医療相談会で出会う人たち/赤ちゃんの保険止めないで/私たち忙しくなって楽しいです

2024年1月29日(月)~2月4日(日)の記録(https://twitter.com/yumananahori)です。
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今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計78件の相談を受けました。
食料相談×7/住居相談×23/医療相談×21/入管関係相談×6/日本語教育相談×2/その他×19
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■1月29日(月)「生活保護と外国人」
『大原社会問題研究所雑誌』2024年2月号で、岩永理恵・日本女子大学教授が拙著『生活保護と外国人』の書評を書いてくださいました。ありがたいです。私に見えていなかった今後の課題がよくわかりました。 しばらくしたらウェブサイトから見られるようになると思います。是非。

出所:『大原社会問題研究所雑誌』より転載
大原社会問題研究所雑誌 詳細ページ |


■1月29日(月)「医療相談会で出会う人たち」
昨日の医療相談会では、入国まもない妊婦さんのカップルが2組。難民認定申請中です。しっかりと病院に行けていないと話していました。うち1組は家賃が払えずホームレス化の危機にあるとのことでした。
高血圧の人。腎臓に問題のある人。体の痛みに苦しんでいる人。鬱症状で苦しんでいる人なども。家賃が払えなくて困っているという相談も複数受けました。知人がホームレスだから助けてほしいという相談も。生活費がないから少しでいいから恵んでくださいという訴えもありました。
私がサポートしている仮放免のご家族。日本生まれのお子さんがいて入管に在留資格を出してほしいと嘆願書を書いたそうです。署名に協力してほしいとのことでご協力しました。

出所:大澤優真撮影

別の仮放免の方。政治的な問題で妻子を残して日本に逃げてきました。妻子もやはり苦労しているようで、息子は鬱症状が悪化し自傷行為があるようです。妻は心臓の痛みがあり医療機関に行きたいけれどもお金がなくて行けないとのことでした。彼は「大澤さん、私ほんと心配で心配で。私働けないでしょ。だからお金送れない。どうしたらいい…」と話していました。私にもどうすることもできず、なんと声をかければよいかわかりませんでした。この方は再来月には住居を失います。家もどうすればいいのかと頭が痛いです。
でも、苦労は絶えませんが、命と生活を救える場所に携われているのは私自身にとっても良いことだなと感じています。

■1月29日(月)「注目の団体 仮放免外国人の生活支援 社団法人 つくろい東京ファンド」
「難民申請の結果が出るまで数年かかることもあり、その間就労できなければ到底生活できない」
「私たちのアンケート調査では回答者の5人に1人が路上生活を経験していた」

ともに・共生社会へ:注目の団体 仮放免外国人の生活支援 社団法人 つくろい東京ファンド | 毎日新聞
 <未来をつくるSDGs>  困窮者を支援する東京都の一般社団法人「つくろい東京ファンド」は、難民申請中などにより「仮放免」となっている外国人を対象に、住居の提供や食料を届けるなどの支援を行っている。仮放免者は出入国管理法で就労が禁止されており、支援を担当するスタッフの大澤優真さん(31)は「支援が

■1月29日(月)「移民・難民と人権」
今日はこちらでした。私からは急増する「難民・仮放免者のホームレス化」について少しお話しました。 「なぜ人権が守られないのですか?」という質問に渡邉弁護士が「差別を放置しているから」と返答がありました。
今、群馬県で大変なことが行われています。在日朝鮮人への差別と今の「外国人」差別は根っこは同じ。差別を放置していたら差別が進んでいく。自分自身は反差別で行動できているのか。自戒を込めて。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■1月29日(月)「仮放免者の医療事情は経済事情」
今日は難民・仮放免状態の方について、住居相談×4件、医療相談×6件、日本語教育相談×1件、入管関係相談×2件、その他生活相談×3件の合計16件でした。 北関東医療相談会の長澤さんが「仮放免者の医療事情は経済事情」とお話されていましたがまさにそうです。大変です。共有しなければと感じています。

■1月30日(火)「非正規滞在者の生活保障」
今日はこちらでお話をしました。123名の方にご参加いただいたとうかがいとても驚いています。皆さま大変ありがとうございました。 難民や仮放免を取り巻く厳しい状況が続きますが是非ご一緒に。支援者が増えると嬉しいです。

■1月31日(水)「あらゆるところでホームレス状態に」
支援者の方と話しました。昨日だけで6ヵ国ぐらいの人が地域バラバラでホームレス状態になっていて対応しているとのこと。大変です…。 何かしらの形で路上生活から脱することを可能にする公的枠組みが必要です。既存の制度を利用すれば十分可能だと感じています。

■1月31日(水)「生存の危機まで追い詰められ、ホームレス化する仮放免者」
2月1日発売、表紙がサヘルさんの『ビッグイシュー』にインタビュー記事を掲載していただきました。 「生存の危機まで追い詰められ、ホームレス化する仮放免者」です。よろしければご覧ください。
※1冊450円の雑誌を売ると半分以上の230円が販売者さんの収入となります。

出所:ビッグイシューウェブサイトより転載
THE BIG ISSUE JAPAN472号 | ビッグイシュー日本版

■1月31日(水)「助成金」
火曜日は、難民・仮放免・日本人の方について、住居相談×5件、医療相談×2件、日本語教育相談×1件、その他生活相談×2件、合計10件でした。
水曜日は、食料相談×1件、住居相談5件、医療相談×2件、その他生活相談×4件、合計11件でした。 助成金の申請書を書きました。通れば何人も救われます。願います。

