急病の1歳児/増える公的機関からの相談/ホームレスの自立支援等に関する東京都実施計画

2024年2月26日(月)~3月3日(日)の記録(https://twitter.com/yumananahori)です。
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今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計92件の相談を受けました。
食料相談×7/住居相談×27/医療相談×24/入管関係相談×9/日本語教育相談×6/その他×19

2月(1月29日~3月3日)は398件の相談でした。
食料×37/住居×110/医療×87/入管関係×40/日本語教育×19/その他×85、不明×20
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■2月26日(月)「アンブレラ基金」
今日はネットカフェで高熱になり動けず、かつ、お金がなくなり出ていかなければならない方をホテルで保護しました。インフルエンザでした。
クラウドファンディングにある「アンブレラ基金」がなければ、高熱で歩くのもままならないままこの寒空を路上生活をせざるを得ない状況でした。ご寄付くださったか皆様、大変ありがとうございます。 引き続き支援を継続していきます。よろしければご協力をよろしくお願いいたします。いただいたご寄付で直接具体的に人の命と健康が守られます。

誰一人、路上に置き去りにしない冬へ。国籍を越えて医療と宿泊を届けたい!
生活に困窮された方が増加し、多様化・複雑化する中で、アウトリーチ型の支援の重要性が高まっています。潜在化する層へ手を伸ばすため、私たちは「地域を越えて移動する医療チーム:ほしぞら医療班」を立ち上げます。また、年末年始を中心にすまいを失った方が続出することから、合わせて緊急宿泊支援を拡充します。

■2月26日(月)「中野夜回り」
今日はつくろい東京ファンドの夜回りでした。先週とはうってかわって強く寒い風が吹いていました。その寒さの中、路上で寝ている方もいらっしゃいました。

出所:大澤優真撮影

■2月27日(火)「赤ちゃんポスト」
「支援」に取り組むときに必要ですべきことが示されています。実践できるように頑張ります。

「経済的に苦しいのにまた産むなんて」…行政窓口での言葉に心が折れた。後絶たぬ新生児の殺人・遺棄事件「なぜ孤立出産に追い込まれるのか」…赤ちゃんポスト・蓮田健院長に聞いた | 鹿児島のニュース | 南日本新聞
 鹿児島をはじめ全国で新生児の殺人・遺棄事件が後を絶たない。子どもを匿名で託す赤ちゃんポストや内密出産に取り組む慈恵病院(熊本市)の蓮田健院長(57)は、こうした事件の裁判に証人出廷し、当事者を無償で支援する。孤立出産に追い込まれる女性の現状を聞いた。

■2月27日(火)「鍋会 ーいろんな鍋ー」
今日はつくろい東京ファンドの「鍋会」でした。つくろい創設まもなくから毎月1回(コロナ禍のぞく)開催しています。 今回は色んな鍋。醤油、味噌、雑炊、余った鶏皮で料理、トムヤムクンなど。水分多めでパンパンになりましたが楽しかったです。 来月は春っぽくちらし寿司かなという話になっています。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■2月28日(水)「急病の1歳児」
入国まもない難民の家族から連絡。1歳のお子さんが急病で病院に行きたいとのこと。英語しか話せないし、お金も持っていない。親族や知人もいない。銀行口座も持っていないからお金を送ることすらできない。 私が行くしかないのだけれども予定がパンパン。関係者に相談中です。困りました。

■2月28日(水)「仮放免者の2割が路上生活を経験」
今日も難民や仮放免の方々から家賃が払えないという相談。
滞納2ヶ月のお子さんのいる家族、滞納3ヶ月の大学院を出た男性、滞納5ヶ月の大学院を出た女性。その他にも日々何人も。 支援と法改正を。

<社説>仮放免者の住居 生存権支える施策こそ:東京新聞 TOKYO Web
日本の在留資格がなく入管施設に収容された外国人で、病気などの事情で一時的に拘束を解かれた仮放免者の2割が路上生活を経験していたことが分...

