2024年11月4日(月)~10日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
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今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計84件の相談を受けました。
食料関係×10/住居関係×16/医療関係×15/入管関係×3/教育関係×2/その他×38
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■11月4日(月)「年収の壁」
「年収の壁」について、複雑なので誤解されたまま話が広がっている気がしています。 100万円・103万円・130万円(106万円)の壁について、働く人の立場でわかりますくまとまっています。
■11月5日(火)「スリランカカレーデー」
スリランカ特別イベント、オープンしています。リーズナブルな価格。15時までです。是非お越しください!
■11月6日(水)「行政が『困る』ということ」
地域連携はとても大事です。ただ、公的機関から民間支援団体への依頼というか支援団体が支援(生存に必要な食料住居医療)して当然という前提で話を進められることが多々あります。おかしいので、その都度ご指摘させてもらっているのですが、ご理解いただけないことが多いです。
今はどうしても行政でできないこともあって、それを行政の方が理解されて支援団体と連携するというのはわかりますし、是非ご一緒に進めたいのですが、現状はそうではないように感じます。やれることをやっていない。行政が「困っていない」。 昔からこうだったのでしょうか。それとも現代の問題?
■11月6日(水)「農作業」
今日は普段からご支援いただいている農家の方のところへ仮放免の皆さんとボランティア農作業。大変ありがとうございました。滞在10年以上、国籍バラバラ共通言語は日本語でペラペラ。 里芋とサツマイモを収穫。経験もパワーもある皆さんの力ですぐに終わりました。力を活かせる社会にしたいです。
■11月6日(水)「路上に妊婦がいることを知っているのに、制度もあるのに」
今晩は支援者の皆様と難民移民関係のミーティング。 入国まもない路上の妊婦の話になり、私は怒ってばかりでダメかもなのですが、公的機関が、路上に妊婦がいることを知っているのに、制度もあるのになんら保護せず、支援団体がどうにかして支援してたら申請を却下したということはおかしいのではと。
■11月7日(木)「圧倒的不利、でも」
制度改悪の準備が秘匿されつつ着実に進められていることが諸情報からほぼわかってはいても手出しができない。力を持つ機関に対して反対する側は人も資金も情報も圧倒的不利。ある支援者の方は「少しわかったときにはもう遅い。どう頑張っても私たちは手のひらの中にある」とお話していました。現実は厳しい。しかし、先人がそうしてきたように突破口を地道に探します。抽象的でよくわからない言い方ですが。
■11月7日(木)「赤ちゃんが生まれた!」
支援している外国籍のご夫婦、無事に赤ちゃんが産まれました。母子ともに健康。よかった。まずはホッとしました。
■11月7日(金)「バーンアウトを防げ!」
今晩は難民支援の方々とミーティング。皆さまのお話から勉強させてもらっていました。 路上生活の難民が増加、公的支援がない若しくは機能せず、生活が支えられない。その中で支援者の皆さんがどうにかできないかと知恵を絞る。 厳しい現実が前に広がっています。できることを探して行動しかないです。
しかし、あまりにも将来が見えず、ある難民の方がおっしゃっていた「NO HOPE」状態で、それに加えて難民や仮放免の方々から助けを懇願され、それをほぼ毎日断り、ドライな対応をして傷つけているかもしれないと自問し、支援者からの依頼にも同様なことをしていてお互いに同じ方向を見ているはずなのに摩擦が生じているのではないかとも感じ…。 このままだと私も含めてバーンアウトをしてしまう人が増えてしまうので、その対策もしつつ、頑張っていきたいです。自分なりに納得して楽しくできるかが鍵?
■11月8日(金)「ビッグイシュー」
東京の飯田橋駅でビッグイシューを販売者の方から購入しました。帰り際に深々とお辞儀をしていただき恐縮です。 避難所の話はこれだけ災害が頻発してるからそうだよなと感じていました。イタリアは素晴らしいですね。
「ホームレスの方に何をしていいかかわからない」という質問を良く受けるのでまずはビッグイシューを買ってみてはどうですか?とお話ししています。 さらに余力があれば、外で生活している方に食べ物や情報の差し入れをしてもいいと思いますし、支援団体に参加や寄付をしてみてもいいかなと思います。
■11月8日(金)「性や体で悩む若者たち 広がるユースクリニック – ジェンダーをこえて考えよう」
隅から隅まで素晴らしい取り組みです。
「『性の健康』を守るのがすごく大事。性のことで失敗しても責任を一人で感じずに気軽に助けを求めていいんだよと伝えたい」
■11月10日(日)「第11回 生活困窮者自立支援全国研究交流大会」
今日はこちらでした。御登壇の皆様のお話に聞き入っていました。「外国人支援」の展望とすべきことが見えました。お越しくださった方、運営の皆様含め、大変ありがとうございました。
「外国人」をこの大会で扱うのは初めてとのことです。そういう時代になりました。今後も困窮者支援の中に地域で暮らす「外国人」を位置付けて、今日のお話にもあったように「共生」できればと考えています。 私が一番お伝えしたかったことは「困った!の共有」です。当事者やその家族、支援者だけでもなく、行政も一緒に困りましょうということです。共に改善の道を探りたいです。
「生活困窮者自立支援 全国研究交流大会」で拙著『生活保護と外国人』を販売してくださいました。完売とのことです。ありがとうございました。 今後も含めて4つの書評をいただき、ご関心を寄せてくださり驚きと感謝でいっぱいです。時代の流れがそうさせてると感じています。