体温計が買えない/妊娠9ヶ月でホームレスの妊婦/第66回 医療相談会(茨城・笠間)

2023年12月4日(月)~10日(日)の記録(https://twitter.com/yumananahori)です。

■12月4日(月)「生命線」
今日は入管に来ました。仮放免状態の方が保証料が必要だけども準備できず。20万円。返してもらう約束をして支援をしました。私にはこれ以上の保証金の支援は難しく感じます。しかし、仮放免状態の方にとっては文字通り生命線です。

出所:大澤優真撮影

■12月4日(月)「仮放免状態の人から風邪をひいたと聞いたら」
仮放免状態の方からWhatsAppで連絡。風邪をひいたので病院に行きたいという相談です。 まずは体温と症状を把握します。体温計を持っていないことが多いのでなければ送ります。その上で、市販薬でおさえられそうならそうします。医療費は高額、払えないからです。様子をみつつ通院の可能性も考えます。

■12月4日(月)「ドアを開けたら入国まもない難民申請者が」
今日、事務所のドアを開けたら入国まもない難民申請者の方がいました。ホテル代なくなり今日から路上生活とのこと。お互いに厳しい表情。とにかく家が必要です。
「『日本は人権を尊重する国と思ったのに…』難民審査待たされ野宿3カ月 行き場をなくした外国人が増えている」

「日本は人権を尊重する国と思ったのに…」難民審査待たされ野宿3カ月 行き場をなくした外国人が増えている:東京新聞 TOKYO Web
新型コロナウイルス禍の入国制限が緩和されて難民認定を申請する外国人が急増する中、申請中のアフリカ出身の外国人男性らが東京都内の公園で3...

■12月4日(月)「受け流したい気持ち」
仮放免の方が話したいということで、夜、行ってきました。「私はどうすればいいですか」と悲しみながら怒りながら話す彼。受け流したい気持ちは正直ありますが、今回は正面からお話をしました。2時間後、大変さは変わらないけど話してよかったかもしれません。

■12月4日(月)「体温計が買えない」
夜、仮放免状態にある難民の方のところに行きました。 だるさや喉の痛みなどの症状あり。お金なく体温計を買えないので持っていきました。諸々対応。明日、外来対応医療機関に電話。受診の調整をします。保険はありませんので全額自己負担です。このケースだと2万5000円くらいだろうとのことです。

出所:大澤優真撮影

■12月5日(火)「入国まもない難民認定申請中の妊婦がホームレス」
また入国まもない難民認定申請中の妊婦さんがホームレス状態という情報。

■12月5日(火)「第66回 医療相談会(茨城・笠間)のお知らせ」
茨城県笠間市で医療相談会を行います。必要な方にお伝えください。
日時:2023年12月10日(日)10:30~14:30
場所:カトリック友部教会イエズス・マリア聖心会修道院
運営費200万円のご寄付も募集しています。
「第66回 医療相談会(茨城・笠間)のお知らせ|北関東医療相談会」

第66回 医療相談会(茨城・笠間)のお知らせ | NPO法人北関東医療相談会
※定員に達しましたので締め切りました 第66回医療相談会を茨城県笠間市で行います。 ①医療相談会日時 :2023年12月10日(日)午前10時30分~午後2時30分場所 :カトリック友部教会イエズス・マリア聖心会修道院    (笠間市大田町

■12月6日(水)「妊娠9か月でホームレスの妊婦」
支援者の方から電話。入国まもない妊婦さん難民認定申請中。妊娠9ヶ月。お腹が痛い。公的福祉サービスは受けられない。日本に来てから住まいなく知人宅を転々。今すぐに対応しないと大変なことになってしまう。現地に向かっています。複数の支援者の方にご協力をいただいています。大変です。
日本語できないお金ない(RHQの保護費はすぐには出ないと担当者の方からお話があったそうです)。出産諸経費も負担できない家もないいつ何が起きるかわからない。 赤ちゃんが無事に元気に生まれることを願います。

■12月6日(水)「入国まもない難民申請者の妊婦が増えている」
入国まもない難民申請者の妊婦さんが増えている。
過去に関わった妊婦さん。村の男が殺され母子だけで逃げてきました。その後、夫は亡くなりました。来日後、妊婦さんと小さいお子さんは寒い外で路上生活。その後、支援団体で保護。寄付金などで出産。大変な環境ですがスクスク育っているとのこと。
今日、出会った来日まもない難民認定申請中のご夫妻。妊娠9ヶ月。夫が複数の病院にお願いしたが、お金がないため断られ続けた。知人宅を転々とする生活。妻は泣き続ける。 赤ちゃんの命を保障するくらいの度量がこの日本にあってもいいのではないでしょうか。誰でも安心安全に産める制度を求めます