■2月29日(木)「悪猫カレンダー」
事務所に勝手に貼らせてもらっている悪猫カレンダー。3月。目付きと姿勢が良い感じです。

■2月29日(木)「1歳児の受診」
今日は急遽予定を変更してこちらに行きました。看護士、通訳、同行支援者の皆さんにご尽力いただき何とかなりました。お子さんは元気そうでホッとしました。 お父さんは何度も「ありがとう」とお話されていました。ご本人も言っていましたが支援者がいなかったら大変でした。

■2月29日(木)「キャンペーン」
ご協力してくださった皆様、大変ありがとうございました。 先日もネットカフェに暮らし高熱で立つこともままならない方を保護しました。いただいたご寄付は直接具体的に人の命と健康のためになります。強く感謝申し上げます。 目の前の支援と社会制度の改善を求めていきます

■3月1日(金)「増える公的機関からの相談」
最近、困窮者自立支援窓口など公的機関からの難民・仮放免状態にある人の相談が増えています。相談を受け付けず話を聞かない窓口がある(話をしたら「責任」が生まれるので話をしたくないということなのかもしれません)一方で、まずは相談を受けるという方がいらっしゃることに希望を感じています。
相談の内容は今すぐにでもホームレスになるなど深刻です。しかし、公的支援はほぼなく、民間にできることも少ない。すぐに詰んでしまいます。まずはこうした現実を多くの人と共有して、何ができるか、何が必要か、もうすればいいかを考え実践したいです。
機会があれば公的機関の皆様にもこの現実をお伝えする場を設けられればと感じております。難民・仮放免状態の方々と接する機会は増えてくるはずなので。

■3月1日(金)「ホームレスの自立支援等に関する東京都実施計画」
こちらアドバイスをいただきまして、中野区在勤という形で出すことにしました。意見が反映されることを願います。
「ホームレス状態にある難民・仮放免者」についてです。法律通りの対応が行われれば一定数のホームレス状態にある人たちが助かります。専門的な内容でややこしいのですが、以下内容です。
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・都区共同で運営する「自立支援センター」は生活困窮者自立支援制度における一時生活支援事業等に基づき実施されています(p.23)。
・生活困窮者自立支援制度はその対象者を国籍や在留資格の種類・有無で制限していません。
・そのため、一時生活支援事業(自立支援センター)も国籍や在留資格の種類・有無で制限することは法的にできません。
・しかし、実際には在留資格のない人などは窓口で対象外とされ利用できないという事例を聞きます。
・そこで、東京都は「計画」において、困窮者自立支援制度の趣旨に鑑み、自立支援センターの対象者を国籍や在留資格の種類・有無にかかわらないことを明記してください。
・支援団体の調査では、5人に1人の仮放免者が路上生活の経験を有していることが明らかになっています。
・さらに、世界情勢の動きと連動するように日本にも逃げてくる難民が増加する中で路上生活を強いられる人(子供含む)が増加していることが明らかになっています。
・これら難民や仮放免者を自立支援システムで保護することは「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」の趣旨に鑑みても問題はありませんし、むしろ法の趣旨に鑑みれば積極的に保護すべき対象でもあります。
・国籍を問わないホームレス保護政策の実施を要望いたします。
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ホームレスの自立支援等に関する東京都実施計画(第5次)策定会議 東京都福祉局

■3月3日(日)「友人から出ていってほしいと言われて」
今朝仮放免の方から、友人名義の家で暮らしていたのだけれども友人から出ていってほしいと言われている。「どこに行って住んでいるのか分かりません。 とても心配です。私を助けてください」と連絡がありました。同様に、今朝、別の仮放免の方から連絡がありました。5ヶ月家賃滞納しているとのこと。厳しい。仮放免状態にある人は常に不安定な住環境にあります。家賃のこと、契約のこと

■3月3日(日)「りんりんフェス」
今日は台東区の玉姫公園にて「りんりんフェス」でした。関係者の皆様大変ありがとうございました。 私はスリランカの方と一緒に「スリランカスパイスミルクティー」を出しました。50杯くらいかなと考えていたのですが192杯で驚いています。 知り合いの難民の方も何人も来てくれました。楽しい日でした。

出所:りんりんフェス提供資料
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
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