北関東医療相談会のメンバーの方から聞きました。
埼玉県A市に暮らす仮放免の中学生。病院に行かなければならないケガをしてしまい病院へ。しかし、保険証がないため診療できず。帰宅せざるを得なくなってしまう。
後日、北関東医療相談会のメンバーとともにその病院を再受診。こちら側から「自己負担100%で診療をお願いします」と伝えたところ、病院から「通常の診療費用の200%(=2倍)になります」との話。
「仮放免者は、働けず、国民健康保険に加入できず、生活保護も受けられない。100%の自己負担分はこちらで支払う。外国籍で保険がないということを理由にお金がない人に200%を請求するのはおかしいのでは」と伝えたところ、「病院の決まりです」と返答。
その後、諸々やりとりがあり、上司に確認してもらうことに。しばらく待った後、病院から「では120%でお願いします」という話。
私も最近、国立大学病院で同様のケースに出くわしました。仮放免者に3倍の費用を請求していました。50万円ぐらいでした。仮放免者には払えません。生活困窮者でなくても払えません。
現在、外国籍で保険のない人には自由診療扱いで病院が費用を決めて良いことになっています。
しかし、生活に困っているから全額自己負担で払っているわけで、2倍3倍になったらさらに払えず、本人が医療を受けられないのと同時に、病院にも未収金が発生してしまいます。
国はこの点を今すぐに是正すべきです。これについて署名で求めています。ぜひご協力ください。
健康保険のない移民・難民を受け入れる医療機関が急速に減る一方で、海外富裕層をターゲットにした「医療ツーリズム」を背景に、民間のみならず公的な医療機関すらも「外国人」であるというだけで、健康保険のない人の医療費を、診療報酬1点 10円計算ではなく、1点 20円から50円につりあげて請求するところが増えています。
change.org「【お金のない人から、高額な医療費をとらないで!】 コロナ禍で苦しむ移民・難民の命を守る制度を整えてください」
EU加盟国では救急医療が人権であるという認識により、経済的に困窮した移民・難民に対し在留資格に関わらず緊急医療を提供できる制度の構築を進めています。
https://www.change.org/EmergencyMedicalAid
また、これについては朝日新聞の記事が参考になります。ご参照ください。