2023年9月4日(月)~17日(日)の記録(https://twitter.com/yumananahori)です。
■9月7日(木)「難民認定申請」
昨晩、仮放免状態にある難民の方の難民認定申請の書類を準備していました。彼の資料を読んでいて、なぜ彼が難民として認めらないのか、仕事も何も認められず生活苦、時には収容所に入れられたこの約10年を誰がどう責任を取るのか。悲しみと憤りを感じていました。早く難民として認めていただきたい。
■9月7日(木)「裁判」
月曜日は入管内で暴力を受け身体的精神的に被害を受けたマークさんの裁判でした。裁判後は弁護士の方から状況説明がありました。暴行の動画が開示されています。それだけ見ても酷いことがよくわかりますが、なぜか一部の動画だけ音声がカットされています。そこに重要な発言があるだろうとのこと。原告は音声の開示を求めています。次回、その可否が決定するかもしれません。なぜ音声をカットしたのか。勘ぐってしまいます。
その後は裁判所前でアピールでしたが、私は他の方の相談を受けていました。とても深刻な相談でした。すでに支援者の方がご尽力しています。
■9月7日(木)「手作り料理」
月曜日夜、ある難民の方のところにいくと、彼は手作り料理を準備してくれていました。相変わらず美味しかったです。
■9月7日(木)「食べ物をもらう」
火曜日、朝はアジアのご家族に会いに行き医療の相談。ポテトをいただいてしまいました。
昼はアフリカの方に会いに行き、生活や住居の相談。果物をいただいてしまいました。
夜はアジアの方と一緒に精神科へ。30年以上日本にいますが仮放免。苦しい胸の内をお話されていました。彼は私のためにマトンカレーを作ってくれました。「お世話になってばかりで私にできることはこれぐらいで」と。いただきました。美味しかったです。私には作れない味です。いただいてばかりで申し訳なく、ご本人の負担にならないといいのですが、お気持ち自体がとても嬉しいです。
■9月7日(木)「路上生活」
ある路上生活をしている方に用事があったので公園へ。いつもと違う時間に行ってしまったからかお会いできず。しばらくブラブラして、駅前へ。会えました。体調はよくないとのことでした。少し前に自費で病院に行ったので緊急性はなさそうですが、体調不良には変わりません。良くなることを願います。
■9月8日(金)「ビッグイシュー台湾版」
台湾で販売者の方から購入したビッグイシュー。シンポジウム参加者の方が販売者の方と繋いでくださいました。ありがとうございました。 写真が綺麗でオシャレな雑誌です。販売者の方に「オススメの号はどれですか?」とうかがったら「これ全部です!」とのことで買いました。月刊誌です。
■9月9日(土)「『カウントされない』友人の死、スーダンの人々の死」
「クミは戦闘に巻き込まれて亡くなったわけではないので、今回の戦争の死者数として、データには上がってこないでしょう。ですが、クミのように戦争に間接的に殺された人は何万人といるのです」
■9月11日(月)「病院にいきたいです」
月曜、仮放免状態にある方からLINE。「体調が悪くて熱もでて頭も痛いし風邪もある病院にいきたいです」 電話をして、状況確認。とてもダルそう。コロナの可能性あり。体温計も薬も抗原検査キットもない。食べ物もない。急いで彼の家に必要なものを送りました。今日届きます。コロナかどうかの判断。その後の対応が待っています。
でも、仮放免状態にある方は保険制度から排除されているので全額自己負担。到底払える状態ではありません。 とにかく彼の体調が良くなることを願っています。コロナに罹患する人が増えているので諸々心配です。
■9月12日(火)「救急車」
在留資格のある難民の方からMessengerで電話。救急車に運ばれて入院しているとのことです。幸いにも命に別状はなし。ただ元々身体の一部が欠損していて、そこにさらにダメージがあるとのこと。入院先を聞きましたが、ご本人も正式名称がわかりませんでした。「大丈夫よ」とお話していました。
■9月12日(火)「コロナの検査のやりかたわかりません」
昨日、コロナ疑いの仮放免の方に薬と体温計と抗原検査キットを送りました。「コロナの検査のやりかたわかりません」とのこと。近所に英語版がなく、イラスト付きのものを送ったのですが、難しかったようです。しかし、こちらにもそのキットはもうないので説明はできません。頑張ってもらいます。
■9月12日(火)「アフリカのある国の『シチュー』」
