難民として逃れてきた方々と接していて思うのは/難民・移民フェス in 川崎

2023年4月10日(月)~16日(日)のTwitter(https://twitter.com/yumananahori)の記録です。

■4月11日(火)「食料支援の新規受け入れ停止」
北関東医療相談会(https://npo-amigos.org/)では困窮する難民や仮放免の方々に食料支援をしています。私は関東を支援で歩き回っていて、あまり食料支援作業に参加できていなかったのですが、ここ最近食料支援要請が急増していて、ついにお金とマンパワーの限界を迎えました。新規受付はできなくなってしまいました。申し訳ありません。お金とマンパワーに余力ができたら再開できるかもしれません。ご本人たちも支援団体もしんどい状況です。限界を迎えています

■4月13日(木)「『仮放免』に国連も懸念 外国人の過酷な処遇、難民認定数も極端に少なく」
「国連の『自由権規約委員会』は2022年秋『仮放免』の外国人について労働も生活保護受給も禁じていることに、日本語読みをローマ字表記して懸念を表明。日本に『収入の手段を与えるべきだ』と要請」

「仮放免」に国連も懸念 外国人の過酷な処遇、難民認定数も極端に少なく:東京新聞 TOKYO Web
<連載 この国で生まれ育って 「入管法改正」の陰で>解説 在留資格がない状態で日本で暮らす外国人に対し、働くことを禁じるなど生活を厳し...

■4月13日(木)「『檻のない監獄』を生きる中2女子『私たちに死んでほしいの・・・』 仮放免、生活保護もない子どもたち」
子どもに「私たちに死んでほしいのでしょうか」と言わせる日本社会にすべきでありません。運用を変えればどうにでもなる問題です。不作為です。

「檻のない監獄」を生きる中2女子「私たちに死んでほしいの…」 仮放免、生活保護もない子どもたち:東京新聞 TOKYO Web
<連載 この国で生まれ育って 「入管法改正」の陰で>① 「なぜ2歳の子の保険証まで取り上げるのですか」 埼玉県内の古いアパート。両親、...

■4月13日(木)「日本国憲法第27条」
日本国憲法第27条「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ」
「国民」は日本国籍者のみを意味していないことは自明かと思います。では、またしても「在留資格の範囲内でのみ権利を認める」ということになるのか。そうではない形があるはずです。生きること、働くことは人間の尊厳です

■4月14日(金)「難民が日本社会で共に生活できるような制度的基盤を」
月曜日は難民の方からフランス語レッスンを受けました。ほんの少しですが、身に付いてきたかもしれません。しかし、すぐに忘れてしまいます。
その後、仮放免状態に置かれている仮放免の方と難民認定申請の追加書類の作成。難民の方ひとりで行うのは無理です。言葉の問題も大いにありますが、なによりお金の問題があります。難民認定申請自体にはお金はかかりませんが、交通費やコピー代、その他諸々。お金がかかります。難民認定申請者に一定程度の就労や生活保障を認めないことには、難民認定申請の手続的保障は担保されません。事実上、難民認定申請ができなくなるということです。
その後は別の仮放免状態に置かれている難民の方から相談。家賃が払えずに困っているとのことです。日本語ペラペラ、ボランティア活動も熱心にされていて近隣住民からの信頼も厚い。働くことさえ禁止されなければどうにでもなるのですが。私ができることは限られています。
その後はホームレス化の危機にある仮放免状態の難民の方をシェルターにお連れしました。たまたま空きが出て入れました。ただ、諸経費は支援団体が払わなければなりません。厳しいです。続けていけるのでしょうか。 このシェルターはとても綺麗ですが、お風呂がありません。銭湯に行く必要があります。それでも大丈夫ですか?と彼にお伝えしたら「私には選択肢はありません。でも、私はとても感謝しています」とお返事あり。申し訳ないです。頑張っていきましょう。すでに彼はこれ以上できないほど頑張っていますが。これ以外に頭に思い浮かぶ言葉がありません。なんと声をかければいいのか。
その間に仮放免状態に置かれている難民の方がいらっしゃいました。私はお話できなかったのですが、本国の料理を作って届けてくれました。美味しかったです。ありがたいです。
その後は難民の方の日本語レッスンについてご本人と支援者の方と相談。この方は最近就労可能な在留資格が出ました。あとは日本語を覚えて働く。命からがら逃げてきて心のキズがあるだろうに、生きていくためにやらないといけないことばかりなのはしんどいと思います。でも、この方から「日本語を話せるようになりたい」「働いてお世話になっている皆さんの負担を減らしたい」「本国で学んできた勉強を続けたい」とメールがありました。私もできることをするしかありません。幸いにも多くの支援者や支援団体の方々がご協力してくださっています。共に頑張りたいと思います。
ただ、ひとこと言わなければなりません。日本は難民を受け入れる制度的枠組みがほぼ皆無です。食べ物、住居、医療、日本語教育。支援団体や支援者がいないとどうにもなりません。支援団体や支援者の多くは手弁当。限界があります。出入国管理及び難民認定法を改悪するのではなく、難民が日本社会で共に生活できるように制度的基盤を整備すべきです。

