振り向けば誰もいない、ということは防ぎたい/妊婦の支援は特に緊張/教育現場との連携

2024年7月22日(月)~28日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
ーーーーー
今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方からの相談の集計を忘れていました。
ーーーーー

■7月22日(月)「長期化」
朝起きたら、お金がなく病院に行けないという仮放免母子家庭からの相談。同じく病院に行けないという仮放免家族の母から相談。別の方から家賃が払えないという相談も来ていました。厳しい。 仮放免される人が急増して4年長期化ゆえの負担を考慮した支援対応・体制を整備する必要を感じつつあります。

■7月22日(月)「中野夜回り」
今日はつくろい東京ファンドの夜回り。暑かったです。夜回り中に雷雨と豪雨。 路上生活の男性。支援者の方からつながり、また他の支援者の方が路上で相談を受けて今後の方針を立ててくれました。私は何もしていませんが、仕事探しに苦労して困窮している彼が安心安全な環境で過ごせることを願います

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■7月23日(火)「フードバンクの6割以上で寄付減少 “危機的状況”支援呼びかけ
つくろい東京ファンドでも外国籍の方に食料支援をしています。苦渋の選択、支援対象者を減らしました。 民間だけで行う限界が表れています。「誰一人も取り残さない」社会保障制度の整備・構築が必要です。

フードバンクの6割以上で寄付減少 “危機的状況”支援呼びかけ | NHK
【NHK】夏休みで給食がなくなる時期に入る中、生活に困っている世帯に無償で食料品を提供するフードバンクを対象に行われた調査で、全体…

■7月24日(水)「振り向けば誰もいない、ということは防ぎたい」
今日はなぜかものすごい数の電話が来ています。お金ない、病院に行けない、手術できない、家賃払えない、ホームレスになっている、入学金払えないなど。いま誰の話をしていて私は何をしているのかわからなくなります。
私から他の支援者の方にも連絡しますが皆さんも相談殺到とのこと。私も出演したETV特集を見た方から「あんな動き方をしてたら具合悪くなって当然だよ」と心配の声をかけていただきました。本当にそうだと思います。進んでいったら私はボロボロ、振り向けば誰もいない、ということは防ぎたい。支援活動を継続していくための姿勢や方法を考えています。

■7月24日(水)「大使館に相談しても」
困窮する移民について、大使館に連絡をして帰国させればいいという話があります。 先日、大使館から「ホームレスになっている自国民がいるので保護してほしい」と相談がありました。 海外で日本人が困窮した時も同様の対応であったことを支援者から聞いています。

■7月25日(木)「キャバ、パチンコ、ゲーセン…留学生バイトNGは? クイズが問う先」
先日、とある研修会で留学生などはパチンコ屋の清掃の仕事をしてはいけないことを初めて知りました。 恥ずかしながらではありますが支援者の私も知らないので、このような機会はとても良いなと感じます。

キャバ、パチンコ、ゲーセン…留学生バイトNGは? クイズが問う先:朝日新聞デジタル
 問題。外国人留学生がやってはいけないアルバイトは、次のうちどれでしょう? ①キャバクラで皿洗い②ホストクラブでウェーター③パチンコ店でホールスタッフ④ゲームセンターで清掃―― 答えは「全部」。いずれ…

■7月25日(木)「書評」
長野大学・新田さやか准教授に拙著『生活保護と外国人 「準用措置」「本国主義」の歴史とその限界』の書評をいただきました。掲載紙は日本地域福祉学会『日本の地域福祉』です。 地域福祉の視点から書評をいただいたきとても嬉しいです。強く感謝申し上げます。

出所:『日本の地域福祉』
機関誌・雑誌等 - 日本地域福祉学会

■7月25日(木)「技人国とホームレス」
今日は「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を持つ方がホームレスになっていると支援者の方から相談を受けました。 他の支援者の方からは難民認定申請中の「特定活動」の方が家賃払えずホームレス寸前という相談。彼女は働ける在留資格があり仕事を探していますがなかなか見つからないとのこと。

■7月26日(金)「在留資格があり困窮化している人の相談が増加」
朝起きたら仮放免母子家庭の母からお金がなくて病院に行けないと連絡が来ていました。 支援者の方からは在留資格があり仕事もしているけれどもワーキングプアで困窮、ホームレス化の危機にあるという相談を受けました。 在留資格があり困窮化している人の相談が増えてきました。対応は難しいです。

■7月26日(金)「外国籍者の貧困と生存権保障」
『大原社会問題研究所雑誌』790号に論文を寄稿しました。タイトルは「外国籍者の貧困と生存権保障」です。 近年の「外国人と貧困」関係調査の概況、生活・住居・医療から見た仮放免者の貧困、「本国主義」からみた生存権保障について書きました。 よろしければご覧ください。

出所:『大原社会問題研究所雑誌』
バックナンバー(記事閲覧・ダウンロード) |

■7月27日(土)「妊婦の支援は特に緊張」
朝起きたら仮放免の女性からお金がなく病院に行けないと連絡。 別のご家族からは妊婦の相談。予定日が近い?けれども出産とその費用の目処が立っていないとのこと。妊婦の支援は特に緊張します。

■7月27日(土)「教育現場との連携」
本日はこちらでした。お招きくださり、またご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。中村さん、行政の方、ご参加者の皆様のお話をうかがい、今後の可能性を強く感じました。
教育現場のことは素人でわからないことが多かったのですが、難民・仮放免以外にも外国籍の子供たちが置かれている状況が理解されていないという課題があることを知りました。子供の国籍と在留資格の有無や種類を確認しない学校が多くあることには驚きました。
スクールソーシャルワーカーの方からのご相談も来ています。様々な地域、様々な持ち場でご尽力されている方と連携して、難民・仮放免者の大人や子供たちの命と健康と教育を支える努力をします。

出所:大澤優真撮影

■7月28日(日)「絵本と紙芝居のつどい」
今日は地域の「絵本と紙芝居のつどい」に行きました。プロの方々が読んでくれました。楽しかった。ありがとうございました。 外国籍の小さな女の子は日本語わからないけど楽しそうにしていました。難民の方が英語で絵本を読んでくれました。「うしはどこでもモー!」は特におすすめです。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
タイトルとURLをコピーしました