彼女の現在と未来/厳しい支援にどう関わっていくか/ぽんぽこぽん

2024年5月13日(月)~26日(日)の記録(https://x.com/yumananahori)です。
ーーーーー
13日~19日は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計107件の相談を受けました。
食料相談×6/住居相談×9/医療相談×35/入管関係相談×10/その他×47
20日~26日は、難民・仮放免・外国籍・日本国籍の方から計92件の相談を受けました。
食料相談×10/住居相談×7/医療相談×34/入管関係相談×6/日本語教育相談×2/その他×33
ーーーーー

■5月13日(月)「この活動をいつまで続ければいいのか…」
ある方は「この活動をいつまで続ければいいのか…」と漏らしていたそうです。私は他の人よりも人にも環境にも恵まれていて何とかやってこれたなと感じています。しかし、私だけ頑張れてもしょうがないし、自分もいつどうなるかはわかりません。いま「答え」はなく。どうする。

■5月14日(火)「彼女の現在と未来」
政治的な紛争に巻き込まれ逃げてきた難民認定申請中の女性。働けるビザを得て工場で働いています始発ぐらいに家を出て11時間くらい働きます。家に帰ってきて5時間くらい寝てまた仕事へ。
難民申請の決定は平均で4年ほど。却下になったら在留資格を失い働けなくなります。彼女の未来はどうなるのか。

■5月18日(土)「困窮する外国人支援 実践マニュアル」
『民医連医療』に連載を寄稿しました。
タイトルは「困窮する外国人支援 実践マニュアル ―生活保護①―」です。 病院のソーシャルワーカーの方から読みましたとお話がありました。活用していただけるのは嬉しいことです。

民医連医療 2024年6月号 – 全日本民医連

■5月20日(月)「路上生活をしていた入国まもない難民」
今日は迫害を受け逃げてきた入国まもない方を保護しました。路上生活をしていたそうです。表情は暗い。暗いというよりも疲れている。 多忙な支援者の方が難民認定申請のサポートと宿の手配をして連れていってくれました。ありがたいです。 支援団体がなければ路上生活から抜け出せない現状。

■5月21日(火)「厳しい支援にどう関わっていくか」
今日は仮放免状態にある方を支援する学生ほか皆様の会でお話をしました。大変ありがとうございました。
「厳しい支援にどう関わっていくか」というお題をいただきました。立ち止まって考える良い機会をいただきました。私は私自身の不甲斐なかったな辛かったなということをお話ししつつ、この支援は、上手くいかない・あらゆるところで揉める・大変で厳しいことが大前提で、でも、それを乗り越えていくために一人にしない・させない、共有する・できる環境をつくるということが大事だと感じているとお伝えしました。当たり前と言えば当たり前なのですが、何度言ってもいいのだろうなとも思います。私自身に言い聞かせている感じもあります。
参加者の皆様から素晴らしいお話をいただきました。「困った!」の共有は次に繋がる良い機会だなと感じていました。大変ありがとうございました。

出所:大澤優真作成資料

■5月21日(火)「食料支援と苦渋の決断」
今日はつくろい東京ファンドの食料支援の日でした。お米やおかずをご寄付くださった皆様、農家の方、ボランティアの皆様のご尽力で難民や仮放免の方々に送ることができました。大変ありがとうございました。強く感謝申し上げます。
今月、苦渋の決断でしたが、物資不足や経済的問題から支援する対象者を制限して、一部削減しました。また、送る内容も減らしました。 他の支援が受けられるような世帯は送るのをやめました。でも、他の支援を受けても貧困なのは変わりません。物資がないからできない。でも、この判断でよかったのか悩んでいます。厳しい状況が続きます

出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影
出所:大澤優真撮影

■5月22日(水)「夫だけ在留資格が出ない」
仮放免のご家族から電話。妻と子供に在留資格が出ました。厳しい生活をしていた家族なのでよかった。しかし、夫だけ在留資格が出ませんでした。入管職員の方からは「あなたを退去強制します」と言われたとのことです。
結婚している小さい子供もいる数十年日本に暮らし定着している。夫から「デポーテーション(退去強制)されてしまいます。大澤さん、助けてください」と何度も訴えがありました。
仮放免の更新期限はもう間もなく。更新されずにそのまま退去強制かもしれません。仲のいい家族は離ればなれでもう会えなくなるかもしれません。私に何ができるのか

■5月22日(水)「キャベツ1000円」
食料支援でお世話になっている八百屋さんからキャベツが1000円になったとうかがい驚いていました。ビックリ。少し落ち着いてきたのはよかったです。

天候不順でキャベツの価格高騰続く 「1玉1000円」のスーパーも、家計直撃に消費者困惑
キャベツの価格が高騰している。昨年の3倍以上の価格に消費者には困惑が広がり、「できる限りキャベツの芯近くまで使う」と工夫を重ねる飲食店も。天候不順が要因だが、…

■5月23日(木)「難民申請の外国人が『ホームレス化』、支援者の負担も限界に」
インタビュー記事を掲載していただきました。 コロナパンデミックを経て、いま起きていることについてお話しました。伝えたいことを記事にしていただいています。ぜひご一読ください。

難民申請の外国人が「ホームレス化」、支援者の負担も限界に - 弁護士ドットコムニュース
「迫害から逃れて来日したものの、どこからも支援を受けることができず、公園で野宿している外国人がいる」「仮放免は認められても、住む場所がなく、ホームレスになっている外国人もいる」取材をする中で、...

■5月23日(木)「医療相談会のお知らせ」
2024年6月2日(日)に群馬県太田市で医療相談会を行います。
各国言語の案内を掲載しています。必要な方にお渡しください。 200万円の開催費+支援費用も募っております。ご協力いただければ幸いです。

第67回 医療相談会のお知らせ(群馬・太田) | NPO法人北関東医療相談会
第67回医療相談会を群馬県太田市で行います。 ①医療相談会日時 :2024年6月2日(日)午前10時~午後2時場所 :群馬県太田公民館東別館    (太田市東本町53-20 東武伊勢崎線太田駅から徒歩5分)費用 :無料受診者:生活困窮する仮

■5月24日(金)「ミャンマー人男性に在留資格を」
サポートしているミャンマーの男性。未だに仮放免。仮放免の厳しい状況が続き、このままだと透析が必要になります。
国際的にみても、日本政府の対応からみても、ミャンマー人の方を仮放免に留め続けている理由がありません。 この訴えは誰に言えばよいのかわからないのですが、迅速な対応を求めます。

■5月26日(日)「ぽんぽこぽん」
今日は地域のイベントに参加。外国籍のご家族と一緒に行きました。数えたら7ヵ国でした。
プロの方々が紙芝居をしてくださり、緊張していたお子さんも最後の方は楽しそうにしていました。大変ありがとうございました。このようなイベントはご家族にとっても支援者である私にとってもありがたいです。

出所:大澤優真撮影

タイトルとURLをコピーしました