2023年6月19日(月)~25日(日)のTwitterの記録です。
■6月19日(月)「思いがけず、いろんな国の料理」
今日は思いがけず、色んな国の料理をいただくことになりました。
お昼はアフリカの仮放免状態で難民の方がパスタとサラダを作ってくれました。美味しい。毎回そう思います。
その後、アジアの仮放免状態にある方がチャイを作ってくれました。自分で作れない味。嬉しいです。
夜はアフリカの仮放免状態の難民の方のパーティー。美味しかった。パーティーには他の難民の方、ご近所にお住まいの日本の方が来てくれました。少し離れたところでも難民の方が参加するパーティーがあったことを聞いています。REFUGEE WELCOMEが広がっているのでしょうか。地域から始まっています。
■6月19日(月)「マックに入ろうとしない」
今日はSOSの連絡のあった仮放免の方のところに行きました。彼の家の近くにカフェがあるかうかがったら「私はお金がないから入らないからわからないです」とのことでした。マックがあったので入ろうとしたところ彼は立ち止まりました。「嫌ですか?」とうかがったところ「恥ずかしい、私100円くらいしかないから公園でも…」とのことでした。コーヒー代出しますよとお伝えして、最終的にはマックになりました。
私から「何に困っていますか?」とうかがったところ、働けないこと、食べ物が足りないこと、家賃が払えないこと、医療費が払えないことなどのお話があり、彼は「恥ずかしい」「ごめんなさい」と言いながら涙していました。相談できる人もいなかったようです。辛かったのかもしれません。 2時間半ほどお話を聞きました。できないことばかりですが、できることを探して対応します。
幸いにも他の支援団体の方もご協力してくださいました。また、たまたま近くでお料理会があり、そこにお誘いしたら「ぜひ」とのことでした。その後、支援者の方から来ましたとご連絡いただきました。ありがとうございました。 彼は人の役に立ちたいと言っていました。良い方向に進むことを願っています。
■6月20日(火)「『難民となる』ということは社会的な構造的な問題」
今日は世界難民の日。残念ながら、世界でも日本でも難民は苦しめ続けられ、その数は増えています。「難民となる」ということは社会的な構造的な問題です。
■6月21日(水)「明日の食べ物を心配することがなくなるのが理想」
今日はつくろい東京ファンドから仮放免や難民の方に食べ物(米や野菜など)を送りました。ご寄付くださった皆さま、大変ありがとうございました。また、作業は地域で暮らしている仮放免状態の難民の方、ボランティアの方などでやっていただきました。いつも本当に助かります。ありがとうございます。他の支援団体の方からいただいた商品券を難民や仮放免のご家族に送ることもできました。こちらも本当にありがとうございます。多くの方に支えられてなんとか食糧支援を継続できています。明日の食べ物を心配することがなくなるのが理想です。
その後、難民の方が今日中に家賃を払えないと出ていかなければならないとのことだったので相談。頭が痛いです。
その間に、仮放免状態の難民のお母さんからLINE。神経系(?)の病気で病院に行ったとのこと。つらそうです。3万5000円かかっていました。どうしましょう。大変です。頭が痛いです。
その後、仮放免状態にある難民の方のところへ行き、難民認定申請などのお話。何度もお話していますが、独力で申請書類を準備するのはほぼ不可能です。サポート体制が不可欠です。これだと結果として申請から排除されていると評価されてもおかしくはありません。
■6月22日(木)「困窮外国人の生活保護を拒否 愛知・安城『ホームレス状態だ』」
群馬の○市でも、東京の○区と○区でも同じようなことが起きています。厚労省はそんなことはしてはダメと事務連絡を出しています。しかし、外国人は不服申立ができないので法的には泣き寝入りせざるを得ません。
■6月22日(木)「生活保護拒否で市長謝罪 愛知・安城、不適切対応」
生活保護を適用すれば済む話なのに(厚労省もそうすべきとしている)、虚偽の説明をし、子どもを引き離すとし、国に帰れという。市長が謝罪するほどの事件です。再発防止をしていただきたいです。
■6月22日(木)「国と国の狭間に置かれる人」
2023年6月20日の朝日新聞に外国人と生活保護について取材を受けました。ぜひお読みください。
「国と国の狭間に置かれる人」がいます。「国」というシステムをとる以上は、狭間に置かれどこからも保護を得られない人が必然的に出ます。そのような事実を踏まえた対応が急務です。「帰れ」という正論めいたことを本人にぶつけるだけでは、そこに意味は出てきません。本人と相談するなかで帰国して命・健康・生活が保障される可能性が見つかるのであれば、本人の同意の上で命・健康・生活を守るための丁寧な帰国支援を行うことも選択肢のひとつ。様々な事情から帰国が困難であれば日本国内で命・健康・生活を守り抜くことが求められます。いずれにしても、目の前に命・健康・生活を損なう人がいれば、まずはその命・健康・生活を守るためにはどうすればいいのかということを考えたいです。
困窮する人を追い返して目の前からいなくなっても、困窮する人の存在はなくなりません。困窮し続けているままです。
■6月23日(金)「働くことは尊厳を守ること、『仮放免者』に就労を」
民医連新聞に寄稿しました。お伝えしたいことはタイトルの通りです。よろしければご覧ください。
■6月24日(土)「相次ぐ相談」
難民や仮放免、その他外国籍の方に関する医療、住居、教育、在留資格などの相談が連日相次いでいます。経済的にもマンパワー的にもあっぷあっぷの状況です。
■6月25日(日)「“親ロシア”広がるアフリカでいま何が?傭兵部隊ワグネルが暗躍?」
恥ずかしながら、私は昨年マリの難民の方と出会い、ワグネルのことを詳しく知りました。彼はワグネルとイスラム原理主義組織に直接具体的に命を狙われ、家族を失いました。 今はとにかく平和になることを願うしかありません。難民になる人がこれ以上出ないことを願います。
■6月25日(日)「知ってもらう」
木曜日は大学の「公的扶助論」の講義に呼んでいただき、在留資格のない人たちの貧困についてお話をしました。大変ありがとうございました。 100人ほどの学生の皆さまに聞いていただき、多くの方から「知らなかった」と感想をいただきました。中には「実際に関わってみたい」という方も。
世論調査会社イプソスによる調査(https://www.ipsos.com/ja-jp/world-refugee-day-2023-japan)では日本に暮らす人は諸外国と比較して難民に関心がない、知らない人が多いということが示されています。 ある支援者の方は「SNSだけではなく対面で知ってもらう機会を増やしたい」とお話されていました。私もその一助になれれば幸いです。
■6月25日(日)「【改正入管法は何が問題か①】日本はなぜ難民に対して極端に冷淡なのか?」
中田敦彦さんのYouTubeで今国会で可決・成立した改定入管法について、何が問題なのか分かりやすく解説されています。 改めて、これは改悪であることは疑いようのないもので、廃止にされるべきものだと感じました。