2025年1月27日(月)~2月2日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
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今週は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計96件の相談を受けました。
食料関係×4/住居関係×14/医療関係×18/入管関係×3/教育関係×7/その他×50
1月(12月30日~2月2日)は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計333件の相談を受けました。
食料関係×22/住居関係×42/医療関係×53/入管関係×20/教育関係×16/その他×180
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■1月29日(水)「中野夜回り」
月曜夜は中野夜回り。ご寄付いただいた食料やカイロ、困った時の情報をお渡ししました。

■1月29日(水)「鍋会」
火曜夜はつくろい東京ファンド。定例の鍋会(食事会)でした。
シェルターや地域やボランティアの方が参加。16人。今月は豚汁うどんと浅漬け。楽しかったです。来月は鶏ちゃんこ鍋(塩とトマトベース)をしようとの話になっています。



■1月29日(水)「自治体の力が必要」
最近は社協や子供関係課など公的機関から「家賃が払えず家を失いそうな人がいて…」との相談が来ています。 在留資格があったりなかったり、単身だったり家族だったり、子供がいたりなど多用です。一緒に困ってくれる自治体があることは心強いです。その一方で、かれらを支える制度が皆無の中での支援は困難を極めます。民間支援団体の支援が事実上の最後のセーフティネットになっています。しかし、すべてを支えることもできず。 自治体の方々と一緒に問題提起をできたらと考えています。自治体の力が必要です。
■1月29日(水)「外国人と生活保護に関するデマに注意」
YouTubeのショート動画で「日本人は困窮しても生活保護を受けられないのに外国人は簡単に生活保護を受けられる」という内容の動画が出回っているようです。これはデマで不正確です。ファクトはこちらをご覧ください。デマに巻き込まれないようにお気をつけください。
このYouTube情報は、普段、生活保護だったり外国人の情報に触れない人からもらった情報です。何も知らないところに悪意のあるデマを流されると瞬く間にバッシングに繋がる土台が築かれます。どうすれば防げるのでしょうか。悩んでいます。

■1月29日(水)「この冬、誰も路上で凍えさせない~見えない壁を越えて宿泊と住まいを届けたい」
難民・仮放免者など外国人困窮者のこの冬の状況について、短い動画で説明しました。よろしければご覧ください。 併せてクラウドファンディング(以下に記載しています)のご協力もいただければ幸いです。

■1月30日(木)「お知らせ」
2月20日(木)19時から、中野区でつくろい東京ファンド公開セミナーを行います。 諸事情あり当初の部屋より5倍大きい部屋になりました。500人入るそうです。50人の参加なら一人10席、100人なら5席で広々と使えます。 ご遠慮なくドシドシお申し込みください。申込で録画配信あり。

■1月31日(金)「私の目の前には家賃が払えずにホームレスになるかもしれない子供がいる」
今日は家族3世帯と若者や単身者などの相談を受けました。それぞれ、働けない、家賃払えない、学費払えない。食べ物すらない。スクールソーシャルワーカーの方が夜遅くまで家族のことを思い動いていらっしゃいました。
私の目の前には家賃が払えずにホームレスになるかもしれない子供がいます。その子の母はどうにかしなければと私に相談しました。できることはしますが限界もある。そうすれば、この家族は立ち行かなくなる。子供を守るために悪い人に唆されて犯罪に巻き込まれるかもしれない。「私はダニエル・ブレイク」的世界観です。過去にそういう人たちを見てきました。
自分自身への情けなさと、ここまで行ってしまったら私は身体的にも経済的にもバーンアウトする、その綱引き状態です。 彼女には「やれることはしっかりやります」と何度も言いました。逃げだなと感じつつ、今の私にはそれが限界です。 このリアリティをどうにかしてお伝えしたい。多くの方に関心を寄せていただきたい。人の命と健康が守られる法制度が整備されるようになってほしい。 幸いにも、役所やスクールソーシャルワーカーの方が家族と一緒に悩み、横に居続けてくれています。だから私も支援できました。力を寄せ合わせながら頑張ります。
■2月2日(日)「条件付きの人権」
日本人のためにと外国人をバッシングする人がいます。しかし、その人は生活保護受給者だったり、障害者などのマイノリティもバッシングしていることがあります。この矛盾に疑問を持っています。
この背景には条件付きの人権だけ認めるということが背景にあるのかなと考えています。言い換えればその人の存在は条件を満たしてれば認めるけど、満たしていなければ存在は認めないということです。存在を認めない場合は、その人を条件に合うように矯正するか、存在を消し去るかという対応になるのではないでしょうか。
これは他の分野でも同じで、若者/高齢者の対立を煽るような言説も同じような構図があるのではないでしょうか。つまり、厳しい現実があるけれどもその人の無条件の人権や存在を守るために出来ること出来ないことでギリギリのところで踏ん張りながら頑張るというのではなく、人権や存在を守るというところではないロジックで動いているということです。
朝日新聞「耕論」ではそのエッセンスをお話しました。 無条件の人権や存在が認められるようになるにはどうすればいいか。難しさを感じていますが、生存権の保障ということを困窮者支援の現場から模索します。言うは易く行うは難し、ですが。