■12月7日(木)「体調にお気をつけて」
複数の仮放免状態にある方から「体調が悪い」とか「子どもと一緒にインフルエンザにかかりました」と連絡が来ています。寒くなってきました。皆さんの医療費が心配ですが、まずは自分の体調に気を付けたいと思います。

■12月7日(木)「多種多様なことに出くわす困窮者支援の現場」
最近、妊婦さんの支援をすることが増えてきたので、妊娠出産育児に関することを学ばなければと感じています。 困窮者支援をしていると貧困という共通項のもとに多種多様なことに出くわすので、様々勉強が必要ですし、勉強ができる現場です。

■12月8日(金)「“ホームレス状態”の難民・仮放免者たち」
ジャーナリスト構二葵さん・ジャーナリスト堀潤さんの「#WeareallHumanbeings」でお話させていただくことになりました。 「ホームレス状態の難民・仮放免者たち」についてです。お伝えしたいことが山のようにあります。 12月11日(月)20時からです。よろしければご覧ください。

■12月8日(金)「『支給額は1日1000円』は、まるで嫌がらせ!生活保護は罰なのか? 憲法・生活保護法を無視した運用を重ねる群馬県桐生市の深い闇」
「生活に困窮することは罪である」という意識が満ち満ちているように感じます。罪ではないはずです。是正されることを願います。

【独自】「支給額は1日1000円」は、まるで嫌がらせ!生活保護は罰なのか? 憲法・生活保護法を無視した運用を重ねる群馬県桐生市の深い闇 | 週刊女性PRIME
生活保護を受けることは罰なのだろうかーー。群馬県桐生市に住む50代の男性は生活保護の決定通知書を受け取るも、福祉事務所が渡したのは、わずか2000円だけだった。一体、何が起きたのだろうか。生活困窮者の支援活動を行う『つくろい東京ファンド』の小林美穂子氏が、その全容を語る。

■12月8日(金)「非正規滞在者の生活保障」
移住連のオンライン連続入門講座でお話します。「非正規滞在者の生活保障」です。 難民や仮放免者が「生きていけない」現状、その支援と限界、でもなんとかしないといけない。では何ができるのか。お伝えできればと考えています。 よろしければご参加ください。

■12月8日(金)「ホームレスになる寸前」
仮放免状態の方から家賃が払えないという相談、病院に行きたいが交通費すらないというそうだが来ています。ホームレスになる寸前の方のところに向かっています。どうにかなることを願います。

■12月9日(土)「医療相談会の準備で茨城へ」
今日は明日の医療相談会の準備で茨城へ。明日は定員を大きく上回る人が来そうだと聞いて戦々恐々としています。 支援者の皆さんは文字通り身を粉にして準備しています。ある方は痛み止めの注射をうってやってきました。ご飯も医療も家賃もない仮放免状態の皆さんの生活が良くなることを願います。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■12月9日(土)「入国まもない難民申請者に関する相談」
今日も入国まもない難民申請者に関する相談。3件ありました。 明日は医療相談会で多くの仮放免状態の方が来る予定です。その後の通院調整などフォローアップも行います。お金が必要です。健康でいてほしいです。 「仮放免者とホームレス」に関する調査もまとまってきています。アクション起こします

■12月10日(日)「第66回 医療相談会(茨城・笠間)」
医療相談会、皆さまのご尽力をいただき無事に終えました。89人の受診者、残念ながらはみ出てしまった人も含めると100人を超えました。関係者の皆さま、大変ありがとうございました。感謝申し上げます。
私は、今日で住居を失いホームレスになる妊婦さんの相談など生活や家賃の相談を受けていました。文字どおり「生きていけない」状況です。 これから健診結果を踏まえて適切な医療機関に繋ぎ、同行・医療費支援を行います。重病の場合には在留資格取得のために法律家の方とともに入管に相談しにいく必要があります。いずれも時間とお金のかかる作業です。相談会の運営に200万円その後の医療費に数百万円かかりそうです。 本来は仮放免状態の方に就労を認めることで多くが解決する問題です。働きかけます。

出所:大澤優真撮影
第66回 医療相談会(茨城・笠間)のお知らせ | NPO法人北関東医療相談会
※定員に達しましたので締め切りました 第66回医療相談会を茨城県笠間市で行います。 ①医療相談会日時 :2023年12月10日(日)午前10時30分~午後2時30分場所 :カトリック友部教会イエズス・マリア聖心会修道院    (笠間市大田町
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