■2月1日(木)「赤ちゃんの保険止めないで」
木曜日は、難民・仮放免状態の方について、食料相談×2件、住居相談×3件、医療相談×3件、その他生活相談×3件、合計11件でした。
難民申請中の一家の母から連絡がありました。赤ちゃんの国保料が払えず保険証が使えなくなったそうです。赤ちゃんは病気がち。明日家に行きます。赤ちゃんの保険止めないで。

■2月1日(木)「『命・健康を守るためにはどうすればいいか』という軸」
自分の行動や考えに迷うことばかりなのですが、その時は「命・健康を守るためにはどうすればいいか」という軸で見るようにしています。そうすると私も安心します。

■2月3日(土)「食料発送」
昨日は北関東医療相談会の食料発送の日でした。先月休んでしまったので、今月はお手伝いできてよかったです。ボランティアの皆さまの慣れた作業に脱帽しっぱなしです。 食料支援に大きなお金がかかっていますが、食べ物がないと人は生きていけないので、とても大事な取組だと感じています。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■2月3日(土)「バイバイと手を振る赤ちゃん」
金曜日は難民申請中のご家族のところに行きました。少し距離のあるところで歩いて往復1時間。でも、歩くのは好きでストレス解消です。むしろよかった。
このご家族には赤ちゃんがいます。国民健康保険に加入できていましたが、生活苦を理由に国保滞納、1月に止まってしまいました。病気がちな赤ちゃん。健全な発達に影響が出ます。お母さんも心配している様子でした。 滞納しない方がいいですが、しかし、病気がちな赤ちゃんがいるわけなので、ただ止めるというだけの対応で終わらせるとマズかったのではないかなと。相談に行きます。滞納は5万円。高額なお金なのですぐには払えません。諸々目処が立っていませんが、赤ちゃんの健康を願います。私の帰りがけ、赤ちゃんはバイバイと私に手を振っていました。

■2月3日(土)「困窮男性を福祉事務所が追い返す?録音された『死ぬしかない…』」
生活保護申請の際に、本人のためにも福祉事務所のためにも録音をした方がよいと指摘されています。
これは入管の密室でのインタビューでもそうだと思います。ある方に録音を聞かせてもらいましたが、職員の方が不適切なことを高圧的に本人に向かって言っていました。言った言わないを防ぐために録音できるならした方が良いと感じています。

《生活保護水際問題》録音テープに残された「死ぬしかない…」困窮男性を追いやる福祉事務所の違法行為 - ライブドアニュース
コロナ禍で職を失い、生活保護の申請のため福祉事務所を訪れた30代男性。相談係は虚偽の説明をしたり、男性に借金をするように提案してきたそう。男性が「死ぬしかない」と訴えても、保護の申請をさせてくれなかったという

■2月3日(土)「ミャンマー各地『沈黙のストライキ』で閑散、市民らが日中の外出控える…国軍は開店命令し圧力」
「クーデター以降に少なくとも約4500人が国軍に殺害され、約2万6000人が拘束」
サポートしているミャンマーの少数民族の方が未だに仮放免です。明らかに難民です。

ミャンマー各地「沈黙のストライキ」で閑散、市民らが日中の外出控える…国軍は開店命令し圧力
【読売新聞】 【バンコク=佐藤友紀】ミャンマーで国軍がクーデターによって全権を掌握してから、1日で3年となった。軍政による民主派勢力の弾圧が続いており、市民生活は困窮している。少数民族武装勢力と国軍の戦闘も続いている。 国軍は同日、

■2月3日(土)「私たち忙しくなって楽しいです」
北関東医療相談会で支援していた元仮放免のご家族から連絡があったとのこと。少し前に在留資格を得ました。
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皆様元気にしていますか。私たち忙しくなって楽しいです。今休憩です。みんなによろしく伝えてください。…アミゴスの口座番号教えてください。少しでもサポートしたいです。

■2月4日(日)「自転車」
今日は寄付者の方から自転車をいただきました。仮放免状態の方にお渡しします。ありがとうございます。 運搬は本国である競技で一番になったアスリートの難民の方がやってくださいました。ありがとうございました。彼は五輪選手の候補でしたが、政変に巻き込まれ日本に命からがら逃げてきました

■2月4日(日)「シェルターの修繕」
今日はシェルターの修繕。生活困窮者支援あるあるだと思いますが、管理人的仕事を担うことが多いです。私のまわりの支援者はそうです。 今日は切れた電気の交換。仮放免の方にも手伝ってもらいましたが、複雑で結局上手くいかず。それなりの期間この活動をしてきましたが、不器用さはあまりよくならず。

出所:大澤優真撮影

■2月4日(日)「報告」
金曜日は、難民・仮放免・日本国籍の方について、食料相談×1件、住居相談×2件、医療相談×5件、入管関係相談×2件、その他生活相談×5件、合計15件でした。
土曜日は、食料×1件、医療×2件、その他×1件、計4件でした。
日曜日は、食料×2件、住居×4件、医療×1件、入管関係×2件、その他×1件、計10件でした。

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