毎月言われる「なぜ国に帰らないのか」/ごはんなくて水ばかりのこともある/入管が法律?

2022年6月6日(月)~12日(日)のTwitterの記録です。

■6月6日(月)「コンゴ民主共和国の状況」
コンゴ民主共和国の難民で仮放免者の方を知っています。コンゴはこんな状況です。
「コンゴ民主共和国東部で活動中の武装勢力は120を超える。その多くは20年以上前の地域紛争に由来する」

コンゴ民主共和国東部で戦闘、7万2000人が避難
【6月5日 AFP】コンゴ民主共和国の東部で軍と反政府武装勢力「M23(3月23日運動)」の戦闘が発生し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の5月27日の発表によると、北キブ(North Kivu)州の二つの地域で5月19日以降に避難した人は7万2000人に上った。

■6月7日(火)「自立支援医療の申請」
昨日は難民で仮放免の方の自立支援医療(精神通院医療)の申請に行きました。
窓口の方、「仮放免」のことはご存じなく、はじめは「仮放免の方は受けられないのでは」とのお話でしたが、丁寧に対応していただき、無事に申請できました。ありがとうございました。 これで精神科に通院する仮放免の方の負担が少し減ります。よかったです。
ただ、そもそも、この仮放免の方が「死にたい」気持ちになり、精神科に通院せざるを得なくなったのは、入管収容中の精神的身体的暴力が原因です。今も「誰かに見られている気がする」と訴えられています。「入管収容」というものの在り方が問い直されるべきです。

■6月7日(火)「家を失う仮放免者」
家を失う仮放免の方の相談が相次いでいます。昨日も相談がありました。近日中に家を失うそうです。

■6月7日(火)「生活保護手帳を読む意味『研修会』」
今日はNPO法人自立生活サポートセンター・もやい(https://npomoyai.or.jp)の研修会を担当しました。「生活保護手帳の使い方」です。
私が考える生活保護手帳を「読む意味」をお伝えしつつ、参加者の皆さんとワイワイ手帳の使い方を学びました。楽しかったです。皆様ありがとうございました。

出所:大澤作成資料

■6月8日(水)「敬意と感謝」
有名無名問わず、様々な形で、困窮する日本人や外国人の方のサポートをしている方々を多く知っています。 その利他に基づいた働きには頭が下がる思いです。敬意と感謝しかありません。

■6月8日(水)「毎月言われる『なぜ国に帰らないのか』」
今日は難民で仮放免の方の通院同行をしました。精神科です。
入管収容前は元気だったのに、収容中に適切な医療を受けられず精神的身体的にボロボロに。それは今も続いています。
月に1度、入管に行き、仮放免の更新をします。職員と本人しか入れない部屋に入ります。毎回「なぜ国に帰らないのか」と言われるそうです。ご本人は難民です。「難民申請している人になんでそんなことを聞くんですか」と返答しているそうです。
仮放免の更新の際に、再収容と判断されれば着の身着のまま収容されます。部屋の横にはエレベーターがあり、そこまで連れていかれて入管に収容されるそうです。1か月に1回、帰れないのに帰れと言われ、自分の身体をボロボロにした入管に再収容されるかもしれないという恐怖に怯え続けています。入管に行く前日は眠れないそうです。入管に行ったあとは「身体が拘束されている感じで呼吸が苦しい」そうです。
この方を難民として認めるべきです。また、ここまで人をボロボロにする「入管収容」の在り方を問い直すべきです。

■6月10日(金)「ごはんなくて水ばかりのこともある」
今日は難民で仮放免の方のご自宅へうかがいました。
ご高齢の仮放免の方は足が痛くて立てず家から出られない状況になっていました。「ごはんなくて水ばかりのこともある」。
この方は来日30年以上です。本国で政治運動に参加し帰れなくなりました。今、本国に帰れば殺されるそうです。そのことは私も知っています。そのような状況の国です。
この方は6月末でアパートを出ないと行けません。住まいを失います。行き先は未定です。このままだとホームレスになります。どうすればいいんでしょうか。
そして、このような状況の仮放免の方は沢山います。家が必要です。亡くなったカメルーン人女性のマイさんは1か月の家賃滞納でロックアウト。末期ガンのままホームレス生活になりました。どうにかしなければ。

■6月12日(日)「入管が法律?」
○○が認められるか否かの基準はその時の入管の裁量次第。その基準が公表されることはありません。
基準を明確に示すべきです。それができれば申請する方もすべきことがわかるし、基準そのものの正当性についても問うことができます。「入管が法律」「すべてはブラックボックスの中」「煮ても焼いても自由」という運用を改めるべきです。

「普通に暮らしたいだけなのに…」日本人配偶者の在留資格、取得に壁 入管制度の改善訴える女性たちの事情:東京新聞 TOKYO Web
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