「結婚できないから早く帰った方がいいよ」/අග්ගලා/ムリヤリ

2022年6月20日(月)~6月26日(日)のTwitterの記録です。

■6月20日(月)「『世界難民の日』と日本の将来」
景気が悪くなり、政情も悪くなり、日本にいられなくなったことを想像しました。あり得るかもしれません。
海外に逃げようと思ったのですが、まず、どこに行けばいいのか。知り合いのツテを辿る他ありません。あるいは、緊急性があれば最初にビザがとれたところに行くしかないかなと。
現地で何の仕事につけばいいのか。いくつか資格は持っていますが役に立たないかもしれません。私にできることはあるのか不安です。もちろん言葉も心配です。沢山の差別を受けることもあると思います。騙そうとする人も沢山近づいてくるかもしれません。日本に帰ろうと思っても帰れない。どう頑張っていけばいいのか。不安です。
日本に暮らす移民や難民の方はこういう生活をされているのかもしれません#世界難民の日

■6月22日(水)「経団連会長の発言」
その通りだと思います。
「外国人労働者の受け入れ拡大については、『家族も含めて、日本で生活が送れるようにすることまで含めて、考えないといけない』と述べました」
「少子化」は有事 外国人受け入れ拡大も選択肢の一つ~経団連会長(日テレNEWS)

Yahoo!ニュース
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■6月22日(水)「外国人と参政権」
昨日、日本生まれ日本育ちの外国籍の方とお話しました。外国人支援について、いつもサポートしていただいています。
参議院選挙が近いですが、外国籍の方は永住権があっても、どんな状況でも選挙権はありません。日本に永く暮らしている、日本が生活の拠点なのだから、日本国籍の有無を問わず選挙権があって然るべきだと感じています。国籍問わず、日本に暮らす人たちで日本社会を創り上げていくということを考えないと日本社会は持たないのではないかと。選挙権はその基盤だと思います。
移住連のアンケート調査では各政党の選挙権の考え方などが示されています。

https://migrants.jp/news/voice/20220710.html

■6月23日(木)「兄弟姉妹に連絡がいくなら首つって死ぬ」
生活に困窮する高齢の日本人男性から相談を受けました。
生活保護の申請の時に扶養照会されて「兄弟姉妹に連絡がいくなら首つって死ぬ」とのこと。私からは扶養照会は止められますよとお伝えしました。制度の改善とともに、根本的には気軽に生活保護を利用できるような社会を。

■6月24日(金)「自分の健康や人生を人の手に委ねるしかない生活」
今日は心臓に疾患のある仮放免の方から相談を受けました。
本国で心臓の手術。その後、難民として日本に逃れてきたが入管に収容。3年ほど経た後、仮放免。ただ、その後は飲まなければならない薬も飲めず1年が経つ。心臓が痛むときもある。本国にご家族を残してきている。心も体も辛いと思います。
これから支援者の皆さんにお願いして病院探しをします。働くことが認められて、健康保険に加入できていれば、わざわざ支援者にお願いしないで自力でどうにかできたんだと思います。心の底から仮放免者に就労を認めてほしい。自分の健康や人生を人の手に委ねるしかない生活です。仮放免の方から「ありがとうございます」と感謝の気持ちをいただくと、嬉しさありつつ、手放しに喜べない気持ちになります。

■6月24日(金)「結婚できないから早く帰った方がいいよ」
北関東医療相談会の皆さんと近況報告をしました。バタバタしていて普段会えないことも多いのですが、皆さんの状況がよくわかりました。
愕然とすることも。難民申請中のこどものいる家庭。日本生まれ日本育ち。在留資格があったのに急に剥奪。理由は不明。そうしたケース多数。「あなたの娘さんは仮放免で将来結婚できないからね。早く国に帰った方がいいよ」と入管職員に言われているそうです。こう言われた家族も難民。国に帰ったら危ないのに。娘さんは学校で人気者。学校の先生曰く「いじめられてる子を率先して率いれてくれてるんですよ。助かります」とのこと。
入管がこの家族にしていることは本人や地域、日本社会に悪影響しかないのではないかと感じています。入管がしていることは「多様性」を取り壊すことなのではないかと。

■6月24日(金)「අග්ගලා」
スリランカ人仮放免者の方からスリランカのお菓子をいただきました。手作りです。写真だと伝わらないと思うのですが、スパイスが効いていて美味しかったです。そんなに甘くなく食べやすいです。コーヒーとか紅茶とかと相性がいいと思います。
ご本人からAggala (Sinhala: අග්ගලා) と教えていただきました。 美味しかったです。ありがとうございます。

出所:大澤撮影

■6月25日(土)「ムリヤリ」
仮放免の方から聞きました。
入管収容施設から外部の病院に行く時に手錠やロープをつけられて行くそうです。今もそうなんでしょうか。屈辱的だったと思います。
明朝、皆さんが寝ている部屋に、複数の大柄の男性が気づかれないように部屋に入ってくるそうです。まず、ポットなど危ないものをどかします。その上で、強制送還したい人を捕まえて身動きできないようにします。そのまま飛行機に連れ込むそうです。私がお会いした仮放免の皆さんはこれを「ムリヤリ」と呼んでいました。
本国に帰れない。でも「ムリヤリ」帰国させられるかもしれない。そんな場所に何年も何年も閉じ込められる。私だったら精神的に破綻してしまいます。じゃあ、仮放免されて外に出てきたら自由なのかというとそんなことはない。 仕事もできない。保険入れず病院に行けない。家賃払えずいつホームレスになるかもわからない。食べ物にさえこと欠く。県境を跨ぐにはいちいち許可が必要。1~数ヶ月ごとに入管に行って再収容か否かが決まる。こんな状況、私だったら精神的に破綻してしまいます。
今はこれが「普通」になっていますが、こんな「普通」はおかしい。日本社会でこんな「普通」を許してはいけないと強く思います。

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