殴られて折られた鼻はそのまま/「ガイジンだから」/日本社会で「自立」していく基盤を

2022年5月2日(月)~5月8日(日)のTwitterの記録です。

■5月2日(月)「殴られて折られた鼻はそのまま」
今日は仮放免の方の通院同行をしました。精神科です。この方は難民です。
入管で暴行を受けました。殴られて折られた鼻はそのままです。入管内で自殺未遂もしました。
「部屋にいると誰かに見張られている気がしてカーテンを閉める。ドアを開けて誰かいないか確認する。私おかしいね」「血圧も高くなった。原因不明の病気にもなった」「私がこうなったのは入管のせい。入管に入る前はこんなことなかった」
診察費はクリニックで持ってくれました。薬代は5000円。全額自己負担です。
入管が暴行をしたせいで「死にたい」という気持ちになっています。それにも関わらず、加害者である入管はなにもせず、負担は本人や医療機関、支援者に押し付けられています。
難民を難民として認めず、むしろ暴力によって精神疾患にさせる。人を人として扱ってほしい。

■5月2日(月)「特例貸付で自己破産や返済困難5000人」
社協の特例貸付で自己破産や返済困難が5000人いるという報道が出ました。
貸付を借りきっても生活保護を利用できず厳しい困窮状態に置かれる外国人がいます。生活保護適用など対応が必要です。

■5月3日(火)「ガイジンだから」
今日は日系南米人の方のお話を聞きました。
壮絶な差別と偏見。「本国にいたら○○人じゃないと言われ、日本に来たら日本人じゃないと言われた」 「外国人」という理由だけで日本人と比べて家賃が3万円高かったこともある。 彼は「ガイジンだから」「しょうがない」と何度も何度も言っていました。

■5月4日(水)「パタパタ」
92歳になる「長老」が鯉のぼりを飾ってくれました。毎年飾ってくれます。パタパタなびいています。ありがたいです。
https://tsukuroi.tokyo/

出所:大澤撮影

■5月5日(木)「難民の方がホームレスになってしまいました」
仮放免の男性がアパートを追い出されてしまいホームレス状態になってしまいました。3万円の家賃が払えません。彼はアフリカ出身の難民です。支援者でなんとか工面して路上生活は防げました。ただ、その後のことは何も決まっていません。 仮放免者は本当に「生きていけない」状況です。

■5月5日(木)「働くことと尊厳」
先日、仮放免の方のアパート入居を手伝いました。家賃は支援団体が払っています。
大家さん「仕事は何をなさってるの?」
彼「…」
私「今はしてないんです」
大家さん「これから探すのね」
彼「…」
彼は難民です。働ける人です。仮放免という状況に置かれて働けないだけです。
働くことが許されないということは、生活の糧を失うことと同時に、人としての尊厳も失うことに繋がります。入管はただちに働くことを認めるべきです。そもそも働くことは「悪いこと」ではないはずです。

■5月5日(木)「積み重なる差別と貧困 ー在日朝鮮人と生活保護ー」
読みました。
在日朝鮮人が差別を受け、生活に困窮していく過程。国(厚生省)による生活保護引き締め政策によって生存さえ許されない状況に追い詰められていく過程。そして、その傷痕は現在でも残っていること。
歴史を学ぶ意義をこの本から感じました。
https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-60364-8.html

出所:大澤撮影

■5月6日(金)「日本社会で『自立』していく基盤を」
今日は困窮する外国籍女性から相談を受けました。「生活保護を受けたいけど在留資格を更新してもらえなくなるかもしれないから受けられない」とのこと。実質的に保護を受けられない現状があります。 入管の胸三寸で「生死」が決まる状況は是正されるべきです。
すでに日本社会で生活し、家庭を持ち、働いている人です。彼女の生活を支え、日本社会で「自立」していく基盤を整備する方策が求められます。かつ、それが現実的だと思います。すでに日本は移民社会です。「困窮したら帰って」という理屈には限界があります。
https://www.moj.go.jp/isa/publications/materials/nyuukokukanri07_00058.html

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