誠実であることが結果として治療や支援につながる/ネットカフェで高熱/単なるお題目にしない努力

2024年2月19日(月)~25日(日)の記録(https://twitter.com/yumananahori)です。
ーーーーーーーーーー
今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計87件の相談を受けました。
食料相談×12/住居相談×25/医療相談×25/入管関係相談×9/日本語教育相談×3/その他×13
ーーーーーーーーーー

■2月20日(火)「暑い食料支援」
今日はつくろい東京ファンドで難民・仮放免の方々への食料発送の日でした。食品をご寄付してくださっている方、野菜をご寄付してくださっている農家の方、皆様のお陰でなんとか53世帯に送ることができました。大変ありがとうございました。
明日の食べ物の心配をしないで済むようになることを願います。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■2月20日(火)「誠実であることが結果として治療や支援につながる」
今日は日頃からお世話になっているある医療機関の集まりに参加させていただきました。テーマは「難民・仮放免・超過滞在の方の支援」。いつもお世話になっている医療ソーシャルワーカーの方が話してくださいました。
この問題には希望のなさを感じることが多いのですが「傷付いてきた相手に対して誠実であることが結果として治療や支援につながる」というお話にとても勇気づけられました。私にもできることがあるのだと気持ちが軽くなりました。あと「関係者に相談をよくして『わらしべ長者』になること」。「厳しい対応が必要になることもある」が、誠実であることが大事。
私にはできていないことが多く反省です。今日から頑張ります。とても良い集まりでした。

■2月21日(水)「栄養失調」
昨日、53世帯の難民や仮放免の皆さんに食料を送り、多くの方から感謝のご連絡をいただいています。ご連絡をありがとうございます。食べ物がなくて医療機関から「栄養失調」と言われている方もいます。お米がほしいと話していました。必要とされているので頑張って続けたいです。

出所:食糧支援を受けている方からの提供
出所:食糧支援を受けている方からの提供

■2月21日(水)「大原社会問題研究所 公開講演会」
今日はこちらで研究者の皆様に日本に「生きていけない」人がいることをお話しました。大変ありがとうございました。この人たちの存在を知っていただければ幸いです。 お世話になっていた先生方にお会いできたこと、参加者の方とお話しできたこと、よかったです。

出所:大原社会問題研究所ウェブサイトより転載

■2月21日(水)「数百円を持てない人がいる」
在留資格のある人。在留資格(ビザ)の更新のために入管に行く必要があります。交通費と4000円が必要ですが持っておらず困っているとのことです。「ご迷惑をおかけして申し訳ありません…本当にごめんなさい」お金を借りられませんか?とご相談がありました。数百円を持てない人がいます。そして、もしお金がなく在留資格の更新ができなかったら日本に暮らす足場を失くすことになります。

■2月22日(木)「社会問題としての富」
昨日はある経済学者の方が「資産運用で何もしないでも巨額の金が入る過度な金持ちが日本でも増えている。これは社会問題でアクションを起こさなければいけない」とお話されていました。世界的にもそうですし、ある富豪がより多くの課税を自身に課すべきだとすら言っていました。日本でも話題になりそうです。

■2月22日(木)「家族は軍の犠牲に…ミャンマー人女性『希望届けられた』難民認定に涙」
難民認定されたこと、とても良かったです。私のサポートするミャンマーの少数民族の方は未だに仮放免で日本政府から「帰れ」と言われ続けています。職員の方も無意味だと思ってるのではないでしょうか。

家族は軍の犠牲に…ミャンマー人女性「希望届けられた」難民認定に涙:朝日新聞デジタル
 愛知県内で働くミャンマー人女性が22日、名古屋出入国在留管理局で難民認定を受けた。国軍のクーデター後に地元の村が焼かれ、母と弟は殺されたという。「未来がないと思っているミャンマーの若者たちに、希望を…

■2月23日(金)「ネットカフェで高熱」
今夜はネットカフェに滞在する方のところに行きました。立てないほどの高熱、薬と食べ物を持参しました。ネットカフェ代が尽きそうとのこと。まずは熱が下がりご快復されることを願います。
一度福祉に相談に行っている方。生活保護は複数人部屋の施設しかないという説明を受けご苦労されています。

出所:大澤優真撮影

■2月24日(土)「単なるお題目にしない努力」
高熱や咳などの風邪症状の相談が増加しています。私のところには無保険の方からのご相談がほとんどで、この人たちはまず病院には行けません。無保険だと1万円以上、場合によったら数万円かかることが多いです。この状況を放置することは本人が苦しいのはもちろんのこと、公衆衛生的にも問題です。
そもそも無保険の人がいるということが知られていない、無保険であることが本人の責任と言われがちのように感じます。背景には貧困や制度の不備があります。 SDGsには「すべての人に健康と福祉を」とあります。素晴らしい目標です。単なるお題目にしない努力が必要。実践します。

■2月25日(日)「『中野区健康福祉総合推進計画(案)』に係るパブリック・コメント手続を実施します」
パブリックコメントを提出しました。
42頁の外国人住民について、UNHCRとパートナーシップを結んでいる中野区なので、難民保護と理解の促進について明記してほしい旨お送りしました。

「中野区健康福祉総合推進計画(案)」に係るパブリック・コメント手続の実施結果

■2月25日(日)「時間とお金の壁」
日曜夜、複数の方から医療のSOS。今まさに辛い思いをしていて、かつ保険証がありません。もう医療機関はやっていないので明日の朝に対応です。ただ、困っている方は関東に散らばっているのでなかなか厳しい状況です。 共に支援してくださる人を増やさねばですが、時間とお金の壁が出てきます。

タイトルとURLをコピーしました