事実とその背景を見抜く/35年、やっと出た在留資格/事業縮小

2024年8月26日(月)~9月1日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
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今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計88件の相談を受けました。
食料関係×2/住居関係×34/医療関係×14/入管関係×3/教育関係×2/その他×33
8月は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計364件の相談を受けました。
食料関係×18/住居関係×105/医療関係×65/入管関係×37/教育関係×31/その他×108
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■8月29日(木)「事実とその背景を見抜く」
治安が悪いとか嘘をつく人がいるという事実があるのなら、それを事実と受け止める。この野郎と思うこともあるだろう。しかし、その背後にある構造的なこと、何が彼らをそうさせるのかを見抜く力を持ち、私は何を考えるべきで何をすべきかを支援の基盤にしたいという趣旨の話を支援者の方としました。

■8月29日(木)「中野夜回り」
月曜日はつくろい東京ファンドの中野夜回りでした。熱帯夜から脱しましたが暑い夜なのは変わらず。外で生活するのは私にはできないなと感じつつ、でも、それはいま外にいる方々にとっては、できるできないではなくて、せざるを得ない状況にある・そう思わざるを得ない状況にあるのかもしれないと感じました。

出所:大澤優真撮影

■8月29日(木)「35年、やっとで出た在留資格」
火曜日、私が保証人になっている仮放免の方に在留資格が出ました。支援していてこういうことは滅多にありません。心からホッとしました。本当によかった。
彼は少数民族のリーダー。本国でも日本でも本国の民主化のために尽力してきました。しかし、来日から約35年。難民として認められず仮放免の生活が続いていました。私が初めてあった時はご飯なく水しか飲めていない状況。身体はボロボロ。間もなく家を失う。保護はしましたが、仮放免の生活が続き、どんどん体調を悪化させていきました。 そして少し前に部屋で動けなくなり緊急搬送、入院。命は取り留めた。しかし100万円を超える医療費はどうする。
その最中に入管から手紙。どうにかして入管に行きビザを得ました。よかった。本当によかった。でも遅すぎたのではないでしょうか。35年で認めるのならもっと早く認めてほしかった。過ぎていった時間は誰にも戻せません。
彼は私や私たちのために、弾圧されている少数民族のために貢献したいとお話しています。沢山発信したいともお話していました。お世話になった病院の方々などへの感謝の言葉を何度も口にしていました。元気になったら本国料理のパーティーをします。まずは回復してほしい。心から願っています。
本人の病状が悪く私が代理で住民票の登録などしました。もらえた在留カード。ただのカード。紙っぺら1枚と表現してもいいかもしれません。でも、これがないと生きていけません。このカードは生きていてもいいか、死んでもしょうがないを決めるカードです。あれば人は話を聞いてくれますが、なければいない人になったり犯罪者とレッテルを貼られて呼ばれたりすることもあります。 大事なカードですが、このカードのために35年間苦しんできた彼のことを考えると、人の命や健康の線引きってなんなんだろう。それはルールとか法律という形で明確に決まっているように見せ掛けながら極めて恣意的なのではないだろうかと、頭の中がフワフワするようなとけるような気持ちでいます。
しかし、とにかく良かった。今度はケータイを作りに行きます。

出所:支援者撮影

■8月30日(金)「鍋会」
火曜日夜はつくろい東京ファンドの鍋会(食事会)。シェルターや地域の方15人くらいと夏祭り的メニューでした。お腹いっぱい。楽しかったです。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■8月30日(金)「事業縮小」
外国人支援団体の方から連絡。関連団体が財政的に困難で事業を縮小されるとのこと。その厳しさ、実感をもってよくわかります。踏ん張れるか、踏ん張りたいという気持ちでいます。

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