朝から相次ぐSOS/冷房なし、日除けにブルーシート/7%から33%へ

2023年7月24日(月)~30日(日)の記録(https://twitter.com/yumananahori)です。

■7月24日(月)「朝から相次ぐSOS」
月曜朝、支援者の方々からメッセージあり。ライフラインの一部が止まって家賃も払えない方。もうお一方も生活がとても大変とのこと。

■7月24日(月)「中野夜回り」
今日は中野夜回りでした。暑くて正直ヘロヘロでしたが、何人かの方にお会いできて良かったです。中野区の生活保護のポスターもみかけました。
https://tsukuroi.tokyo/

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■7月25日(火)「キャンセル」
月曜日は生活に困窮している外国籍の方に会いに行きました。在留資格はありますが、仕事が十分にできず、ご本人の体調もあり困窮しています。待ち合わせ場所で待っていましたが、現れず。電話したところ「ごめんなさい」とキャンセルになりました。
その後、待ち合わせ場所近くの公園に路上生活をしている方のところに行き、健康状況を確認しに行きました。とても暑いので心配ですが、定期的に見守りに行くことと差し入れする以外はできず。体の不調は訴えられていましたが、比較的大丈夫そうと感じました。私がそう思うようにしたのかもしれません。

■7月25日(火)「冷房なし、日除けにブルーシート」
支援者の方から相談があり、仮放免の方のご自宅へ。古い木造アパート、エアコンなくしんどい状況。日除けにブルーシートを沢山張っていますが、私は滝のように汗を流し、「やっぱり暑いですよね」とお話がありました。 エアコンなしだったり、光熱費を払えずに苦しんでいる方は珍しくありません
その後は仮放免の方の通院同行。精神科です。仮放免の更新期間が短くなり「収容とか強制送還あるの?」と頭がいっぱいになり、不眠や頭痛、不安感などの精神症状が強まっています。 そのような精神症状が出るのも無理はないのではないかなと思います。

■7月25日(火)「サラダ」
仮放免状態にある難民の方から料理をいただきました。中身を取り忘れましたが、とても美味しいサラダです。いただいてばかりで申し訳ないですが、幸せな気持ちになります。

出所:大澤優真撮影

■7月26日(水)「SDGs すべての人に健康と福祉を
難民・仮放免状態にある方々から医療の相談。皆さん、生きるために必要な就労が禁止され、社会保障からも排除されている。自費で医療機関にかかることは困難で皆さん辛いのに堪え忍んでいます。堪え切れないから相談をしている訳です。支援団体がいなければどうなってしまうのか
そして、その支援団体による支援も財政的にもマンパワー的にも限界です。目の前で苦しんでいる人がいるので全くやらないという選択肢はとれず、しかし、できることにも限りがあり、トリアージをしながらやる他ありません。
すべての人の命と健康が保障されるためにはどうすればいいか。SDGsにも「すべての人に健康と福祉を」とあります。大きな目標と今できることを考えます。政府にやってもらわないといけないこともあるでしょう。

■7月27日(木)「7%から33%へ」
「この1年間難民のために何も行動を起こしていない」と回答した人が日本は93.1%。この数値は29カ国中1位である(平均値は67.0%)」
→「7%から33%へ」地域での取組を模索します。イベント等で知るということもそのひとつかも。

Just a moment...

■7月27日(木)「外国人の訪問介護を検討 人材不足で制度見直し―厚労省会議」
まずは国籍で賃金差別をしないことが、その後に起こりうる諸問題のことを考えると、大事かと感じています。

外国人の訪問介護を検討 人材不足で制度見直し―厚労省会議:時事ドットコム
介護人材の不足が見込まれる中、外国人が従事できる業務範囲の拡大に向け、厚生労働省の有識者検討会が24日初会合を開き、議論に着手した。コミュニケーション面での懸念から認められていない自宅などへの訪問サービスについて、解禁するか検討。年内に制度見直しの方向性を示す。

■7月27日(木)「生活保護引き下げ『生存権の侵害』 受給者30人が国など提訴、来年1月15日判決 鹿児島地裁」
「同様の訴訟は全国29都道府県で起こされ、一審判決21件のうち原告側勝訴は11件」

生活保護引き下げ「生存権の侵害」 受給者30人が国など提訴、来年1月15日判決 鹿児島地裁 | 鹿児島のニュース | 南日本新聞
 生活保護基準引き下げで憲法が保障する生存権を侵害されたとして、鹿児島市、出水市の受給者30人が、両市の減額処分取り消しや国家賠償を求めた訴訟の口頭弁論が24日、鹿児島地裁(坂庭正将裁判長)であった。原告、被告側の双方が最終陳述し結審した。判決は来年1月15日。

