毎日救急車/毎日ドキドキ/なかったことにされつつある

2022年12月26日(月)~2023年1月1日(日)のTwitterの記録です。

■12月26日(月)「毎日救急車」
今日はりんじんハウスの清掃作業。ボランティアの皆さんにお手伝いいただきました。大家さんは何から何までしてくれているのに清掃までしてくださいました。皆さま、ありがとうございました。
その間に仮放免の方からメール。娘さんに在留資格が出たとのこと。よかった。これで痛くても辛くても我慢しないで普通に病院に行けますね。入管から「帰すぞ!」と脅されなくても済みますね。
その後、ホームレス状態の外国籍の方の相談。安定した住まいに暮らせることを願うしかありません。
その後は夜回りでしたが、その間に困窮外国人支援者の方と看護士の方から電話。多大な医療費のかかる状態になったしまった仮放免の方についての相談です。
ここ最近はずっとこんな状況です。毎日救急車で動き回っている感じです。しかし、患者さんを乗せても運ぶ先がない救急車です。公助がほしい

https://congrant.com/project/umbrellafund/5794

■12月27日(火)「できることを探して」
今日は、シェルターやアパートで生活されている皆さんとお正月の飾り付けの準備をしました。折り紙、楽しいですね。没頭しました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
その後、仮放免の方のところへ行きました。「精神科に行きたい」と電話があったので、駆けつけました。彼女は泣いていました。入管から出たら髪が真っ白になっていたそうです。記憶もあまりないとのこと。入管内で何が起きているんでしょうか。「もう人生ダメみたい」「失敗だった」「苦しい」とお話されていました。相談できる人もあまりいないそうです。「できることをひとつひとつやっていくお手伝いをさせてください」とお伝えしました。
無責任なこと言えませんし、圧倒的な「力」の前でできないことも沢山あります。その方が多いです。でも、できることを探して、やっていくほかありません。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■12月28日(水)「緊急対応」
今朝、公園でホームレス状態になっている外国籍の方とお会いしました。緊急対応。寒そうです。

■12月28日(水)「『りんじんハウス』のまわりで」
今日は、朝イチで路上生活状態の外国籍の方のところへ。お元気そうでよかったですが、その側に別の外国籍の方。彼らを支えている日本人ホームレスの方から「少し前からいるんですよ。大澤さんが来るから相談しようと思って」とのお話。その後、お話うかがいました。寒そうにされていたので、夜になってしまいましたが、先ほど、支援者の方と一緒に寝袋や防寒着などをお渡ししました。寒いので冬死が心配です。また行かざるを得ません。
お昼は「りんじんハウス(https://congrant.com/project/umbrellafund/5794)」に入居予定の過酷な状況の場所から逃れてきたご家族を「りんじんハウス」にお招きして内見してもらいました。とても喜んでいらっしゃいました。何度も何度も感謝の言葉を述べていました。 これでようやく安定した住居を得ることができます。明日、家があるかどうかわからない生活はしんどいと思います。大家さん、ご寄付してくださった皆さま、清掃作業をしてくださった皆さま、本当にありがとうございます。
「りんじんハウスに入居したい」という問い合わせを多数いただいております。すでに「りんじんハウス2」「りんじんハウス3」が必要な状況です。公助を求め、目の前の命を消さないための支援が必要です。
夕方は、難民の女性と赤ちゃんのもとを訪問しました。通訳の方や支援者の方も同席してくださいました。重い病気です。高額な治療費が必要です。どうにかしたい。けど、どうにかなるんでしょうか。よい方向に進むことを願うしかありません。動きます。
その後、最初にお話した路上生活中の方のところに行きました。その間に、足が腫れて動けなくなった仮放免の方の対応。2万円かかりました。家を失いかけている仮放免の方々の対応。諸々調整をしました。
嬉しいこともありました。「りんじんハウス」にと、カーテンをご寄付いただくことになりました。新しい冷蔵庫などのご寄付をいただくお話も。困窮されている方にと衣服や食料もいただきました。皆さまのご協力に勇気付けられています。つくづく、この支援は一人じゃできないなと感じています。ありがとうございます。多くの方とご一緒にこの問題を考えたいです。

■12月28日(水)「毎日ドキドキ」
外国籍の方や支援者の方などからの相談が相次いでいて、連日、早朝から夜遅くまでの対応が続いています。他の困窮支援をされている方も同様です。皆大変なので忙しい自慢はしたくないのですが、正直、現場は疲弊しています。
「子どもが熱を出しました(保険ないお金ない)」「吐き気があって病院に行きたいです(自費だとすぐに2~3万)」「家を追い出されそうです(家賃をかき集めないといけない)」「家がありません(入れる家はあるのか)」。毎日ドキドキです。「私が見て見ぬふりをしたら死んでしまうかも」というドキドキ感です。
できることをしますが、できないこともあります。その方が多いかもしれません。多くの支援者がそう感じていると思います。仮放免の方に就労が認められればこんなことにはならないはずです。それは国連も指摘しています。自明です。

