通常の2倍の医療費を請求され入院できなかった外国人

※2022年1月31日(月)~2月6日のTwitterの記録です。

■2月4日(金)「通常の2倍の医療費を請求され入院できなかった外国人」
政治的迫害から逃れてきたアフリカ出身の仮放免者。家族は全員エボラ出血熱で亡くなったそうです。
腹痛や息苦しさで、都内の国立病院に緊急搬送。心臓に血栓ができていました。医師からは「頭に血栓がいくと死ぬ。本来であれば入院が必要」とのこと。 しかし、この病院は「無保険外国人は通常の200%負担にしている。最低でも300万円はかかる」。
私から「入院費用は何とかして集めるが200%になると厳しい。通常の100%にしてほしい」とお伝えしました。病院「病院の決まりなのでそれは変えられない」。
どうにもならなかったので、別の病院を探し、多くの方の助けを得て隣県の病院で受け入れてもらえることになりました。入院費用など課題は残っていますが、ご本人、辛そうではあるものの笑顔も見えました。

最初の病院には外来受診費用として通常の2倍の医療費を払いました。医事課の方に、「今回は払うけれども、また別の仮放免者が来たときは通常の100%負担で診てほしい」と頼みました。医事課の方「それはできません」。 私から「日本人なら同じ状況でも100%負担なのに、日本に長く暮らしていて、お金がない無保険の外国人だけ200%を請求するのは差別ではないか」とお伝えしました。医事課の方は苦笑しながら首をかしげていました。「ご意見として承ります」とのこと。

なぜ、無保険の外国人が、無保険という理由だけで、200%の負担をしなければならないのか。私にはわかりません。100%ではダメな理由が見当たりません。今日、危うく一人の命が消えかけました。そのことに真摯に向き合わない人がいることに強い悲しみを感じます。

これに関する記事をいくつか掲載します。署名もお願いします。
#困窮する移民・難民に医療を

Just a moment...

https://mainichi.jp/articles/20211106/k00/00m/040/078000c

■2月5日(土)「国から扶養照会しなくても良いと言われているのに無理矢理扶養照会する杉並区」
杉並区。
ただでお金もらっているわけじゃないんだから」と保護受給者に言いはなち、国がやらなくて良いと言っている「扶養照会」を無理矢理行っている。 困窮して保護を受けたという理由だけで、その人の生活すべてを支配している。貧困は罪なのか。許されません。
「扶養照会」に関する記事は以下もご参照ください。

【実録】生活保護申請者の「扶養照会拒否の申出書」を受け取らず、照会を強行した杉並福祉事務所の冷酷 | 週刊女性PRIME
生活保護を利用することを親族に知られたい人なんているだろうか?昨年4月より、申請者が扶養照会を拒否することができるようになったが、今でも「扶養照会」を追い返しの手段に使う福祉事務所が存在する。申請者と福祉事務所職員らの生々しい肉声を再現し、生活保護申請のリアルに迫るーー
「申出書」の受け取りを拒否し扶養照会を強行した杉並区に抗議・申入れ。 | つくろい東京ファンド
昨年春、生活に困窮されている方が生活保護制度を利用する際の最大のハードルとなってきた「扶養照会」(福祉事務所が生活保護の申請者・利用者の親族に「援助が可能かどうか」と問い合わせること)の運用が改善され、ご本人が親族への照会を拒否したいとい
扶養照会のルールが変わっても、問題山積の生活保護制度。「これ以上絶望させないで!」 小林美穂子(つくろい東京ファンドメンバー)
長年、貧困問題や生活困窮者支援に尽力してきた「つくろい東京ファンド」の小林美穂子さんに、コロナ感染が広まって2度目の年末年始の状況や、生活保護制度活用の現状などについて寄稿していただいた。 「年越し大人食堂2022」の様子。撮影/山崎まどか あの事件の彼は…… 「人生を終わりにしたかった」  渋谷の焼肉店に立てこ...

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