6月、改定入管法/浮いたお金を支援に回す/優勝

2024年4月1日(月)~14日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
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1日~7日は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計89件の相談を受けました。
食料相談×6/住居相談×26/医療相談×19/入管関係相談×8/日本語教育相談×9/その他×21

8日~14日は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計67件の相談を受けました。
食料相談×5/住居相談×15/医療相談×14/入管関係相談×5/日本語教育相談×8/その他×20
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■4月1日(月)「お花見」
今日はシェルターやアパートなどで暮らす皆さん23人と一緒にお花見。上は93で下は20歳。7ヵ国です。桜はそんなに咲いてなかったけど楽しかったです。子どもたちがアフリカの皆さんに「ハロー!」と照れながら呼び掛けていました。来年も皆さんでお花見できますように。
@tsukuroitokyo

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■4月2日(火)「6月、改定入管法」
6月までに改定入管法が施行され、3回以上の難民認定申請者は無理やり本国に退去強制できるようになります。仮放免状態の方々から「どうすればいいですか」と相談が来ています。昨日会った方はどこにも帰れないから自殺すると言っていました。前にも図った方です。命を奪う法律は本当になくしてほしい。

■4月3日(水)「『外国人と貧困』の現在」
『民医連医療』2024年4月号に第8回目の連載を寄稿しました。
「『外国人と貧困』の現在(1)」です。よろしければご覧ください。 今は、具体的ですぐ役立てられる困窮外国人支援方法の原稿を書いています。また「民医連医療」に掲載します。

民医連医療 2024年4月号 – 全日本民医連

■4月3日(水)「『幸運』な難民認定申請者とその後」
『POSSE』56号に第3回目の連載を寄稿しました。
「『幸運』な難民認定申請者とその後」です。 日本に逃れてきた難民認定申請者(大人・子ども・赤ちゃん・妊婦)がまともに生きていけるかどうかは「運次第」です。よろしければご覧ください。

■4月5日(金)「婚姻関係と紐づけられていることによる弊害」
ある外国籍の女性。彼女は夫からDVを受け殴られ続けていたところを逃げてきました。裁判中です。今も眠れないそうで精神科通院中です。友人知人、病院、支援者がサポートしています。加害者が何もしないことに憤りを感じています。
彼女は本国で看護師でした。日本では介護の資格も取得しています。しかし、彼女の在留資格は婚姻関係と紐付けられていたので、まもなく日本にいられなくなります。理不尽だなと感じます。 在留資格という命の次に大事だといっても過言ではないものが配偶者との関係に絶対的に紐付けられているということ。大きな問題がここにあります。今回は女性ですが、男性で離婚を契機に長年暮らしていた日本を去らなければならない人も見てきました。帰ることができれば良いですが、諸事情があり帰国できずに困難な状況に置かれる人もいました。
そしてこれは30年以上前からずっと言われてきたことでもあります。

■4月5日(金)「浮いたお金を支援に回す」
今日は県をまたいで病院を3件ハシゴ。開院時間に間に合ってよかった。仮放免状態の方の医療は相変わらずひどい状況です。そんな中で医療関係者の方や支援者の方がサポートをしてくれています。強く感謝申し上げます。同時に公的にできる・すべきことがあるのだとも感じています。
ご本人に会いに行き状況を確認。会うことはとても大事です。ただ、会いに行くには時間とお金もかかるので、ある程度安定してきたら、本人や医療機関の方にお任せして医療費だけ負担するような形をとる必要があります。そうすれば、浮いた交通費と時間を他の難民や仮放免の方に回すことができます

■4月6日(土)「『苦しめて本国へ帰るようにしているとしか思えません』…日本政府が『行くあてのない外国人』に行っている対応の『現実』」
インタビュー記事を掲載していただきました。インタビューの日にたまたま入国まもない難民の方と遭遇。現場のリアルな状況がわかります。

「苦しめて本国へ帰るようにしているとしか思えません」...日本政府が「行くあてのない外国人」に行っている対応の「現実」 (里中 高志) @gendai_biz
「一般社団法人つくろい東京ファンド」の大澤優真さんは、難民申請中や仮放免と言われる、在留資格がなく困窮する外国人の支援をしている。今日も大澤さんのもとに、成田空港に到着したばかりの外国人がやってきたが……。

■4月6日(土)「仕返しが怖くて」
今日は群馬前橋で外国人医療関係の支援者の皆さんとミーティングでした。関係者の皆さんのご尽力で少しずつ前に進んでいるように感じます。
桐生市や他の自治体の生活保護行政のことも聞きました。酷すぎて信じられないことばかり。でも事実。当事者の方は役所からの仕返しが怖くて声をあげられない。

出所:大澤優真撮影

■4月7日(日)「優勝」
今日は地域のとある選手権で私の知り合いのアフリカ出身の方が優勝しました。カッコよかったです。 決勝戦後は彼のもとに人だかりができていました。子どもたちからも「○○さんつよー!」と言われていました。子どもたちは分け隔てないですね。未来を感じます。英語でコミュニケーションする子も。

■4月9日(火)「相談地域・機関の広域化」
最近は相談地域が広域化しています。 私は関東で支援をしていますが、宮城から相談があったり、大阪から、長崎から相談が来ています。ご本人だったり支援者や支援団体、公的機関からの依頼です。会えないまま支援することは双方ともに危ないので厳しいのですが、家を失うという相談だったりします。

■4月10日(水)「入園式・入学式」
支援している外国籍のいくつかのご家族から写真が届きました。入園式や入学式でポーズを決めているお子さん。緊張していたり笑顔だったり。
私は生存のレベルの支援しかしていませんし、感謝されるための支援をしないように努めているのですが、でもお子さんが笑顔でいられて良かったなと感じています。

■4月13日(土)「東京入管イタリア人男性死亡事件」
今日はこちらでお話させていただきました。 ルカさんと面識はなかったのですが関わってきた人が自殺で亡くなることについてお話しました。心に残るものは消えませんが私は「支援者」なので私に今できることは支援だと感じています。ルカさんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

出所:主催者提供資料
東京入管イタリア人男性死亡事件
2022年11月18日、イタリア人男性ルカさんが東京出入国在留管理局にて自死しました。彼の死を悼み、二度とこのような痛ましい事件を繰り返させないために。
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