■12月29日「日本に居続けるリスク 『安定』捨てて海外移住した人たちが遭った壁」
「2018年の国際比較調査では、日本の大卒者が海外移住を希望する割合は、中国やインドの13%よりも高く、23%でした」

日本に居続けるリスク 「安定」捨てて海外移住した人たちが遭った壁:朝日新聞デジタル
 経済と政治の先行きへの不安、教育やジェンダー不平等への不満――。さまざまな理由で、日本を脱出し、海外で生きる人がじわじわ増え続けています。移住を決断した人が、日本で感じていた壁、そして海外へ出た後に…

■12月29日(木)「なかったことにされつつある」
問題がなかったことにされつつあります。検証作業など行わないと、また、同じことが起きます。

生活保護申請の女性に「外国人には出ない」「国に帰ればよい」…市は発言を否定
【読売新聞】 愛知県安城市で生活保護を申請しようとした外国人の女性(41)が、職員から差別的な発言を繰り返し受けたとして、県弁護士会に人権救済を申し立てた。27日付。 申立書によると、女性は日系3世のブラジル人で、定住者の在留資格を

■12月29日(木)「安城市長・福祉事務所の嘘」
安城市長・福祉事務所はなぜ嘘をつくのか。非を認めて、具体的な改善策を提示すべき。「同じことをまたやります」ということなのか。

| 毎日新聞

■12月29日(木)「電車にはねられ3人死亡の事故 親子は外国籍 埼玉・戸田市」
極めて悲しい事件です。 詳細はわかりません。利用できる支援制度はあったのでしょうか。相談できる人はいたのでしょうか。 ご冥福をお祈りいたします。こういうことが起きないためにどうすればよいのか。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000281718.html

■12月29日(木)「書評」
『貧困研究』29号に書評を書きました。
「外国人と生活保護」を理解するために読むべき本です。ぜひ。

■12月30日(金)「外国語」
今日は北関東医療相談会でミーティングをした後、つくろい東京ファンドの「りんじんハウス(https://congrant.com/project/umbrellafund/5794)」の家電や家具を支援者の方と一緒に買いに行きました。皆様のご寄付のお陰で購入できます。ありがとうございます。喜んでくれるといいなと思います。
その後、明日の「年越しそばパーティー」の準備。 準備が終わらないまま、路上生活ののち、ホテル保護で宿泊されている難民で仮放免の方のところに行きました。死のうと思い行動に移してから数ヶ月。深い傷は癒えていませんが、笑顔が増えてきました。この方から外国語を学んでいます。面白いですね。「1日にいっぱい覚えると大変だから少しね」ということで、「私」「あなた」「仕事」「行く」を覚えました。また教えてもらいます。

■12月31日(土)「『うれしいかった!』」
今日はシェルターやアパートで暮らしている方と一緒に恒例の年越しそば。多くのボランティアの方に手伝っていただきました。ありがとうございました。 かき揚げ+年越しそば、蟹汁、焼きたて焼き芋。93歳の長老のメッセージ。 仮放免の方からは「うれしいかった!ありがとうございました!」。 
しかし、お祭り気分の漂う年末年始においても困窮状態に置かれている方々の苦境は変わりません。引き続き私にできることを探して行動していきます。「年越しそば」の最中に支援物資を持ってきてくださった方が沢山いらっしゃいました。励まされました。多くの方と一緒にこの問題に向き合っていきたいです。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■12月31日(土)「『りんじんハウス』プロジェクトは、ネクストゴール800万円を目指します!」
支援を共にする方が書いてくださいました。想いが伝わります。ぜひご一読ください。
もうこれ以上「ホームレス化する難民・仮放免」を出したくないです。生きていてほしい。

https://congrant.com/project/umbrellafund/5794/report/849

■12月31日(土)「移民支える米市民 国境の街テキサス州エルパソ」
「さまざまなことを乗り越えてきた人たちがあてどもなく路上に放置されているなんて、おかしいです。人の道に外れていると思います」

移民支える米市民 国境の街テキサス州エルパソ
【12月30日 AFP】メキシコ・シウダフアレス(Ciudad Juarez)に接する米テキサス州エルパソ(El Paso)。

■12月31日(土)「『捕まってでも苦境伝える』 国なき民、在日クルドが映画に―難民認定なし、移動や就労制限」
「オザンさんは仮放免を巡る状況が広く知られていなかったとして、映画に出演して窮状を訴えることができれば『(入管に)捕まってもよかった』と振り返る」

時事ドットコム

■1月1日(日)「警察でもできないことを入管はできる?」
アジア出身の仮放免の方から「昔、入管から電話がかかってきて『今、あなたの家の前にいるから戻ってきてください』と突然電話があったんです。『離れている場所にいるから難しい』と言ったんですが『待ってるので戻ってきてください』と。戻りました」。
アフリカ出身の仮放免の方からは「家に職員の人が来て、私の服に鼻を近づけて臭いを嗅いだ。『なにやってるの』と聞いたら『仕事してないか確認してる』と言われた。土の臭いがしたら仕事してるって思うみたい」 。
入管は警察もできないようなことをしているのでしょうか。 入管の方にうかがいたいです。どうすればわかるんでしょうか。

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