「諦めた」難民/領事館から電話/公的団体と「嘘」

2022年12月5日(月)~11日(日)のTwitterの記録です。

■12月5日(月)「仮放免のご家族」
今朝は仮放免のご家族のもとへ行きました。お母さん、泣いていました。子どもたちのこと、病院に行けないこと、入管収容中から続く癒えない心の傷、急に行われるかもしれない再収容・退去強制への強い恐怖。眠れないそうです。「わーっ」と叫びたくなるそうです。 私にできることを探して行動します

■12月6日(火)「『諦めた』難民」
今晩はホームレス状態の難民で仮放免の方のところに行きました。
1ヶ月以上、路上生活をしていたそうです。支援者の方のご協力もありホテルに泊まることができました。よかったです。しかし、ホテルは高い。いつまで泊まれるのかわかりません。行き先もありません。どうなってしまうのか。
この方は難民申請をし、その間、どんどん困窮化していきました。家賃や水光熱費を払えなくなりました。友人に助けを求めたそうですが、助けは得られませんでした。役所にも行ったそうですがダメだったようです。他に助けてくれる人は誰もいませんでした。「頭が真っ黒」になったこの方は、もうダメだと思い「諦めた」そうです。命を絶ちました。しかし、緊急搬送されて生き延びました。今も生々しい傷痕があります。
私は「必要なものことはありますか?」と聞きました。この方は「ホテルに入って元気になった。大丈夫。ありがとうございます」と言っていました。この方には家がありません。病院に行く必要がありますが、保険もなくお金もありません。これが日本の難民の「現実」です。とにかく、まずは「生き延びる」ために住まいが必要です。どうにかなるんでしょうか。どうにかしなければいけません。

■12月7日(水)「ホームレス化する難民・仮放免者」
昨日は支援者の方から、「難民の母子家庭が今いる家を出ないと行けない。行き場所はないですか?」と連絡がありました。現状、ありません。どうなるんでしょうか。
今朝は、路上生活中の外国籍の方のところに行きました。生活保護は利用できません。この方は「国には帰れない」と言っていました。本当にそういう状況の国です。食べ物と防寒着、寝袋をお渡ししました。喜んでいらっしゃいました。これしかできず歯がゆいです。心配です。
「ホームレス化する難民・仮放免者」が相次いでいます。命や健康の危機にあります。この「現実」を多くの方に知って欲しいもう待てません

■12月7日(水)「りんじんハウス」
開始まもなくですが、多くの方にご協力いただいています。ありがとうございます。コメントもひとつひとつ拝見しています。多くの方が「隣人」のしんどい状況に心を寄せてくださり勇気づけられています。ありがとうございます。
月曜は路上生活状態から保護した方とお話。火曜はホームレス化の危機にある母子家庭の相談。水曜は路上生活中の方とお話。「ホームレス化する難民・仮放免者」が止まりません

出所:「りんじんハウス」クラウドファンディングHP(https://congrant.com/project/umbrellafund/5794)より転載
https://congrant.com/project/umbrellafund/5794

■12月8日(木)「いつまで続けられるのか」
今日は仮放免状態の方の通院同行でした。原因がわからず、もどかしい状況が続いています。早く良くなることを願うばかりです。医療費については病院が負担してくださっています。感謝しかありません。ありがとうございます。その間にも別の仮放免の方から医療の相談。いつまで私たちは続けられるのか。

■12月8日(木)「働くこと」
仮放免状態にある人が「人として生きていく」ために必要な「働くこと」を可能にするためにはどうすればいいのか。ずっとこれを考えています。

■12月8日(木)「安いニッポン! 賃金はどうすればあがるのか?」
この視点はなかったです。 勉強になりました。可能性も見えました。
日本は「生産性は、そこそこ上がっているのに、賃金は横ばいのままで、全く反応していません」

安いニッポン! 賃金はどうすればあがるのか?
世界の常識が通じないニッポン。賃金が30年間横ばいで生産性上がっても賃金上がらず、第三者委で賃上げの目安を作って世間体圧力に訴える案も登場! #nhk_kaisetsu

■12月9日(金)「領事館から電話」
南米の領事館の方から電話がありました。「日本でホームレス状態になりどこにも行けなくなった人の保護はできますか?」とのことでした。領事館が保護してくれれば良いと思いますが、保護してくれる領事館は私の知る範囲内ではありません。それは在外困窮邦人を保護しない日本政府もそうです。

12月9日(金)「公的・半公的団体と『嘘』」
困窮する日本人・外国人の支援をしていると公的・半公的団体の「嘘」に出くわします。
ある市役所に制度利用に関する事前問い合わせをしたところ「OKです」と言われたので、ほっとして当日よろしくお願いしますとお伝えすると「使えません。使えるなんて言っていません」と言われました。事前に何度も確認したので間違いはないのですが、ひっくり返されてしまいました。
ある医療機関もそうでした。事前に時間をかけて何度も確認しましたが、当日「聞いていない」とひっくり返されてしまいました。
こうした場合、言った言わないになってしまうので、どうしようもありません。私たちは簡単にあしらえる「どうでもいい人」とみなされているのでしょうか。多くの人にとって、公的・半公的団体が「嘘」をつくということは信じられないかもしれません。私もそう思っていました。でも、残念ながらそういうことがあります。こうした事態に対して、録音するということが対策のひとつになると思います。でも、いちいち録音してられないし、関係性にヒビが入る可能性があるのでそんなことはしたくないし、録音すると「録音はやめてください」と言われます。
多くの公的・半公的団体の方々は真面目に職務をこなされていると信じていますし、そういう方も多く知っていますが、正直、疑心暗鬼になってきてしまいます。私の中の「普通」が「普通」でなくなってきています。

■12月10日(土)「トリアージ」
ある仮放免の方から「腰が痛くてリハビリに行きたい」と相談がありました。辛かったのですが断りました。支援にも限界があり、トリアージせざるを得ません。申し訳ありません。
ある仮放免の方からは「病院に行く交通費を出すのが困難です。優真さんのご厚意を頂ければ幸いです」と連絡。仮放免の方々は人にお願いしないと生活できない状況です。このことがその人の尊厳をどれだけ奪っているのか。尊厳の回復が絶対的に必要です。

■12月11日(日)「無私無欲の大家さん」
無私無欲の大家さんが住まいを提供してくださいました。多くの方がご寄付をしてくださっています。本当にありがとうございます。

https://congrant.com/project/umbrellafund/5794
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