生後数ヶ月の赤ちゃんもぐったりしている。赤ちゃんの件で各種コールセンターに問い合わせしたが、医療機関の受け入れは困難。かかりつけ医についても同様。 どうすればいいのか…。

■1月7日(土)「WHO、日本に新組織設立へ 広島サミット時、首相合意」
8月の記事。
「新組織は、世界中の誰もが必要な医療サービスを負担可能な額で受けられる『万人のための医療』の実現を国際目標に掲げる。来年5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて発足させる」
万人のための医療」、とても大事です。 仮放免者をはじめとした困窮する外国人にも適切な医療が求められますし、この発言からはそうすべきと読み取れます。 5月のG7サミットの前に関係者の方々に「万人のための医療」の必要性についてお話させていただく機会がほしいです。現場は切迫しています。

エラー

■1月8日(日)「『弱者踏みつける社会背景』 安倍氏銃撃半年で識者」
「今の社会は、マグマのようにたまったうっぷんを下へ下へと押し付けている。それが続くと、もう我慢できないと爆発する人が出てくる。そういう社会をつくったことを率直に反省しなければならない」

時事ドットコム

■1月8日(日)「ソローの市民的不服従―悪しき市民政府』に抵抗せよ」
少し前に読みました。 キング牧師とガンディーに影響を与えた本。今の日本の若い世代の心に刺さる本なのではないかなと感じています。 話し言葉で読みやすい本なので是非。

■1月8日(日)「出生数80万人割れの日本、真剣に『移民政策』を考えないと国家が消滅する」
「『移民政策ではない』と言い続けたため、日本への定住促進に向けた日本語教育や公民教育などが後回しになり、日本社会に溶け込めない外国人を多く生み出している」
移民ではなく、あくまで出稼ぎで一定期間を経たら出身国に帰るのだ、という建前のために、日本社会の構成員として外国人を受け入れる視点が欠けたままになっている

出生数80万人割れの日本、真剣に「移民政策」を考えないと国家が消滅する(磯山 友幸) @moneygendai
岸田文雄首相が「異次元の少子化対策」に取り組む姿勢を打ち出した。「異次元」と威勢は良いが、果たして起死回生の一打になる政策を繰り出せるのか。従来の「手当て」中心の政策ではもはや追いつかない。はやく「移民政策」に舵を切るべきだ。

■1月8日(日)「移民受け入れと豊かさは比例する 国開く本気、変革呼ぶ」
「移民を受け入れる政策を整えた国ほど豊かさを示す1人当たり国内総生産(GDP)は高くなる。内なるフェアネス(公正さ)を高め、国を開くのは決して他人のためでない」

移民受け入れと豊かさは比例する 国開く本気、変革呼ぶ - 日本経済新聞
数学のノーベル賞ともいわれるフィールズ賞を選ぶ国際数学連合(IMU)。世界トップ級の頭脳が直接顔を合わせる4年に1度の機会が2022年夏、失われた。会議が予定されていたのは「欧州への窓」と呼ばれるロシア第2の都市サンクトペテルブルク。結果的にロシアを潤す興行になるのを嫌う参加者に配慮し、オンライン開催に切り替えた。旧ソ...
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