月曜夜はアフリカのある国のお料理会。彼の国の家庭料理シチューです。「シチュー」といっても日本にある「シチュー」とは違います。説明が難しいのですが、とにかくとても美味しかったです。トマトベース、揚げたチキン、少し辛目。上手く撮れませんでしたがこれは売れます。また食べたいです。シチューづくりは大変で5時間ほどかかりました。ご本人とお手伝いいただいた皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。
そんな彼も来日30年を超えています。難民たる事情があるのだから、遅すぎますが、でも早々に在留資格を付与して「普通」の生活をするスタートラインに立たせてほしいです。お願いというよりも難民条約加入国としての当然の対応が今すぐ必要です。何も気にせず「友人」としてご飯を一緒に食べたいです。
■9月13日(水)「多くの傍聴人が必要」
今日は入管施設で暴行を受けた女性の裁判でした。入管も制圧したことは認めていますが、ビデオの開示には否定的です。次回の裁判でこの点が争われるだろうということです。原告の弁護士の方より「多くの傍聴人が必要」とのお話がありました。参加することで役に立てるようです。次回も参加します。
■9月13日(水)「いつも助けるありがとう」
今日は30万円を超える医療費がかかった仮放免状態にある難民の方に会いに行きました。心臓の疾患。まずは命に別状なくよかったです。「いつも助けるありがとう」とお話されていました。 この30万円をどうするかが問題です。本人にも払ってもらいたいですが、それはとても困難な状況。悩みます。
■9月13日(水)「光熱費の支援はできません」
昨日は光熱費が払えないと仮放免状態にある難民の方から連絡がありました。お金がないのでいま払うことは困難とお返事しました。 今日、支援者の方とお話していたら、そのような相談が別の方から来ているとのこと。国籍問わず、低所得者にとって厳しい状況が続きます。
■9月13日(水)「米貧困率が大幅上昇=コロナ危機対策終了で」
「米国勢調査局は12日、低所得層への公的支援策などの効果を考慮した2022年の貧困率が12.4%と、前年(7.8%)から大幅上昇したことを明らかにした。新型コロナウイルス危機で導入した経済対策の終了が響いた。実質収入も物価高で減少し、バイデン大統領が掲げる『低所得層の底上げと中間層の拡大』が、なおも道半ばであることを浮き彫りにした。
児童税額控除拡大の打ち切りにより、18歳未満の子供の貧困率は22年は12.4%と、過去最低だった21年の5.2%から倍以上へ急拡大し、『コロナ前の水準に戻った』(国勢調査局関係者)格好となった」
■9月14日(木)「ありのーままでー」
今日は早起きして入管へ。在留資格の更新手続きのお手伝いです。無事に終わりました。なぜか「ありのーままでー」と口ずさむ彼。陽気な人です。しっかりと更新されることを願います。 この間にソーシャルワーカーの方から電話。仮放免状態にある人の相談。どうにかなりそうな感じでよかった。
■9月14日(木)「仮放免者と住居」
「仮放免者と住居」に関する調査を進めています。関係者の皆さまにご協力いただいて、ようやく500部の配布に達しました。目指せ600部なのでもう少し努力が必要です。 この調査は、「難民や仮放免者のホームレス化」が相次いでいる状態を可視化しなければならぬという危機意識から出発しています。いないものとされて消されがちな、しかし、今ここにいる人たちの「声」を集めます。今、何が起きているのか、どうすればいいのか、調査をもって訴えます。 アンケート調査が上手く進むことを願っています。
■9月15日(金)「ナン」
今日は仮放免状態にある方の通院同行でした。病院・支援団体・通訳の方にご尽力いただき受診することができました。ありがとうございました。彼女の体調が良い方向に進むことを願います。 帰りに近所のインドネパール料理屋。美味しかったです。前はナンをおかわりしてましたが今はお腹いっぱいです。
■9月16日(土)「イタリア首相、EUに対応要求 移民問題、もう『持続不能』」
「貧困」は世界的な構造的問題。 どうすればいいのかわからなくなりますが、目の前のすべきことを続けます。
「背景には、アフリカの貧困や治安悪化、自然災害、クーデターなどの政情不安があると指摘される」
■9月17日(日)「自助グループとは?」
安心安全に参加できる自助グループは大事な存在だと感じています。