2022年6月13日(月)~19日(日)のTwitterの記録です。
■6月13日(月)「信念だけで」
今日、日頃からお世話になっている病院に行きました。ソーシャルワーカーの方から溜め息とともに「もう限界に近い…」というお話を聞きました。信念だけでやっている状況です。
■6月14日(火)「夜回り」
昨日は定例の中野夜回りをしました。いつもより多くの方にお会いしました。初めての方も。
■6月15日(水)「野宿先を探す高齢男性」
法律家の方が経由で日本人のご高齢の方のSOSがありました。
ずっと仕事を頑張ってきた。定年後はわずかな年金と貯蓄で食いつないできたが、目減りする一方。いよいよ今月中に家を出なくてはならなった。「ホームレスしたことないけどどこで寝ればいいか公園探してる」「役所行ったけどダメだった」
私からは「家があるとないとでは雲泥の差。家を失ってからでは本当に大変。大丈夫、数ヶ月忙しくなるとは思いますが、どうにでもなりますから安心してください」とお伝えしました。ご高齢の方からは「本当?どうにかなるの?助けてください」とお話がありました。
今後は生活保護申請、当面の住居と新しいアパート探しをします。今、家があって出ざるを得ない人、生活保護を申請すればどうにかなる場合があります。諦めないで役所や社会福祉協議会、支援団体などに相談してみてください。
■6月15日(水)「収容前は元気だったのに」
昨日は仮放免の方の自立支援医療(精神通院医療)の申請に行ってきました。これで精神科通院のための負担が少し減ります。
入管に収容され仮放免された人の多くが「死にたい」と訴えています。収容前は元気だったので収容が原因、拘禁反応によるものなのではないかと考えています。調査してほしいです。
■6月15日(水)「家族の支援」
私は単身の方のサポートをすることが多いのですが、ご家族の方も含めてサポートする機会もあります。
ある方は涙ながらにご家族の方のことをお話されていました。私は出会って数年ですが、ご家族の方々はもう数十年の関係です。そうしたことを前にして支援者である私は何を言ったらよいのか、言えるのか、いつも悩みます。私の言っていることが薄っぺらく感じます。ただ、「負担の分散」はいくらかはできるので、そのことはお伝えしています。
多くのソーシャルワーカーが悩んでいることなのではないでしょうか。
■6月15日(水)「選ばれない国、危機感を」
常々言われてきたことですが、日本は選ばれない国になりつつあります。
日本政府には、外国人の労働環境の改善、社会保障の整備など生活環境の改善、日本語教育の充実、日本人への反差別教育などを正面から対応してもらいたいです。そうしないと日本社会は取戻しのつかないことになるのではないかという危機感があります。
それでも何もしない、あるいはそうした危機感を共有できないのなら、日本という社会ではない社会へと向かう人が出てくるのではないでしょうか。
■6月15日(水)「生きてるのに死んでるみたい」
今日は仮放免の方の精神科通院に行きました。
この方は「何もできない」「ボランティアの人にしてもらってるばっかり」「私も働けるのに働いてはいけない」「生きてるのに死んでるみたい」「入管に入って病気(精神疾患)になった」「ちゃんとした医療を受けられなかった。そのダメージが今もある」「入管を許せる?許せるわけないでしょ!」とお話されていました。
国に帰れと言われても帰れません。だから日本にいるわけです。入管の加害行為について何の補償もありません。本人や病院や支援者が肩代わりしています。圧倒的な権力や暴力の前で「なす術がない」と思いそうになりましたが、それでも具体的に何かできるはず。クリニックの看護士の方や支援者の方々が動いてくれています。
■6月15日(水)「心臓病で苦しむ難民で仮放免の中学生」
北関東医療相談会のこと、心臓病で苦しむ難民で仮放免の中学生のその家族のこと。特集を組んでもらいました。在留カードに穴をあけられています。それは「生きていくこと」が困難になることを意味しています。
■6月18日(土)「在留資格を奪うということ」
この家族は難民として逃れてきました。難民申請するも却下され続け、昨年1月にビザも取り上げられました。 中学生のメメットさんは心臓病がありますが十分な治療ができません。1歳の赤ちゃんの在留資格も取り上げられました。 入管に呼び出され、父母が収容されるかもしれない状況に。子どもたちを残して。
入管職員からは「なぜ国に帰れないのか」と言われる。家族は難民で帰れないこと。今、生活が苦しく、息子は手術が必要なのにそれすらできないこと。在留資格を出してほしいことを訴えるが、職員は何も聞かない。入管は赤ちゃん子ども含む家族の在留資格を取り上げる。働けない。病院に行けない。
この家族の生活はどうするんだ。なぜ在留資格を取り上げるんだ。メメットさんや子どもたちのことを思う両親の気持ちを考えるととても辛いです。この家族のことを知って、何かを感じた人は動いてほしいです。無理なくできる範囲内でいいと思います。 微力ですが、私もできる範囲内で、仮放免者のサポートと仮放免者が「人として生きていけない」ことを多くの人に伝える努力をします。
映画「マイスモールランド」をぜひ観てください。 フィクションです。でもこの家族と同じ状況が描かれています。どこか遠い世界の話ではなく、今ここにある話だと感じました。
■6月18日(土)「北関東医療相談会の総会」
今日は北関東医療相談会の理事会と総会でした。記念講演をしました。仮放免者の生活状況についてです。より多くの方に仮放免者の現状について知ってほしいです。