■7月27日(木)「高学歴のウクライナ難民、欧州労働市場は好機生かせるか」
「まだチャンスは残っていると私は思っている。各国が今やるべきは、もう一段の労働市場の統合だ」
障壁は多くありますが、いかにして、この社会で共に暮らし、社会を創り上げていけるのかという包摂的な視点です。

焦点:高学歴のウクライナ難民、欧州労働市場は好機生かせるか
[ベルリン/ワルシャワ 21日 ロイター] - 欧州諸国には、戦火を逃れたウクライナ難民が数百万人も流入している。その多くは高学歴か、あるいは引く手あまたのスキルを備えているにもかかわらず、各国とも、労働力不足を埋める好機として生かしきれているとは言いがたい。

■7月27日(木)「『生きていく』こと、働くという人間的なこと」
仮放免状態にある難民の方から連絡。光熱費が払えずに困っているとのこと。 色んなことがありますが、まずは「生きていく」こと、その支援が必要です。そして、働くという人間的な営みの禁止をどのような形でも良いから解くべきです。未来への可能性を奪っています。

■7月28日(金)「難民認定申請に透明性を」
透明性を担保した難民認定申請が必要です。

難民審査、臨時班の参与員十数人に極端に集中 「突出」柳瀬氏以外も平均940件 常設班の18倍にも:東京新聞 TOKYO Web
出入国在留管理庁(入管庁)による難民認定を再審査する難民審査参与員制度で、審査件数の集中が批判された元NPO法人名誉会長の柳瀬房子氏以...
同性愛は終身刑…拷問の末に日本に逃げたのに、書類審査のみで「信ぴょう性ない」難民不認定 そして…:東京新聞 TOKYO Web
出入国在留管理庁(入管庁)による難民認定を再審査する難民審査参与員制度で、「臨時班」として動員された一部の参与員が、書類だけで大量に審...

■7月28日(金)「『やるしかない』『もうどうにでもなれ』」
仮放免状態にある難民の方から連絡あり。私が保証人をしている方です。様々疾患があり歩くのすら大変ですが、自身が難民である証拠書類を得るために、この暑いなか時間をかけて電車と歩きで出かけたそうです。「やるしかない」「もうどうにでもなれ」と思い頑張ったとのこと。月曜日も行かないといけません。
私はこの方が難民であることを確信していますし、在留資格が出ることを心から願っています。 手術が必要で自費だと500万円以上かかります。早くこの方の人生を自分の足で歩めるようにしてほしい

■7月29日(土)「正々堂々としている人」
支援活動をしていて正々堂々としている人と多く出会ってきました。正々堂々としているからこそ、摩擦が生まれ、辛さを感じる場面もありますが、それも含めて受け入れている人たちです。故中村哲さんは「裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる」と話していましたが、まさにその通りなのだと感じています。 私もそうありたいと思いますが、頭の中だけでどうにかなるものでもなく、経験と行動の積み重ねなのかなと感じています。幸いにも私の回りには真似したい人が多くいます。修行ですね。

■7月29日(土)「今できること」
今日は難民や仮放免状態にある人の現実についてお話する機会をいただきました。小規模な顔の近い会で、聞いてくださった皆さんは想像を超える現実に驚いていらっしゃいました。同時に実際に何かしたいということで動いてくださる方が何人もいらっしゃいました。気持ちを寄せてくださることが嬉しいです。
ある方からは「関心を持って調べ始めました。ただ、具体的に何をすればいいかわからないです」とお話をいただきました。その通りで、やっていただきたいことは沢山あるのですが、その調整が難しいという現状です。地域で難民や仮放免者支援をできる土壌をつくりたいです。
まずできるのは、
①イベントに参加すること。今日も沢山あるそうです。
②イベントを企画すること。「マイスモールランド」の上映会もいいかもしれません。
③周りの人に現実を知ってもらうこと。家族や知人にそれとなく「日本にもウクライナのような難民の人がいて大変なんだって」と言うだけでもいいかもしれません。
④支援団体に参加すること。活動という形でも寄付という形でもいいかもしれません。
これ以外にもあるかと思います。この問題を知る人が増えればできることも広がってくるはずです。無理はしないで、できる範囲内でできることをご一緒にしていただければ幸いです。

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