出所:大澤優真撮影

■4月14日(金)「難民として逃れてきた方々と接していて思うのは」
火曜日は難民の方をシェルターに受け入れました。つくろい東京ファンドです。ボランティア兼通訳の仮放免の方にも手伝ってもらいベッドを組み立てました。私がすることはほぼなく、さっさとお二人で組み立てていました。たくましいです。ご本人、ホッとしたのかいつもより笑顔多めでした。この方は少額ですが辛うじて家賃を払えたので受け入れることができました。他の12戸のシェルターについては無償で受け入れていますが、これ以上無償で受け入れることは困難です。共倒れしてしまいます。 しかし、「ホームレス化の危機にある難民や仮放免者」は減りません。それはそうで、仮放免者は就労が認められていないし、命からがら逃げてきた来日まもない難民にも支援はほぼないからです。
難民として逃れてきた方々と接していて思うのは、言葉とお金のこと以外は私がやることはないということです。皆さん自発的かつ適切に、動き・対処し生活されています。どこに行っても「即戦力」だなと感じます。 この社会に貢献できるかどうかはさほど重要ではないですが、しかし、貢献したいし貢献できるか人がいるのになにもしない・させない。むしろ追い返そうとしているのを見ると、なんでそんなことするのかなと思ってしまいます。誰のためなんでしょうか。空想の中での議論は不必要。現実にどうするかが大事なのではないでしょうか。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■4月15日(土)「仮放免者の子供は仮放免者」
北関東医療相談会のレポートです。 代表の長澤さんのことばです。
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仮放免者の子供は仮放免者
産まれてきた時から仮放免者
住所がないから小学校は知らない
仮放免者の子供は仮放免者
産まれてきた時から仮放免者
幼稚園に行けない。
仮放免者の子供は仮放免者
塾にも行けない仮放免者
仮放免者のこども仮放免者
歯が痛くても病院にいけない
かわいそうな仮放免者
こんな仮放免者に誰がした。
仮放免者の子供は仮放免者
産まれてきた時から仮放免者
住所がないから小学校は知らない
野球もできない
仮放免者の子供は仮放免者
いくつになっても仮放免者
高校にはいっても仮放免者
大学に入ってもはたらけない仮放免者
仮放免者の子供は仮放免者
産まれてきた時から仮放免者
住所がないから小学校は知らない
いくつになっても働けない仮放免者
いくつ朝がきても
いくつ夜がきても
働けない仮放免者
仮放免者は結婚しても働けない
仮放免者はいくつ寝ても 年金はこない
仮放免者の子供は仮放免者
死んだら天国で働けるかも
俺の親父は仮放免者
俺の母さんも仮放免者
爺さんも仮放免者
いくつなっても仮放免者
100歳になっても仮放免者
でも 誰も知らない。

仮放免者の子供は仮放免者

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■4月15日(土)「私のガリラヤを生きる」
16日(日)朝5時から放送です。 ぜひご覧ください。

出所:NHK「こころの時代」HPより転載
出所:NHK「こころの時代」HPより転載
「私のガリラヤを生きる」 - こころの時代〜宗教・人生〜
苦境にある人々を救おうとイエスが赴いた地、ガリラヤ。入管行政の狭間などで存在を軽んじられた外国人困窮者のために奔走する聖職者の歩み【初回放送 2022年7月】 40年にわたり、日本に暮らす外国人困窮者のいのちを守る活動を続けてきた長澤正隆さん。難民申請が認められず心を病んだ人、労働現場で深刻な病や大けがを負った人など...

■4月16日(日)「難民・移民フェス in 川崎」
やっています! 15時まで。ぜひお越しください。

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■4月16日(日)「難民・移民フェス in 高円寺」
ブリックをいただいたことがありますが、とても美味しいです。40食限定とのこと。お近くの方はぜひ。

■4月16日(日)「また頑張りましょう」
先ほど無事に終わりました。お越しいただいた皆さま、場所を提供してくださり、共に作業してくださった皆さま、大変ありがとうございました。お越しくださった地域の方?から「美味しかったです」と感想をいただきました。嬉しいです。確かに美味しいので、また多くの方に食べてもらいたいです。次は5月20日(土)練馬かなと思います。
スリランカ料理を振る舞ってくださったスリランカのお二人にも強く感謝です。黙々とかつ丁寧に作業されていました。準備が大変でほとんど眠れていないそうです。またやりますか?と聞いたら「もちろんです」。また頑張りましょう。

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