2024年7月15日(月)~21日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
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今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計109件の相談を受けました。
食料相談×4/住居相談×17/医療相談×25/入管関係相談×7/教育関係相談×6/その他×50
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■7月17日(水)「外に出してあげるという良いことしてあげてる前提」
改めて病気を患うと仮放免するという仕組みは問題だと感じます。外に出てきても治療できるわけではなく、まともに生きていけません。
仮放免も監理措置も外に出してあげるという良いことしてあげてる前提で話が進んでいるように感じます。入管法第55条の37には「被収容者の健康及び入国者収容所等内の衛生を保持するため、社会一般の保健衛生及び医療の水準に照らし適切な保健衛生上及び医療上の措置を講ずる」と明記されています。病気になったら外に追い出すのではなくしっかり治療すべきです。仮放免後も一時的に収容が解かれているだけで拘束されていることには変わりないので、収容の責務を負っている入管局によって医療が保障されるべきです。
制限付きでも良いから仮放免者に就労許可を出すことも解決策のひとつになるの考えます。それは健康にも繋がります。就労を通じて被用者保険に加入できるようにする必要もあります。また、仮放免の際には住居地が特定され、それは入管も自治体も把握することになります。この仮放免許可証における住居地を住民票における住所とみなして、国民健康保険やその他の福祉サービスの適用対象とする必要があります。
これらは仮放免についてですが、監理措置決定者(退令・収令)でも同じことが言えます。実際に監理措置決定者のうち収令の人は働ける可能性があり、それを退令の人にも適用すべきです。
SDGsでも共有されていることですが、排除ありきの議論ではなく、すべての人の命や健康(生存権)を維持・保障するためにどうすればいいかという議論が必要です。その際に困難なこともあるかもしれませんが、その視座を忘れてはいけません。
■7月17日(水)「食料支援」
今日はつくろい東京ファンドの難民・仮放免の皆さんへの食料支援の日でした。ボランティア・サポーター・農家・八百屋の皆様にご尽力いただき今月も何とか送ることができました。大変ありがとうございました。 明日の食べ物を心配しないで済む社会を願います。
■7月17日(水)「困窮する外国人支援 実践マニュアル ―社会福祉・社会保障―」
『民医連医療』に連載を寄稿しました。タイトルは「困窮する外国人支援 実践マニュアル ―社会福祉・社会保障―」です。 前回は生活保護の使い方でした。今回は社会福祉・社会保障。次回は在留資格と帰国支援です。よろしければご覧ください。他に興味深い記事が多くあります。
■7月20日(土)「講演会のお知らせ」
来週土曜日は川崎市にうかがいお話します。事前予約が必要です。よろしければご参加ください。
■7月20日(土)「バーンアウトを防ぎたい」
朝起きたら、お金がなく病院に行けないという連絡が2人から来ていました。昨日は家賃が払えないという相談が4人から。お金の目処が立たないので待ってもらうほかありません。
夜に支援者の皆さんとオンラインでお話。解決できなくても大変だと言える・分かち合える環境に助けられています。支援者がバーンアウトしたという話を聞きます。福祉支援者の支援に関する文献はいくつか探して読んでいますが、探しきれてないだけかもですが菅見のかぎり文献があまりないです。英語は得意ではないのですが、翻訳アプリやChatGPTの力を借りて英語文献も読まないといけないのかもしれません。
いずれにしても、厳しい現場であることは避けられませんが、私も含めてバーンアウトする人をできるだけ防げないとより良い将来を創れなくなってしまいます。どうしたらいいもんか。課題です。他の現場でもそうかもしれません。
■7月21日(日)「難民・移民フェス」
昨日は #難民・移民フェス でした。つくろい東京ファンドは西アフリカの布小物でした。準備から当日のこと全てサポーターと移民難民の方がやってくださいました。ありがとうございました。 また、大変な準備をしてくださった主催の方々と会の運営をしてくださった皆様にも強く感謝いたします。このイベントに力を注いで寝るまも惜しんで準備・ご尽力してくださっていたサポーターの方が体調不良になってお休みでした。またどこかでやれればいいなと思います。私は何もせずブラブラさせてもらっていました。普段お世話になっている皆様とお会いお話しできて楽しかったです。難民・仮放免の方、楽しそうでした。
イベント前中後に仮放免の方から家賃払えない、病院に行けないと連絡ありました。参加していた方の中には難民認定申請中でビザはまだあるけど却下(日本は諸外国に比べて認定率が低い)になったらビザを失う人もいます。この日本では失う可能性はとても高いです。現実は厳しいですが、一時でも楽しい気持ちになってくれたのなら、そうした状況の人がいるということを多くの人と共有できたのなら、とても嬉しいです。機会をいただいてありがとうございました。