査読が返ってきた。

研究

※この記事は2019年7月30日に「はてなブログ」に掲載した記事を転載したものです。

研究者(のたまご)は研究報告をし、論文を書く。学会誌に投稿する。他の研究者に批判的にコメント(査読)をしてもらって修正する。それを何度か行い、上手く行けば論文掲載(アクセプト)、ダメだったら不掲載(リジェクト)になる。

初めての研究論文。僕はいま博士3年目。3年目で論文が雑誌に掲載されたことのないのは遅い気がする。
そんな僕だが数ヶ月まえにある学会誌に投稿した論文が査読を経て返ってきた。封筒で送られてきた。封筒をみた瞬間、血圧が急上昇した(気がする)。血管に疾患のある人だったら倒れてただろう。封筒にハサミを入れる。中身みたさで気がはやる。切った。中身を出す。結果。「大幅に修正が必要」。
あわよくば「エクセレント!」とか「このまま掲載!」みたいな結果を期待していたからややガックリ。しかしリジェクトされていなくて安心。体によくない。


論文に対するコメントがたくさん書いてある。査読者の方には時間のない中しっかり読んで批判していただいた。論文の質を高めるためにも、査読者の労力を無駄にしないためにも、このコメントに応答しなければいけない。しかし、書いてあることの意味がよくわからない。どうしたもんか…。

わからない理由は3つ。
①力量不足
 単純に。僕に文章を読み込み理解する能力が不足している。
②理解の相違
 僕が伝えたいことと、査読者の理解が異なっている可能性。これは僕の文章作成能力が不足していることが原因。それに伴い査読者がしっかり文章を読み込めていない。
③査読者のコメント不足
 「◯◯した方がよい」というコメントがあった。そうだなと思いつつも、その理由(~だから)が書かれていないからコメントが腑に落ちない。字数制限があって十分に書けないのかもしれない。

査読してもらった結果はその通りだなと思った。しかしその意味を上手く汲み取れない。とりあえず、僕が理解できた範囲内で丁寧に応答しようと思う。がんばるか。

初めてのことは何でも不安でドキドキ。慣れる日は来るのだろうか。

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